■はじめに
「行政書士試験に合格したいけど、成績が全然上がらない」
「これまで3回以上受験しているけど、点数が伸びない。むしろ、下がってさえいる」
「これ以上、何をしたらいいのか分からない」
これらの思いは、正に過去の私が、行政書士試験の勉強中だった頃に抱いていたものです。私は、実に4回にわたって不合格の結果を突きつけられ、5回目(令和6年度)にようやっと合格することができました。合格者の中には、独学かつ短期間で一発合格される方も少なからずいらっしゃいます。率直に言って、私は、合格者の中では、相当頭が悪い方だと思います。
そんな私でも、あきらめずに勉強を続けた結果、合格することができました。
この記事は、私と同じような悩みを持っている受験生に対して、何らかのかたちでお役に立てればと思い、執筆しました。
私は、3回目の受験まで、成績が全然上がりませんでした。そして、4回目の受験から勉強法を変え、最後の2年間でとんとんと点数があがり、5回目の受験で合格しました。
正直に申し上げて、勉強法を間違えなければ、多くとも3回目で合格できたと感じています。
この記事では、私が自分の受験時代を振り返り、失敗した要因と合格した要因をできるかぎり正直に書きたいと思います。
受験生のなかで受験回数を重ねても、本番の点数が伸びていない方は、何かを変える必要がある可能性が高いです。短期合格を目指す方には、こういうことをやってはいけないんだと、反面教師として見てもらえれば幸いです。
こんな私でも合格できるのですから、あなたも必ず合格できるはずです。
結果からいうと、主に下記の行政書士試験対策のスクールや教材、noteにお金を支払った上で合格しました。
・ステップアップファーストの通信講座+条文解説集:約26万円
・合格道場:9500円
・note記事二つ↓
【行政書士試験】勉強すれども点数がイマイチ伸びない方へ!「正しい方向の勉強をしているか?チェックする方法」のご紹介:2480円
【宅建、行政書士合格を目指す全ての人へ】もう苦手なんて言わせない。わかる、理解する、好きになれる民法の正攻略法:1000円
この記事では、上記に課金した上で得た知見を自分なりの言葉で約1万文字にまとめています。なので、僭越ながら無料ではなく、500円という有料のものとさせていただきました。ご容赦ください。
■なぜ行政書士の資格を取ろうと思ったか
まず、前提として、私の経歴ですが、高校卒業後、21歳で夜間大学の経済学部に入学しました。小さい頃から絵を描くのが好きだったので、当時の私は、漫画家になりたいと考えていました。そして、東京の出版社に自作の漫画を持ちこみしたりもしたのですが、箸にも棒にも掛かりませんでした。
そこで、一旦就職しようと考えた私は、安定してそうで、絵を描く時間も取れそうだという理由で、公務員試験を手あたり次第に受けました。しかし、結果は全滅でした。今振り返って考えてみると、当然の結果でした。就職志望先を民間企業にシフトして、1社内定を得たのですが、やはり公務員試験を受けようと思い、就職浪人の道を選びました(どれだけ浪人するのが好きなのだろう・・・)。
しかし、その就職浪人のあいだに、やはり絵を描く仕事をしたいと思い、ハローワークで見つけたある広告漫画を制作する会社に正社員として就職しました。大学時代に描いた作品を送ったところ、運よく採用されたのです。ただ、その広告漫画制作会社での業務はあまりにもハード過ぎて、短期間で退職してしまいました。
その後、紆余曲折あり、教育業界で働くことになり、6年くらいは塾や予備校でお世話になりました。そのあと、派遣社員としてコールセンターで働いていた際に、電話を取り次いでいた先のインフラ関連の会社が求人募集をしていることを知り、その企業に就職しました。その企業に今現在も勤務しています。
なぜ、行政書士試験を受けようと思ったのかについて述べたいと思います。もともと大学時代から公認会計士などの士業には興味がありました。ただ、公認会計士は簿記2級の勉強が難しすぎて、早々にあきらめました。そして、上記のような流れで現在の会社に勤務しているのですが、入社1年目に個人情報保護士という資格を業務で必要という理由で取得しました。このことで少し自信を得て、この流れでもう少し難しい資格に挑戦してみようかという気になりました。
公認会計士のような数字系の資格ではなく、法律系はどうだろうかと過去問を見てみると、何とかなるのではないかと思ってしまったのです。それが受験のきっかけでした。成美堂出版が出している過去問題集を購入し、仕事の後、勉強をはじめました。今、思えば、このタイミングである程度の出費がかかったとしても、どこかのスクールに入っておいたほうが良かったような気もします。それくらいあまりにも的外れというか偏った勉強をしていました。
ただ、当時の自分は、マークシート式の問題がほとんどだし、6割取れれば合格するのだから、何とかなるだろうと甘い考えでいました。正直に申し上げて、一部の優秀な層でない限り、何とかなるということはないです。1回目(令和2年度)の試験の結果は、158点でした。結構取れているように思うかもしれませんが、基礎知識が満点だったため、法令の点数はひどいものでした。
ただ、この点数を見た私は、あと22点取れば合格するのだから、来年はいけるだろうと、まだまだ甘い考えにどっぷり浸かっていました。その後は、2回目(令和3年度)が128点で、3回目(令和4年度)が134点という惨憺たる結果でした。模試ですら、150点を超えたことはなかったと思います。
この文章に出会った方には、私のように受験回数を徒に重ねずに合格していただきたいです。以下では、私の経験から「これはするべきでない」というポイントについて具体的に述べていきます。

↑1回目(令和2年度)の本試験の結果
①教材作りをしない!
一つめが、教材作りをしない、ということです。当時の私は、成美堂出版の問題集を繰り返し解いて解説を読むことで、選択式問題の知識が身に付き、記述式問題はそれらの知識を組み合わせることで対処できると考えていました。
しかし、その勉強法では法令科目の点数は一向に伸びませんでした。過去問題集を繰り返し解くことで、その問題集での正答率は上がっていきました。見たことがある問題なのだから当然です。
ただ、模試や本試験での手応えが全く感じられず、違和感を覚えた私はマインドマップを活用して条文を覚えようと考えました。法律の全体像を意識しないと、この問題には太刀打ちできないと感じたからです。マインドマップとは、中心となるテーマから関連するキーワードやアイデアを放射状に枝分かれさせて図式化する「思考の整理・可視化ツール」のことです。
私は「EdrawMind」というマインドマップを作れるソフトウェアを購入し、行政法や民法、商法の条文と解説文をコピーアンドペーストして樹形図のようなかたちに並べていきました。今から考えると当然なのですが、想像以上の膨大な時間がかかりました。
最初は自分ひとりで作っていたのですが、埒があかず、ココナラというオンライン上のスキルマーケットで見つけた「何でも屋さん」にいくらか払って、手伝ってもらったりもしました。妻にも手伝ってもらいました。それでも全然終わりませんでした。
それをやっているあいだは、問題を解く時間も減ってしまっていました。私は法律の全体像を視覚的に捉えることで、バラバラの状態でインプットされていた知識を何とかしてつなぎ合わせたいと考えていました。
しかし、それだけのお金と労力をつぎ込んだにもかかわらず、出来上がったマインドマップは文字の量が多すぎて、一目で見ようとすると、字が小さくなりすぎました。マインドマップに用いた条文と解説文は、後ほど述べる「ステップアップファースト」という行政書士試験対策をやっているスクールの教材でした。
その教材自体は、解説が非常に分かりやすいものだったのですが、活用の仕方を間違えていました。上記のような教材作りに時間を割くならば、シンプルに条文だけを読んでいた方がまだましでした。
私のようにマインドマップを作って行政書士試験の勉強をしている人は少ないかもしれませんが、ノートを作っている人は少なからずいると思います。ノート作りも成績アップにつながる場合もあると思うので、一概に否定はできませんが、個人的にはあまりおすすめしません。
行政書士試験はかなり知識の量が多い試験です。ノート作りに時間を取られ、問題を解く時間が少なくなってしまう危険があります。特に受験回数の多い方で、教材作りをしてから、ある程度時間が経っているのに成績が伸びていない方は、その方法に固執せずに、勉強法を違う方向に切り替えるべきです。

↑2回目(令和3年度)の本試験の結果
②YouTubeを見ない!
現在、YouTubeには行政書士試験対策の動画がたくさんアップロードされています。私も受験生時代、折に触れてそれらの動画を見ていました。それらのなかには、非常に分かりやすいものもあります。
ただ、私には、自身の受験生活を振り返って、YouTubeで見た動画が肝心の得点力に結び付いたという感覚がどうしても持てません。その理由は、「分かった」状態から「できる」状態になるまでには相当の隔たりがあり、試験範囲が膨大な行政書士試験では、一つ一つの単元についてその隔たりを埋めていこうとすると時間がかかり過ぎるからです。
結果として、ある単元を「できる」状態にもっていこうとしているあいだに、以前にやった単元を忘れてしまうという現象が起きてしまいがちです。
「できる」状態になるには、アウトプットが欠かせません。すなわち、アウトプットからスタートして、分からないところや欠けている知識をインプットしていく方が効率的です。その際に、インプットに用いる教材としては、まず条文を読み、それでも分からなければテキストを読み、それでも分からなければ、最後の手段として動画を見てみる、くらいの感覚でいいと思います。
ある単元について解説している動画は、短くても10分、長ければ30分を超すものもあります。しかも、動画を一回通して見てみないと、どこで何を言っているのかは基本的には分かりません。一つの単元について、それだけの時間がかかるのです。動画を見るならば、どうしても分からないところに絞って、最後の手段として見るべきだと思います。
ただし、例えば、ゆーき大学や行書塾などの動画配信者が主宰しているスクールに生徒としてお世話になる場合は、話は変わってきます。その場合は、そのスクールのやり方に全面的に従うべきです。カリキュラムとして、動画をまるまる見なければならないとされているのなら、その通りにするべきです。
上記で述べたのは、スクールないしは指導者のカリキュラムの一環で見る動画のことではなく、独学の場合やカリキュラム外において見る動画のことを指しています。

↑3回目(令和4年度)の本試験の結果
③独学をしない!
3回目の不合格を突きつけられ、さらに点数も前年とほとんど横ばいであることが分かったとき、私は独学での勉強をやめようと思いました。ただ、仕事や育児の状況から、通学するタイプの塾や予備校に通うという選択肢は、私にはありませんでした。
私には一つの候補がありました。それが、「ステップアップファースト」という行政書士試験対策をやっているスクールの通信講座でした。私はインターネットで「ステップアップファースト」の存在を知り、令和3年度の受験では、同スクールがホームページで販売している条文解説の教材を購入していました。
購入しようと思った決め手は、解説の分かりやすさでした。私は民法が特に苦手だったので、民法の条文解説を購入して、読んでいました。ただ、それでも点数は伸びなかったので、ここでようやく自分のやり方を捨てないといけないのかもしれないという思いに至りました。
「ステップアップファースト」の教材の解説は、私が使用していた問題集より平易で読みやすく、この解説を書いている先生となら、自分と上手くフィットするのではないかという考えがありました。費用に関しても、月額2万円なので1年間ならば何とか捻出できるレベルでした。
ここで私が言いたいのは、「ステップアップファースト」の良さではありません。ましてや、私は同スクールの回し者でもありません。塾や予備校は、自分が良いと思っているところであれば、正直どこでもよいと思います。
私が言いたいのは、ある程度の期間にわたって勉強をしているのに、点数が伸びていないのであれば、その勉強のやり方を変える必要があるということです。私は変なプライドがあり、3回不合格になって、やっと人の教えを乞おうという考えになりました。もっと早くに申し込んでいれば、合格にいたるまでの期間を短縮できたと後悔しています。
課金すべきところには、しっかり課金するという考えも必要だと思います。
したがって、受験の回数を重ねるごとに、点数がだんだんと上がっているのならともかく、そうではないのなら、誰かに教えを乞うべきです。そして、いったん教えを乞うと決めたのであれば、その指導者の教え通りにやるべきです。
私にとって、「ステップアップファースト」の指導法は、幾分ぎこちないギプスを付けられているような感覚を覚えるものでした。だけど、私はこの1年間は先生の指示通りにやると決め、最後までやり通しました。
10月にあった伊藤塾の第2回模試で181点の結果が出て、初めて合格点を超えたときは、ほんとうにびっくりしました。試験の点数が10点以上あがるという経験を、それまでしたことがなかったからです。
しかし、残念ながら4回目(令和5年度)の本試験でも166点と不合格でした。それでも、去年から30点以上あがりました。数年間も勉強してきて、はじめて点数が数十点あがるという体験をしました。自分のやり方に固執するか否か、進むべき方向はあきらかでした。

↑4回目(令和5年度)の本試験の結果
④記述をなめない!
4回目(令和5年度)の本試験での結果は、上記のようなものでした。試験本番での手応えは、181点の結果が出た伊藤塾の第2回模試の時と比べて、同等以上のものでした。自己採点をしてみると、記述の点数を除いて、154点の結果でした。
そして、記述式もそれなりに手応えがありました。各予備校が出している模範解答を見てみると、記述式3問のうち、1問はほとんど解答通りのものが書けたと当時の私は思っていました。残り2問の部分点を加えると、さすがに26点は超えているだろうというのが、私の予想でした。
これまでは、合格発表前に不合格という結果がおおかた予想できていたのに対して、4回目(令和5年度)に関しては、本当に分かりませんでした。というか、正直受かったと思っていました。合格発表の日、私は仕事が終わるのを待ちきれず、休憩時間にスマートフォンを凝視していました。胸の鼓動が高鳴り、早まっていました。
しかし、私の番号はありませんでした。何度確認してもなかったのです。後日、送られてきた点数結果を見ると、記述式の点数が12点でした。合計で166点で不合格というわけです。マークミスはなく、記述式を除いた点数は、自己採点通り154点でした。
想像以上の記述式の点数の低さに、私は愕然としました。あの手応えで12点しかもらえないというのは、どういうことなのだろうか、という思いが頭をぐるぐる回りました。私は「ステップアップファースト」の先生に不合格の結果を伝えるとともに、相談してみました。そこで、私は先生からあることを教えられました。それは・・・
■はじめに
「行政書士試験に合格したいけど、成績が全然上がらない」
「これまで3回以上受験しているけど、点数が伸びない。むしろ、下がってさえいる」
「これ以上、何をしたらいいのか分からない」
これらの思いは、正に過去の私が、行政書士試験の勉強中だった頃に抱いていたものです。私は、実に4回にわたって不合格の結果を突きつけられ、5回目(令和6年度)にようやっと合格することができました。合格者の中には、独学かつ短期間で一発合格される方も少なからずいらっしゃいます。率直に言って、私は、合格者の中では、相当頭が悪い方だと思います。
そんな私でも、あきらめずに勉強を続けた結果、合格することができました。
この記事は、私と同じような悩みを持っている受験生に対して、何らかのかたちでお役に立てればと思い、執筆しました。
私は、3回目の受験まで、成績が全然上がりませんでした。そして、4回目の受験から勉強法を変え、最後の2年間でとんとんと点数があがり、5回目の受験で合格しました。
正直に申し上げて、勉強法を間違えなければ、多くとも3回目で合格できたと感じています。
この記事では、私が自分の受験時代を振り返り、失敗した要因と合格した要因をできるかぎり正直に書きたいと思います。
受験生のなかで受験回数を重ねても、本番の点数が伸びていない方は、何かを変える必要がある可能性が高いです。短期合格を目指す方には、こういうことをやってはいけないんだと、反面教師として見てもらえれば幸いです。
こんな私でも合格できるのですから、あなたも必ず合格できるはずです。
結果からいうと、主に下記の行政書士試験対策のスクールや教材、noteにお金を支払った上で合格しました。
・ステップアップファーストの通信講座+条文解説集:約26万円
・合格道場:9500円
・note記事二つ↓
【行政書士試験】勉強すれども点数がイマイチ伸びない方へ!「正しい方向の勉強をしているか?チェックする方法」のご紹介:2480円
【宅建、行政書士合格を目指す全ての人へ】もう苦手なんて言わせない。わかる、理解する、好きになれる民法の正攻略法:1000円
この記事では、上記に課金した上で得た知見を自分なりの言葉で約1万文字にまとめています。なので、僭越ながら無料ではなく、500円という有料のものとさせていただきました。ご容赦ください。
■なぜ行政書士の資格を取ろうと思ったか
まず、前提として、私の経歴ですが、高校卒業後、21歳で夜間大学の経済学部に入学しました。小さい頃から絵を描くのが好きだったので、当時の私は、漫画家になりたいと考えていました。そして、東京の出版社に自作の漫画を持ちこみしたりもしたのですが、箸にも棒にも掛かりませんでした。
そこで、一旦就職しようと考えた私は、安定してそうで、絵を描く時間も取れそうだという理由で、公務員試験を手あたり次第に受けました。しかし、結果は全滅でした。今振り返って考えてみると、当然の結果でした。就職志望先を民間企業にシフトして、1社内定を得たのですが、やはり公務員試験を受けようと思い、就職浪人の道を選びました(どれだけ浪人するのが好きなのだろう・・・)。
しかし、その就職浪人のあいだに、やはり絵を描く仕事をしたいと思い、ハローワークで見つけたある広告漫画を制作する会社に正社員として就職しました。大学時代に描いた作品を送ったところ、運よく採用されたのです。ただ、その広告漫画制作会社での業務はあまりにもハード過ぎて、短期間で退職してしまいました。
その後、紆余曲折あり、教育業界で働くことになり、6年くらいは塾や予備校でお世話になりました。そのあと、派遣社員としてコールセンターで働いていた際に、電話を取り次いでいた先のインフラ関連の会社が求人募集をしていることを知り、その企業に就職しました。その企業に今現在も勤務しています。
なぜ、行政書士試験を受けようと思ったのかについて述べたいと思います。もともと大学時代から公認会計士などの士業には興味がありました。ただ、公認会計士は簿記2級の勉強が難しすぎて、早々にあきらめました。そして、上記のような流れで現在の会社に勤務しているのですが、入社1年目に個人情報保護士という資格を業務で必要という理由で取得しました。このことで少し自信を得て、この流れでもう少し難しい資格に挑戦してみようかという気になりました。
公認会計士のような数字系の資格ではなく、法律系はどうだろうかと過去問を見てみると、何とかなるのではないかと思ってしまったのです。それが受験のきっかけでした。成美堂出版が出している過去問題集を購入し、仕事の後、勉強をはじめました。今、思えば、このタイミングである程度の出費がかかったとしても、どこかのスクールに入っておいたほうが良かったような気もします。それくらいあまりにも的外れというか偏った勉強をしていました。
ただ、当時の自分は、マークシート式の問題がほとんどだし、6割取れれば合格するのだから、何とかなるだろうと甘い考えでいました。正直に申し上げて、一部の優秀な層でない限り、何とかなるということはないです。1回目(令和2年度)の試験の結果は、158点でした。結構取れているように思うかもしれませんが、基礎知識が満点だったため、法令の点数はひどいものでした。
ただ、この点数を見た私は、あと22点取れば合格するのだから、来年はいけるだろうと、まだまだ甘い考えにどっぷり浸かっていました。その後は、2回目(令和3年度)が128点で、3回目(令和4年度)が134点という惨憺たる結果でした。模試ですら、150点を超えたことはなかったと思います。
この文章に出会った方には、私のように受験回数を徒に重ねずに合格していただきたいです。以下では、私の経験から「これはするべきでない」というポイントについて具体的に述べていきます。
↑1回目(令和2年度)の本試験の結果
①教材作りをしない!
一つめが、教材作りをしない、ということです。当時の私は、成美堂出版の問題集を繰り返し解いて解説を読むことで、選択式問題の知識が身に付き、記述式問題はそれらの知識を組み合わせることで対処できると考えていました。
しかし、その勉強法では法令科目の点数は一向に伸びませんでした。過去問題集を繰り返し解くことで、その問題集での正答率は上がっていきました。見たことがある問題なのだから当然です。
ただ、模試や本試験での手応えが全く感じられず、違和感を覚えた私はマインドマップを活用して条文を覚えようと考えました。法律の全体像を意識しないと、この問題には太刀打ちできないと感じたからです。マインドマップとは、中心となるテーマから関連するキーワードやアイデアを放射状に枝分かれさせて図式化する「思考の整理・可視化ツール」のことです。
私は「EdrawMind」というマインドマップを作れるソフトウェアを購入し、行政法や民法、商法の条文と解説文をコピーアンドペーストして樹形図のようなかたちに並べていきました。今から考えると当然なのですが、想像以上の膨大な時間がかかりました。
最初は自分ひとりで作っていたのですが、埒があかず、ココナラというオンライン上のスキルマーケットで見つけた「何でも屋さん」にいくらか払って、手伝ってもらったりもしました。妻にも手伝ってもらいました。それでも全然終わりませんでした。
それをやっているあいだは、問題を解く時間も減ってしまっていました。私は法律の全体像を視覚的に捉えることで、バラバラの状態でインプットされていた知識を何とかしてつなぎ合わせたいと考えていました。
しかし、それだけのお金と労力をつぎ込んだにもかかわらず、出来上がったマインドマップは文字の量が多すぎて、一目で見ようとすると、字が小さくなりすぎました。マインドマップに用いた条文と解説文は、後ほど述べる「ステップアップファースト」という行政書士試験対策をやっているスクールの教材でした。
その教材自体は、解説が非常に分かりやすいものだったのですが、活用の仕方を間違えていました。上記のような教材作りに時間を割くならば、シンプルに条文だけを読んでいた方がまだましでした。
私のようにマインドマップを作って行政書士試験の勉強をしている人は少ないかもしれませんが、ノートを作っている人は少なからずいると思います。ノート作りも成績アップにつながる場合もあると思うので、一概に否定はできませんが、個人的にはあまりおすすめしません。
行政書士試験はかなり知識の量が多い試験です。ノート作りに時間を取られ、問題を解く時間が少なくなってしまう危険があります。特に受験回数の多い方で、教材作りをしてから、ある程度時間が経っているのに成績が伸びていない方は、その方法に固執せずに、勉強法を違う方向に切り替えるべきです。
↑2回目(令和3年度)の本試験の結果
②YouTubeを見ない!
現在、YouTubeには行政書士試験対策の動画がたくさんアップロードされています。私も受験生時代、折に触れてそれらの動画を見ていました。それらのなかには、非常に分かりやすいものもあります。
ただ、私には、自身の受験生活を振り返って、YouTubeで見た動画が肝心の得点力に結び付いたという感覚がどうしても持てません。その理由は、「分かった」状態から「できる」状態になるまでには相当の隔たりがあり、試験範囲が膨大な行政書士試験では、一つ一つの単元についてその隔たりを埋めていこうとすると時間がかかり過ぎるからです。
結果として、ある単元を「できる」状態にもっていこうとしているあいだに、以前にやった単元を忘れてしまうという現象が起きてしまいがちです。
「できる」状態になるには、アウトプットが欠かせません。すなわち、アウトプットからスタートして、分からないところや欠けている知識をインプットしていく方が効率的です。その際に、インプットに用いる教材としては、まず条文を読み、それでも分からなければテキストを読み、それでも分からなければ、最後の手段として動画を見てみる、くらいの感覚でいいと思います。
ある単元について解説している動画は、短くても10分、長ければ30分を超すものもあります。しかも、動画を一回通して見てみないと、どこで何を言っているのかは基本的には分かりません。一つの単元について、それだけの時間がかかるのです。動画を見るならば、どうしても分からないところに絞って、最後の手段として見るべきだと思います。
ただし、例えば、ゆーき大学や行書塾などの動画配信者が主宰しているスクールに生徒としてお世話になる場合は、話は変わってきます。その場合は、そのスクールのやり方に全面的に従うべきです。カリキュラムとして、動画をまるまる見なければならないとされているのなら、その通りにするべきです。
上記で述べたのは、スクールないしは指導者のカリキュラムの一環で見る動画のことではなく、独学の場合やカリキュラム外において見る動画のことを指しています。
↑3回目(令和4年度)の本試験の結果
③独学をしない!
3回目の不合格を突きつけられ、さらに点数も前年とほとんど横ばいであることが分かったとき、私は独学での勉強をやめようと思いました。ただ、仕事や育児の状況から、通学するタイプの塾や予備校に通うという選択肢は、私にはありませんでした。
私には一つの候補がありました。それが、「ステップアップファースト」という行政書士試験対策をやっているスクールの通信講座でした。私はインターネットで「ステップアップファースト」の存在を知り、令和3年度の受験では、同スクールがホームページで販売している条文解説の教材を購入していました。
購入しようと思った決め手は、解説の分かりやすさでした。私は民法が特に苦手だったので、民法の条文解説を購入して、読んでいました。ただ、それでも点数は伸びなかったので、ここでようやく自分のやり方を捨てないといけないのかもしれないという思いに至りました。
「ステップアップファースト」の教材の解説は、私が使用していた問題集より平易で読みやすく、この解説を書いている先生となら、自分と上手くフィットするのではないかという考えがありました。費用に関しても、月額2万円なので1年間ならば何とか捻出できるレベルでした。
ここで私が言いたいのは、「ステップアップファースト」の良さではありません。ましてや、私は同スクールの回し者でもありません。塾や予備校は、自分が良いと思っているところであれば、正直どこでもよいと思います。
私が言いたいのは、ある程度の期間にわたって勉強をしているのに、点数が伸びていないのであれば、その勉強のやり方を変える必要があるということです。私は変なプライドがあり、3回不合格になって、やっと人の教えを乞おうという考えになりました。もっと早くに申し込んでいれば、合格にいたるまでの期間を短縮できたと後悔しています。
課金すべきところには、しっかり課金するという考えも必要だと思います。
したがって、受験の回数を重ねるごとに、点数がだんだんと上がっているのならともかく、そうではないのなら、誰かに教えを乞うべきです。そして、いったん教えを乞うと決めたのであれば、その指導者の教え通りにやるべきです。
私にとって、「ステップアップファースト」の指導法は、幾分ぎこちないギプスを付けられているような感覚を覚えるものでした。だけど、私はこの1年間は先生の指示通りにやると決め、最後までやり通しました。
10月にあった伊藤塾の第2回模試で181点の結果が出て、初めて合格点を超えたときは、ほんとうにびっくりしました。試験の点数が10点以上あがるという経験を、それまでしたことがなかったからです。
しかし、残念ながら4回目(令和5年度)の本試験でも166点と不合格でした。それでも、去年から30点以上あがりました。数年間も勉強してきて、はじめて点数が数十点あがるという体験をしました。自分のやり方に固執するか否か、進むべき方向はあきらかでした。
↑4回目(令和5年度)の本試験の結果
④記述をなめない!
4回目(令和5年度)の本試験での結果は、上記のようなものでした。試験本番での手応えは、181点の結果が出た伊藤塾の第2回模試の時と比べて、同等以上のものでした。自己採点をしてみると、記述の点数を除いて、154点の結果でした。
そして、記述式もそれなりに手応えがありました。各予備校が出している模範解答を見てみると、記述式3問のうち、1問はほとんど解答通りのものが書けたと当時の私は思っていました。残り2問の部分点を加えると、さすがに26点は超えているだろうというのが、私の予想でした。
これまでは、合格発表前に不合格という結果がおおかた予想できていたのに対して、4回目(令和5年度)に関しては、本当に分かりませんでした。というか、正直受かったと思っていました。合格発表の日、私は仕事が終わるのを待ちきれず、休憩時間にスマートフォンを凝視していました。胸の鼓動が高鳴り、早まっていました。
しかし、私の番号はありませんでした。何度確認してもなかったのです。後日、送られてきた点数結果を見ると、記述式の点数が12点でした。合計で166点で不合格というわけです。マークミスはなく、記述式を除いた点数は、自己採点通り154点でした。
想像以上の記述式の点数の低さに、私は愕然としました。あの手応えで12点しかもらえないというのは、どういうことなのだろうか、という思いが頭をぐるぐる回りました。私は「ステップアップファースト」の先生に不合格の結果を伝えるとともに、相談してみました。そこで、私は先生からあることを教えられました。それは・・・