これは、発声と芝居を10年以上分析し続けた私の研究結果から生み出されたメソッドである。
※多媒体で販売しているものに宅録ナレーター向けの情報を加筆修正しているものとなります。
このレッスンで改善すること
・芝居、ナレーションでの声の使い分け
・キャラクターの声の幅の設定値獲得
・ファルセットの使い方
・マイクに入れる声の密度設定
・声量の調節方法
・目的に合わせた最適な声の響き
息の角度という、誰も教えてくれない技術
専門学校や養成所、ナレーションスクールに通えば「発声練習」は必ず行われます。
腹式呼吸、ロングトーン、母音法、口周りの体操。
しかしここで一つ、誰も口にしない事実があります。
それは、「発声練習」と「ボイストレーニング」は、まったく別物だということです。
専門学校や養成所が教えているのは、ほぼ例外なく「発声練習」です。
声を壊さないための準備運動であり、声を鳴らすための基礎工事。
ですが「その声をどう設計し、どう操作して、芝居の中で機能させるか」
という技術。
つまり本来の意味での「ボイストレーニング」を、カリキュラムとして体系的に教えている専門学校・養成所は「ほぼ皆無」です。
この欠落が何を生むか?
「発声」はできるようになる。
声は出る。滑舌もある程度いい。だから「演技」もできている気になる。
そして、ここで多くの声優志望者の足が止まります。
声優として実際に仕事ができている人は、芝居ができています。
これは紛れもない事実です。
だとすれば、専門学校を卒業しただけの人はもちろん、養成所に通い一年、二年で査定落ちする人、継続はできてもいつまでも準所属から上がれない人。
宅録ナレーターとしてボイスサンプルも登録したのに仕事が継続的に来ない人。
こうした人たちは、何が足りていないのか?
実は、ある共通した傾向が強く見られます。
それは、「独りよがりな演技やナレーション」から離れられないという傾向です。
誤解しないでいただきたいのですが、これは必ずしも技術が低いという意味ではありません。
むしろ発声は綺麗で、声量もあり、感情もある。それでも仕事にならない。
査定で落ちる。準所属のまま動けない。仕事が継続的に確保できない。
現場で浮く。
という人もいる。
発声自体が未熟、声量がない、感情が迷子。
そういった人は、基本から見直す必要があります。
今回はそういった発声の基本や感情表現の基本ではなく、声を商品にするうえで欠かせないもの。
伝達するための発声にフォーカスしたロジックレッスンです。
声優、宅録ナレーターを目指す方にも必ず助けになる内容です。
ナレーションでの声の使い方にも触れておりますし、宅録ナレーターはセリフを読むことも多くなっていますからね。
さて、そんな中で「基礎はできているのに仕事に繋がらない」そんな人たちがいる、という話。
なぜか?
それは、「演技」と「芝居」を区別する技術を、誰も教えてくれなかったからです。
演技は一人で完成する。芝居は一人では完成しない
演技とは、自分ひとりの中で完結する表現です。
台本を読み込み、感情を作り、声に乗せる。
ここまでは、一人で完成させることができます。
しかし芝居とは、相手とのやり取りの中で初めて完成する表現です。
そしてここに、査定落ちや準所属止まりという形で独りよがりな演技から抜け出せていない人たちが、気づいていない決定的な違いがあります。
正しい演技というのは、自分が「何を受けたか」によってアウトプットが変わるものです。
相手の声のトーン、自然の風の匂い、花の色、目の前に広がる景色。
五感で受け取った情報が、次の自分の声を形作る。
多くの場合、これは台本に書かれていません。
台本に明記されていることもあれば、演出から直接指摘されることもあります。
それでも、「それを受ける」という重要性を無視し、自分の演技プランをそのまま押し付けてしまう声優志望が多いのが現実です。
台本に書いてあっても、演出に言われても、自分の中で固めた答えを変えない。
これでは、書かれていようと言われていようと、結果は同じです。
ところが、独りよがりな演技で止まっている人の多くは、「自分がどう表現するか」だけを固めてしまっています。
台本を読み込んだ時点で答えを決め、現場でも、相手が何を投げてきても、同じ「自分の正解」を出力し続けてしまう。
これは演技にはなっていても、芝居になっていません。
芝居とは、この「受けて変わる」という反応を、リアルタイムで、対人の環境の中でつなげていく作業です。
声を受け取り、変化し、また声を返す。
このキャッチボールが途切れず連続して初めて、芝居は成立します。
もちろん、これだけを意識すれば芝居が上手くなるという単純な話ではありません。
ただ、この「受けて変わる」という土台を持たずに積み上げた技術は、どれだけ磨いても独りよがりな演技の精度を上げているだけです。
そして、この「受けて変わる」を可能にしている物理的な土台のひとつとして機能するのが、今回お伝えする「息の角度」という技術です。
「息の角度」とは何か
息の角度とはごく簡単に言えば、喉の奥から前方に伸びる直線を基準にして、そこから上下に広げていく「声が届く範囲の設計」のことです。
この角度の中には「可聴倍音」という、相手の耳やマイクにしっかり届く密度の高い音の領域があります。
そして角度の外側には「不可聴倍音」という、聞こえないけれど空気を振動させている領域が存在します。
たったこれだけです。
ですが、たったこれだけのことに、査定落ちや準所属止まりで悩む声優志望のほとんどが触れたことがありません。
なぜこの角度の話が「受けて変わる」演技と関係するのか。
実はこの角度こそが、自分が「何を受けたか」を声にどう変換するかを決めている「隠れたコントローラー」となるのです。
ここで誤解しておいてほしくないことがあります。
角度を知らなくても、演技はできます。芝居もできます。
実際、現場で活躍している大御所声優の多くはこの「息の角度」という概念自体を知りません。
ですが、彼らは無意識に使っています。
感情と連動させ、キャラクター性として、声を出すたびに角度を変えています。
なぜできるのか?
それは人とはどういう存在か、人が出す声とはどういうものかを、長年の現場の中で体に染み込ませているからです。
無意識のうちに「息の角度を感情やキャラクター性として使用している」状態に、すでに到達しているのです。
つまり角度というのは、トップで活躍する声優が結果的にたどり着いている場所です。
問題は、声優志望のほとんどが「その場所にまだ到達していない」ということです。
長年の現場経験を積む前に、これを物理的な知識として先に理解してしまうこと。
これこそが、独りよがりな演技で止まる声優志望から脱却する「最も確実な近道」です。
では。
この角度を具体的に何度に設定すれば、受けた情報をどう声に変換できるのか。
そして相手役がいる芝居の現場では、この角度を相手に合わせてどう変化させていくべきなのか。
ここからが、専門学校でも養成所でも教えられることのない、本当のボイストレーニングの話になります。
このレッスン記事を「読み物」にしないために
ここで一つ、正直にお伝えしておきたいことがあります。
この先の内容を読んで「なるほど、わかった」で終わるなら
このレッスン記事を購入する意味はあまりありません。
発声は再現性の技術です。
再現性は、知識ではなく、記録の積み重ねでしか作れません。
このレッスン記事を購入し最後まで読んで「理解した」状態で止まる人と、実際に声を出し、角度を体に通し、それを記録していく人とでは、半年後の声が別人のように変わります。
これは精神論ではなく、技術の性質の話です。
そのために。この先はあなたの決意を行動にする必要があります。
百均で構いません。
「発声練習ノート」として一冊、練習ために用意してください。
このノートには、1ページを上から4分割し、その日練習した項目と感じたことを記録していきます。
多い日は4項目、少ない日は1項目で構いません。
続けることが、量より優先されます。
ページをめくれば、自分が何日練習を継続したか、どこで休んだかが一目でわかります。
そしてそこに残した「まだ曖昧だ」という過去の自分のメモを読み返すことで、1ヶ月前より理解できていることが増えている実感に変わります。
これが独りよがりな演技で止まる人と、そこを抜け出す人を分ける、最も地味で、しかし最も確実な差です。
もし今「ノートを用意するのは面倒だ」と感じたなら?
それは今のあなたが、査定落ちや準所属止まりという結果を引き起こしている側にいるということの「最初のサイン」かもしれません。
あるいは「自分のナレーションは売れなくてもしょうがないよな」という無意識が働いているのかもしれません。
逆に、今すぐ手元に使えるノートがある方。
今すぐ買いに行ける方。あるいは、明日の仕事帰りや、遊びに行った帰りに一冊買ってこようと思える方。
そのつもりを持てた時点で、それはすでに「本気」です。
どうか、その本気を持ったまま、この先にお進みください。
ここから、息の角度を実際にあなたの声で再現していく、実践のレッスンに入ります。
Chapter 1:息の角度の解剖学
0度とは何か
これは、発声と芝居を10年以上分析し続けた私の研究結果から生み出されたメソッドである。
※多媒体で販売しているものに宅録ナレーター向けの情報を加筆修正しているものとなります。
このレッスンで改善すること
息の角度という、誰も教えてくれない技術
専門学校や養成所、ナレーションスクールに通えば「発声練習」は必ず行われます。
腹式呼吸、ロングトーン、母音法、口周りの体操。
しかしここで一つ、誰も口にしない事実があります。
それは、「発声練習」と「ボイストレーニング」は、まったく別物だということです。
専門学校や養成所が教えているのは、ほぼ例外なく「発声練習」です。
声を壊さないための準備運動であり、声を鳴らすための基礎工事。
ですが「その声をどう設計し、どう操作して、芝居の中で機能させるか」
という技術。
つまり本来の意味での「ボイストレーニング」を、カリキュラムとして体系的に教えている専門学校・養成所は「ほぼ皆無」です。
この欠落が何を生むか?
「発声」はできるようになる。
声は出る。滑舌もある程度いい。だから「演技」もできている気になる。
そして、ここで多くの声優志望者の足が止まります。
声優として実際に仕事ができている人は、芝居ができています。
これは紛れもない事実です。
だとすれば、専門学校を卒業しただけの人はもちろん、養成所に通い一年、二年で査定落ちする人、継続はできてもいつまでも準所属から上がれない人。
宅録ナレーターとしてボイスサンプルも登録したのに仕事が継続的に来ない人。
こうした人たちは、何が足りていないのか?
実は、ある共通した傾向が強く見られます。
それは、「独りよがりな演技やナレーション」から離れられないという傾向です。
誤解しないでいただきたいのですが、これは必ずしも技術が低いという意味ではありません。
むしろ発声は綺麗で、声量もあり、感情もある。それでも仕事にならない。
査定で落ちる。準所属のまま動けない。仕事が継続的に確保できない。
現場で浮く。
という人もいる。
発声自体が未熟、声量がない、感情が迷子。
そういった人は、基本から見直す必要があります。
今回はそういった発声の基本や感情表現の基本ではなく、声を商品にするうえで欠かせないもの。
伝達するための発声にフォーカスしたロジックレッスンです。
声優、宅録ナレーターを目指す方にも必ず助けになる内容です。
ナレーションでの声の使い方にも触れておりますし、宅録ナレーターはセリフを読むことも多くなっていますからね。
さて、そんな中で「基礎はできているのに仕事に繋がらない」そんな人たちがいる、という話。
なぜか?
それは、「演技」と「芝居」を区別する技術を、誰も教えてくれなかったからです。
演技は一人で完成する。芝居は一人では完成しない
演技とは、自分ひとりの中で完結する表現です。
台本を読み込み、感情を作り、声に乗せる。
ここまでは、一人で完成させることができます。
しかし芝居とは、相手とのやり取りの中で初めて完成する表現です。
そしてここに、査定落ちや準所属止まりという形で独りよがりな演技から抜け出せていない人たちが、気づいていない決定的な違いがあります。
正しい演技というのは、自分が「何を受けたか」によってアウトプットが変わるものです。
相手の声のトーン、自然の風の匂い、花の色、目の前に広がる景色。
五感で受け取った情報が、次の自分の声を形作る。
多くの場合、これは台本に書かれていません。
台本に明記されていることもあれば、演出から直接指摘されることもあります。
それでも、「それを受ける」という重要性を無視し、自分の演技プランをそのまま押し付けてしまう声優志望が多いのが現実です。
台本に書いてあっても、演出に言われても、自分の中で固めた答えを変えない。
これでは、書かれていようと言われていようと、結果は同じです。
ところが、独りよがりな演技で止まっている人の多くは、「自分がどう表現するか」だけを固めてしまっています。
台本を読み込んだ時点で答えを決め、現場でも、相手が何を投げてきても、同じ「自分の正解」を出力し続けてしまう。
これは演技にはなっていても、芝居になっていません。
芝居とは、この「受けて変わる」という反応を、リアルタイムで、対人の環境の中でつなげていく作業です。
声を受け取り、変化し、また声を返す。
このキャッチボールが途切れず連続して初めて、芝居は成立します。
もちろん、これだけを意識すれば芝居が上手くなるという単純な話ではありません。
ただ、この「受けて変わる」という土台を持たずに積み上げた技術は、どれだけ磨いても独りよがりな演技の精度を上げているだけです。
そして、この「受けて変わる」を可能にしている物理的な土台のひとつとして機能するのが、今回お伝えする「息の角度」という技術です。
「息の角度」とは何か
息の角度とはごく簡単に言えば、喉の奥から前方に伸びる直線を基準にして、そこから上下に広げていく「声が届く範囲の設計」のことです。
この角度の中には「可聴倍音」という、相手の耳やマイクにしっかり届く密度の高い音の領域があります。
そして角度の外側には「不可聴倍音」という、聞こえないけれど空気を振動させている領域が存在します。
たったこれだけです。
ですが、たったこれだけのことに、査定落ちや準所属止まりで悩む声優志望のほとんどが触れたことがありません。
なぜこの角度の話が「受けて変わる」演技と関係するのか。
実はこの角度こそが、自分が「何を受けたか」を声にどう変換するかを決めている「隠れたコントローラー」となるのです。
ここで誤解しておいてほしくないことがあります。
角度を知らなくても、演技はできます。芝居もできます。
実際、現場で活躍している大御所声優の多くはこの「息の角度」という概念自体を知りません。
ですが、彼らは無意識に使っています。
感情と連動させ、キャラクター性として、声を出すたびに角度を変えています。
なぜできるのか?
それは人とはどういう存在か、人が出す声とはどういうものかを、長年の現場の中で体に染み込ませているからです。
無意識のうちに「息の角度を感情やキャラクター性として使用している」状態に、すでに到達しているのです。
つまり角度というのは、トップで活躍する声優が結果的にたどり着いている場所です。
問題は、声優志望のほとんどが「その場所にまだ到達していない」ということです。
長年の現場経験を積む前に、これを物理的な知識として先に理解してしまうこと。
これこそが、独りよがりな演技で止まる声優志望から脱却する「最も確実な近道」です。
では。
この角度を具体的に何度に設定すれば、受けた情報をどう声に変換できるのか。
そして相手役がいる芝居の現場では、この角度を相手に合わせてどう変化させていくべきなのか。
ここからが、専門学校でも養成所でも教えられることのない、本当のボイストレーニングの話になります。
このレッスン記事を「読み物」にしないために
ここで一つ、正直にお伝えしておきたいことがあります。
この先の内容を読んで「なるほど、わかった」で終わるなら
このレッスン記事を購入する意味はあまりありません。
発声は再現性の技術です。
再現性は、知識ではなく、記録の積み重ねでしか作れません。
このレッスン記事を購入し最後まで読んで「理解した」状態で止まる人と、実際に声を出し、角度を体に通し、それを記録していく人とでは、半年後の声が別人のように変わります。
これは精神論ではなく、技術の性質の話です。
そのために。この先はあなたの決意を行動にする必要があります。
百均で構いません。
「発声練習ノート」として一冊、練習ために用意してください。
このノートには、1ページを上から4分割し、その日練習した項目と感じたことを記録していきます。
多い日は4項目、少ない日は1項目で構いません。
続けることが、量より優先されます。
ページをめくれば、自分が何日練習を継続したか、どこで休んだかが一目でわかります。
そしてそこに残した「まだ曖昧だ」という過去の自分のメモを読み返すことで、1ヶ月前より理解できていることが増えている実感に変わります。
これが独りよがりな演技で止まる人と、そこを抜け出す人を分ける、最も地味で、しかし最も確実な差です。
もし今「ノートを用意するのは面倒だ」と感じたなら?
それは今のあなたが、査定落ちや準所属止まりという結果を引き起こしている側にいるということの「最初のサイン」かもしれません。
あるいは「自分のナレーションは売れなくてもしょうがないよな」という無意識が働いているのかもしれません。
逆に、今すぐ手元に使えるノートがある方。
今すぐ買いに行ける方。あるいは、明日の仕事帰りや、遊びに行った帰りに一冊買ってこようと思える方。
そのつもりを持てた時点で、それはすでに「本気」です。
どうか、その本気を持ったまま、この先にお進みください。
ここから、息の角度を実際にあなたの声で再現していく、実践のレッスンに入ります。
Chapter 1:息の角度の解剖学
0度とは何か