塾講師という立場上、
学校の先生よりも少しだけ、
生徒との距離が近い環境にあります。
授業だけでなく、
雑談や悩み相談を受けることも多く、
気づけば「先生」というより、
カウンセラーや少し年上のお姉さんのような立ち位置になることが少なくありません。
そうした中で、これまで何度も
「自傷行為をしている子」と出会ってきました。
普段は何事もないように過ごしている子が、
ふとしたきっかけで心の内を
打ち明けてくれることもあります。
決して軽い話ではありませんが、
決して特別なものでもなく、
身近に存在している現実だと感じています。
なぜリストカットをしてしまうのか。
そこには、外からは見えにくい
さまざまな理由が重なっていました。
自分なりに調べて、その「原因」を
できるだけ分かりやすく整理していきます。
あわせて、実際にそうした生徒と
関わる中で感じたことや、
会話の中で見えてきたことなども、
主観ではありますが織り交ぜていきます。
原因を知るだけでは、十分とは言えません。
しかし、知らないまま関わることにもリスクがあります。
また、誰かのためだけでなく、
自分自身が正しく理解するためにも、
こうして一度立ち止まって整理することには
意味があると感じています。
① 感情調整+生理反応
強すぎる感情(不安や葛藤など)を
下げるために行われる。
痛みで注意が一点に集中し、
エンドルフィン(脳内麻薬と呼ばれる神経伝達物質)が
分泌されて実際に落ち着く。
→ その「楽になった経験」が脳に学習され、
「つらい=この行動」という回路ができてしまい、
習慣化する可能性がある。
② 自己罰
強い自己否定や罪悪感から、
自分を傷つける方向に向かう。
内面で自分を責め続け、
“目に見える形の罰”に変えることで、
内側の苦しさとつじつまを合わせようとする。
→ ただし根本の自己評価は変わっていないため、
同じループに戻りやすい。
③ 苦しさの可視化
曖昧な苦しさを「見える形」にして、
自分で納得する。
心の中のつらさは輪郭がなく、
実態をつかむことが難しいので、
それを傷という形にすることで、
視覚的に確認できるようにする。
→ 苦しさを可視化しないと
納得できない状態に近づくこともある。
④ アイデンティティ
「苦しんでいる自分」が
自己の一部として固定され、
つらさや傷が“自分らしさ”の一部として
内面に組み込まれる。
「つらい自分=本当の自分」
「回復=自分が変わってしまう」
という感覚ができると、
無意識に元の状態を保とうとする。
→ 苦しさを手放したい気持ちと失いたくない気持ちが
同時に存在する矛盾が発生し、
やめたいのに続くという引っ張り合いが起きやすい。
⑤ 対人機能
言葉にできない苦しさを伝えるサイン。
「気づいてほしい」「助けてほしい」
という非言語のメッセージ。
→ 周囲の反応次第で、
自傷行為が維持・強化される場合もある。
⑥ コントロール感
どうにもならない状況の中で、
「自分で決めている」感覚を実感する。
人間関係や環境など、
思い通りにならないと、強い無力感が生まれる。
「自分に関することは自分で選べる」という感覚が、
コントロールの代わりになる。
原因まとめ
リストカットの理由は
人それぞれだと思っていましたが、
根本の心理を探ることで、
大まかに分類することができるようです。
ただし、私の経験上の感覚ですが、
「どれか1つが原因」ではなく、
複数の要素が重なっていることが多いように感じます。
ここまで原因を見てきましたが、
自分自身、もしくは身近な人に、心当たりがあるものはありましたか?
もし「これかもしれない」と感じるものがあれば、
それはすでに、自己理解または他者理解の
入り口に立っている状態かと思います。
ただ、大切なのは
「じゃあ、どうすればいいのか」という部分です。
同じ行動に見えても、
中身が違えば、合う対処もまったく変わってきます。
ここから先では、
・タイプごとに、具体的にどう抜けていくか
・現実的にできる対処法
を、原因①~⑥に対応させながら整理していきます。
① 感情調整+生理反応 への対処
塾講師という立場上、
学校の先生よりも少しだけ、
生徒との距離が近い環境にあります。
授業だけでなく、
雑談や悩み相談を受けることも多く、
気づけば「先生」というより、
カウンセラーや少し年上のお姉さんのような立ち位置になることが少なくありません。
そうした中で、これまで何度も
「自傷行為をしている子」と出会ってきました。
普段は何事もないように過ごしている子が、
ふとしたきっかけで心の内を
打ち明けてくれることもあります。
決して軽い話ではありませんが、
決して特別なものでもなく、
身近に存在している現実だと感じています。
なぜリストカットをしてしまうのか。
そこには、外からは見えにくい
さまざまな理由が重なっていました。
自分なりに調べて、その「原因」を
できるだけ分かりやすく整理していきます。
あわせて、実際にそうした生徒と
関わる中で感じたことや、
会話の中で見えてきたことなども、
主観ではありますが織り交ぜていきます。
原因を知るだけでは、十分とは言えません。
しかし、知らないまま関わることにもリスクがあります。
また、誰かのためだけでなく、
自分自身が正しく理解するためにも、
こうして一度立ち止まって整理することには
意味があると感じています。
① 感情調整+生理反応
強すぎる感情(不安や葛藤など)を
下げるために行われる。
痛みで注意が一点に集中し、
エンドルフィン(脳内麻薬と呼ばれる神経伝達物質)が
分泌されて実際に落ち着く。
→ その「楽になった経験」が脳に学習され、
「つらい=この行動」という回路ができてしまい、
習慣化する可能性がある。
② 自己罰
強い自己否定や罪悪感から、
自分を傷つける方向に向かう。
内面で自分を責め続け、
“目に見える形の罰”に変えることで、
内側の苦しさとつじつまを合わせようとする。
→ ただし根本の自己評価は変わっていないため、
同じループに戻りやすい。
③ 苦しさの可視化
曖昧な苦しさを「見える形」にして、
自分で納得する。
心の中のつらさは輪郭がなく、
実態をつかむことが難しいので、
それを傷という形にすることで、
視覚的に確認できるようにする。
→ 苦しさを可視化しないと
納得できない状態に近づくこともある。
④ アイデンティティ
「苦しんでいる自分」が
自己の一部として固定され、
つらさや傷が“自分らしさ”の一部として
内面に組み込まれる。
「つらい自分=本当の自分」
「回復=自分が変わってしまう」
という感覚ができると、
無意識に元の状態を保とうとする。
→ 苦しさを手放したい気持ちと失いたくない気持ちが
同時に存在する矛盾が発生し、
やめたいのに続くという引っ張り合いが起きやすい。
⑤ 対人機能
言葉にできない苦しさを伝えるサイン。
「気づいてほしい」「助けてほしい」
という非言語のメッセージ。
→ 周囲の反応次第で、
自傷行為が維持・強化される場合もある。
⑥ コントロール感
どうにもならない状況の中で、
「自分で決めている」感覚を実感する。
人間関係や環境など、
思い通りにならないと、強い無力感が生まれる。
「自分に関することは自分で選べる」という感覚が、
コントロールの代わりになる。
原因まとめ
リストカットの理由は
人それぞれだと思っていましたが、
根本の心理を探ることで、
大まかに分類することができるようです。
ただし、私の経験上の感覚ですが、
「どれか1つが原因」ではなく、
複数の要素が重なっていることが多いように感じます。
ここまで原因を見てきましたが、
自分自身、もしくは身近な人に、心当たりがあるものはありましたか?
もし「これかもしれない」と感じるものがあれば、
それはすでに、自己理解または他者理解の
入り口に立っている状態かと思います。
ただ、大切なのは
「じゃあ、どうすればいいのか」という部分です。
同じ行動に見えても、
中身が違えば、合う対処もまったく変わってきます。
ここから先では、
・タイプごとに、具体的にどう抜けていくか
・現実的にできる対処法
を、原因①~⑥に対応させながら整理していきます。
① 感情調整+生理反応 への対処