はじめに
この商品は、以前「通常のココナラマーケット」で好評を博した「たった三行で文章を組み立てる作文方程式を伝授します」というサービスをコンテンツ化したものです。
忙しいこともあり、販売の度に発生する個別のやりとりに対応できず、やむをえず販売を休止していましたが、再開を希望する声が多かったため、ここに場所を移し、また個別のやりとりが不要な「記事」という形に変えて再販売することにした次第です。
序章:偶然の発見から生まれた目からウロコの作文術
書いている途中で横道にそれてしまい、そのうち何を言おうとしているのか自分でもわからなくなるーー。
うまくまとめることできず、尻切れトンボの文章になってしまうーー。
文章作成に対して、そんな悩みを持つ人は多いのではないでしょうか?
こう言うといかにも他人事のように聞こえますが、何を隠そう、かつての私自身もその一人でした。
実は私は子供の頃から作文が大の苦手。学校で作文の授業がある日はいつも憂鬱で、仮病を使ってでも休みたいと思うこともしばしばでした。もちろん、作文を褒められたことなど一度もありません。
そんな私がなにゆえこんなところで文章作成術を偉そうに講釈しているのかーー。正直、自分でも不思議としかいいようがないのですが、そこにはそれなりの理由があります。
そこで、まずはそこへ至るまでの舞台裏からお話しさせてください。
私が小さい頃から作文が苦手だったことはいま述べた通りです。ところが、社会人になった私がもぐりこんだのはどういうわけか、広告・編集業界。つまり文章を専門に扱う業界です。しかもそこで得た肩書きは「ライター」。人生というのはどう転ぶかわからないものです。
といっても、大人になって突然文章がうまくなったわけではありません。もちろん、作文への苦手意識も相変わらずでした。実際、当時の私の文章力といったら、もうほとんど小学生レベルーーというのは言い過ぎだとしても、少なくともプロとしては到底通用しないものでした。
当然ながら、その日を境に再び作文との格闘が始まりました。書いては消し、書いては消しを繰り返し、原稿用紙と格闘する毎日‥。バブル期という特殊な状況だったことを差し引いても、あれでよく食えていたなと今から振り返れば、驚くというよりあきれかえってしまいます。
「書けない」ライターが失職寸前の土壇場で見つけた文章法則
そんなある日のことです。私は奇妙なことに気付きました。
それは、こんな私でもなぜかスラスラ書けるときがあるということです。「気持ちが乗る・乗らない」といった気分的な話ではありません。それとは無関係に、どういうわけか、何もしなくても筆が勝手に動くときがあるのです。
文才というのは、ある日突然目覚めたり、眠ったりするものなのでしょうか? いいや、そんなはずがありません。持って生まれた才能というのはそんな気まぐれなものではないはずです。
長年不思議に思っていた私は、やがてそこにひとつの共通点を発見しました。それは、書けるときは例外なく「問いが明確である」こと。そして書けないときは、逆に「問いが明確でない」という事実です。
なぜ「問い」が明確でないと書けないのでしょうか?
実はここには文章というものの本質が関係してきます。
文章とは問いに対する答えである
文章とは突き詰めていえば「問い」に対する「答え」です。 なんらかの疑問があり、それに対して答えを提示するーーこれが文章の基本構造です。
これは、大昔の人類を想像するとわかりやすいでしょう。狩猟のため森をさまよう集団の一人が「あれは何だ?」と問うと、もう一人がすかさず「イノシシだ!」と答える。これがコミュニケーションの基本形です。言ってみれば、現代の複雑な文章もその発展形にほかなりません。
これは一体何を意味するのでしょうか? 答えは明白です。
それは、明確な文章を書くためには、まず大前提として「問い」が明確でなければならないということです。問いが明確でなければ明確な答えは出せないし、明確な答えが出せなければ、明確な文章は書けないからです。
そのことに気づいた瞬間、私の頭の中にパッと明るい光が灯りました。
ということは‥!
『問い』さえ明確にできれば、文章を書くのはそう難しくないのではーー?
また文章が問いと答えという基本構造からできているのであれば、それを一定の法則のもとに展開することで完全な文章として組み立て直すことも可能なのではーー?
こうした一連の閃きから誕生したのが、これからご紹介する「三行作文術」です。
第一章:要素から組み立てるーー逆転の発想から生まれた三行作文術
三行作文術ーーそれはわずか三行の文から完全な文章を再構成するという、逆転の発想から生まれたまったく新しい文章作成メソッドです。
その最大の特徴は、文章作成における最大の難関——アウトラインづくりに、真正面からフォーカスしている点にあります。アウトラインというのは、文章の柱となる骨組みのこと。具体的には書き出しから本文、まとめまでの流れを短い言葉で整理したものです。いわば文章の「設計図」です。
したがって、このアウトラインの出来・不出来が、文章のわかりやすさや説得力、さらには最後まで一貫した論理で書き切れるかどうかを決定することになります。
ところが、多くの人は、このアウトラインをないがしろにしたまま、いきなり書き出そうとします。それは、車の運転にたとえれば地図もナビも持たずに知らない土地を闇雲に走り回るようなもの。勘の良いドライバーでなければ道に迷ってしまうように、書き慣れた人でなければ、途中で行き詰まってしまいます。初心者の文章が、往々にして何が言いたいのか分からない、尻切れトンボになってしまうのはそのせいです。
しかし、これを逆からみれば、アウトラインさえ明確になっていれば、文章を書く作業はそう難しくないともいえます。アウトラインが出来ればあとはそこに言葉を補い、肉付けすればよいだけだからです。
三行作文術は、この重要でありながら、多くの人が軽視している(また具体的にどう作ればよいのか一般には知られていない)アウトラインづくりに焦点を当てたユニークな方法論です。先に車の運転をたとえに出しましたが、それでいえば、まさに文章作成を先導する「ナビ」のようなもの。これがあれば、あなたは文章という未知の場所を迷うことなく、確実に走り抜けることができるようになります。
使い方はカンタン!
でも、何だか難しそう‥。そう思ったあなた、心配無用です!
実は使い方は気が抜けるほど簡単なんです。
具体的には、
「問い」「答え」「理由」「だから何?」
この四つの要素を、あらかじめ用意されたテンプレートに当てはめるだけ。それだけで、主張から結論まで論旨の一貫したアウトラインが完成します。あとは、そのアウトラインに沿って言葉を補っていけばオーケー。たったそれだけで、筋の通ったわかりやすい文章が完成することになります。
三行作文術から得られるもの
この三行作文術を使うメリットには、次のようなものがあります。
1、何をどう書いてよいか迷わなくなる
2、書いている途中で横道にそれたり、筆が止まったりしなくなる
3、センスやひらめきに頼らなくても書けるようになる
4、AI時代に不可欠な「問いを立てる力」が鍛えられる
文章作成能力を高める1、2、3については言うまでもありませんが、ここで特筆したいのは4の「AI時代に不可欠な問いを立てる力が鍛えられる」という点です。
すでに皆さんも実感されているように、文章作成という作業自体はAIにも十分担えるようになっています。しかし、「何を問い、何をどう書かせるか」という部分は、依然として人間が行うべき領域として残されています。
AIは与えられた問いに対する答えを出すことには優れていますが、自ら意味のある「問い」を生み出すことはできません。現状の問題は何か、その解決には何が必要か、自分はなぜそう考えるのか——こうした本質的な問いを立てられるのは、少なくとも今のところ、意志と主体性を持った人間だけです。そして、それは、おそらく今後も大きく変わることはないでしょう。
一方、AIが出力する文章の質は、入力される「問い」の質に比例します。曖昧な問いからは曖昧な答えしか得られません。逆に明確な問いを入力すれば、AIもまた明確な答えを返してくれます。つまり、AIに自らの主張を反映した質の高い文章を書いてもらうためには、まず人間の側が質の高い問いをあらかじめ用意することが不可欠なのです。
三行作文術の核心は、この「問い」を明確にすることにあります。したがって、このメソッドを実践することは、単に文章を効率よく作成することに留まるものではありません。実はそこにはもうひとつ、「何を問うべきか」を深く考える思考訓練としての側面があります。つまり、これを繰り返し実践することは、これからのAI時代に求められる「問いを立てる力」ーーすなわち物事の本質を捉え、適切な課題を設定する力を養うことにもつながるのです。
AIライティングを劇的に効率化できる!
もうひとつ、特筆すべきなのは、このメソッドが生成AIとの相性も抜群だということです。完成したアウトラインをそのままChatGPTなどの生成AIに入力すれば、あなたの意図をそのまま反映した文章が一瞬で生成されます。
「AIに書いてもらったけれど、自分が言いたかったこととは違う……」。
多くの方がそんな経験をしているのではないでしょうか。実はそれ、AIの能力不足ではありません。単に、指示(プロンプト)の軸がブレていることが原因です。けれど、この三行作文術で生成されたアウトラインは、そのままでAIへの「完璧なプロンプト」になります。なぜなら、それは「何を書くべきか」が論理的に整理された明確な設計図だからです。したがって、これを渡せば、AIは迷うことなく、あなたの代わりに言いたいことをわかりやすく書き上げてくれるのです。
自分で書くときは迷わないための地図になり、AIに任せるときは的確な指令書になるーー。この三行作文術は、あなたの文章作成を劇的に効率化させる頼もしい味方になってくれるはずです。
対象とする人
三行作文術が対象とするのは、主に次のような人たちです。
●そもそも何をどう書いてよいかわからない人
●書き始めてもすぐ筆が止まってしまう人
●書き終えた後、自分で読み返して「支離滅裂だ」と落ち込む人
●書ける時と書けない時の波が大きい人
●文章構成を「感覚」ではなく「論理」で組み立てたい人
●問いの立て方と思考力を鍛えたい人
一方で、次のような人は対象外となります。
●比喩やレトリックを駆使した「名文」を書きたい人
●小説や詩などの文学的な表現力を高めたい人
●自分で考えることを放棄し、楽してAIにそれらしい文章を代筆させたい人
三行作文術は、アウトラインという文章の構造部分にフォーカスしたメソッドです。語彙力や表現力を磨くためのテクニック集ではありません。
そのため、表現力を高めたいという人やすでに一定レベル以上の文章を書ける人は原則として対象外となります。
ただし、すでにある程度書ける人でも一部の人には学ぶ価値は十分あります。
なぜなら、「書ける人」は通常アウトライン作成を無意識のうちに行っていますが、そのプロセスについては誰もが明確に言語化できているとは限らないからです。
この三行作文術は、そのプロセスを言語化した方法論であり、それを基にした実践的なメソッドです。そのため、これまでアウトライン作成のプロセスがブラックボックスだった人には、それを言語化するという点で大いに助けになるはずです。
そして、そのプロセスが言語化されれば、書ける時と書けない時の波が小さくなり、より安定的に文章を紡ぐことができるようになります。さらに、部下や後輩に文章を教えるような立場になったときも、感覚論ではなく論理としてよりわかりやすく説明できるようになります。
したがって、この三行作文術は、すでにある程度書ける人にとっても学ぶ価値は十分あるといえるでしょう。
文章は頭の中にすでにある
多くの人は、「自分には文章力がない」と思い込んでいます。
しかし、文章が書けない原因は、才能がないことではありません。多くの場合、問いが明確でないまま無理やり書こうとしているからにすぎません。
実は、「文章」の元になる思考はすでにあなたの頭の中にあります。問題は、それが少々散らかったまま未整理な状態にあることです。
三行作文術は、頭の中に散在しているその思考の断片を、一定の順序に従って取り出し、整理し直すためのパズルゲームのようなもの。これを使えば、誰でも簡単にそこから文章を立ち上げることができるようになります。
しかも、これを使うのに特別な才能やセンスは要りません。必要なのは、自分の考えを決められた枠に沿って順番に置いていくことだけ。そうするだけで、それまでバラバラだった思考の断片がみるみるうちに整理・統合され、目に見える具体的な文章として出力されることになります。
「自分には文才がない」と諦める前に、ぜひ一度、この三行作文術を試してみてください。
かつての私がそうだったように、「書けない苦しみ」が、いつのまにか「書ける喜び」に変わっているはずです。
第二章:三行作文術の使い方
以上が、「三行作文術」が誕生した背景と概要です。
ここからは、それをもとにしたテンプレートの具体的な使い方を解説していきます。
はじめに
この商品は、以前「通常のココナラマーケット」で好評を博した「たった三行で文章を組み立てる作文方程式を伝授します」というサービスをコンテンツ化したものです。
忙しいこともあり、販売の度に発生する個別のやりとりに対応できず、やむをえず販売を休止していましたが、再開を希望する声が多かったため、ここに場所を移し、また個別のやりとりが不要な「記事」という形に変えて再販売することにした次第です。
序章:偶然の発見から生まれた目からウロコの作文術
書いている途中で横道にそれてしまい、そのうち何を言おうとしているのか自分でもわからなくなるーー。
うまくまとめることできず、尻切れトンボの文章になってしまうーー。
文章作成に対して、そんな悩みを持つ人は多いのではないでしょうか?
こう言うといかにも他人事のように聞こえますが、何を隠そう、かつての私自身もその一人でした。
実は私は子供の頃から作文が大の苦手。学校で作文の授業がある日はいつも憂鬱で、仮病を使ってでも休みたいと思うこともしばしばでした。もちろん、作文を褒められたことなど一度もありません。
そんな私がなにゆえこんなところで文章作成術を偉そうに講釈しているのかーー。正直、自分でも不思議としかいいようがないのですが、そこにはそれなりの理由があります。
そこで、まずはそこへ至るまでの舞台裏からお話しさせてください。
私が小さい頃から作文が苦手だったことはいま述べた通りです。ところが、社会人になった私がもぐりこんだのはどういうわけか、広告・編集業界。つまり文章を専門に扱う業界です。しかもそこで得た肩書きは「ライター」。人生というのはどう転ぶかわからないものです。
といっても、大人になって突然文章がうまくなったわけではありません。もちろん、作文への苦手意識も相変わらずでした。実際、当時の私の文章力といったら、もうほとんど小学生レベルーーというのは言い過ぎだとしても、少なくともプロとしては到底通用しないものでした。
当然ながら、その日を境に再び作文との格闘が始まりました。書いては消し、書いては消しを繰り返し、原稿用紙と格闘する毎日‥。バブル期という特殊な状況だったことを差し引いても、あれでよく食えていたなと今から振り返れば、驚くというよりあきれかえってしまいます。
「書けない」ライターが失職寸前の土壇場で見つけた文章法則
そんなある日のことです。私は奇妙なことに気付きました。
それは、こんな私でもなぜかスラスラ書けるときがあるということです。「気持ちが乗る・乗らない」といった気分的な話ではありません。それとは無関係に、どういうわけか、何もしなくても筆が勝手に動くときがあるのです。
文才というのは、ある日突然目覚めたり、眠ったりするものなのでしょうか? いいや、そんなはずがありません。持って生まれた才能というのはそんな気まぐれなものではないはずです。
長年不思議に思っていた私は、やがてそこにひとつの共通点を発見しました。それは、書けるときは例外なく「問いが明確である」こと。そして書けないときは、逆に「問いが明確でない」という事実です。
なぜ「問い」が明確でないと書けないのでしょうか?
実はここには文章というものの本質が関係してきます。
文章とは問いに対する答えである
文章とは突き詰めていえば「問い」に対する「答え」です。 なんらかの疑問があり、それに対して答えを提示するーーこれが文章の基本構造です。
これは、大昔の人類を想像するとわかりやすいでしょう。狩猟のため森をさまよう集団の一人が「あれは何だ?」と問うと、もう一人がすかさず「イノシシだ!」と答える。これがコミュニケーションの基本形です。言ってみれば、現代の複雑な文章もその発展形にほかなりません。
これは一体何を意味するのでしょうか? 答えは明白です。
それは、明確な文章を書くためには、まず大前提として「問い」が明確でなければならないということです。問いが明確でなければ明確な答えは出せないし、明確な答えが出せなければ、明確な文章は書けないからです。
そのことに気づいた瞬間、私の頭の中にパッと明るい光が灯りました。
ということは‥!
『問い』さえ明確にできれば、文章を書くのはそう難しくないのではーー?
また文章が問いと答えという基本構造からできているのであれば、それを一定の法則のもとに展開することで完全な文章として組み立て直すことも可能なのではーー?
こうした一連の閃きから誕生したのが、これからご紹介する「三行作文術」です。
第一章:要素から組み立てるーー逆転の発想から生まれた三行作文術
三行作文術ーーそれはわずか三行の文から完全な文章を再構成するという、逆転の発想から生まれたまったく新しい文章作成メソッドです。
その最大の特徴は、文章作成における最大の難関——アウトラインづくりに、真正面からフォーカスしている点にあります。アウトラインというのは、文章の柱となる骨組みのこと。具体的には書き出しから本文、まとめまでの流れを短い言葉で整理したものです。いわば文章の「設計図」です。
したがって、このアウトラインの出来・不出来が、文章のわかりやすさや説得力、さらには最後まで一貫した論理で書き切れるかどうかを決定することになります。
ところが、多くの人は、このアウトラインをないがしろにしたまま、いきなり書き出そうとします。それは、車の運転にたとえれば地図もナビも持たずに知らない土地を闇雲に走り回るようなもの。勘の良いドライバーでなければ道に迷ってしまうように、書き慣れた人でなければ、途中で行き詰まってしまいます。初心者の文章が、往々にして何が言いたいのか分からない、尻切れトンボになってしまうのはそのせいです。
しかし、これを逆からみれば、アウトラインさえ明確になっていれば、文章を書く作業はそう難しくないともいえます。アウトラインが出来ればあとはそこに言葉を補い、肉付けすればよいだけだからです。
三行作文術は、この重要でありながら、多くの人が軽視している(また具体的にどう作ればよいのか一般には知られていない)アウトラインづくりに焦点を当てたユニークな方法論です。先に車の運転をたとえに出しましたが、それでいえば、まさに文章作成を先導する「ナビ」のようなもの。これがあれば、あなたは文章という未知の場所を迷うことなく、確実に走り抜けることができるようになります。
使い方はカンタン!
でも、何だか難しそう‥。そう思ったあなた、心配無用です!
実は使い方は気が抜けるほど簡単なんです。
具体的には、
「問い」「答え」「理由」「だから何?」
この四つの要素を、あらかじめ用意されたテンプレートに当てはめるだけ。それだけで、主張から結論まで論旨の一貫したアウトラインが完成します。あとは、そのアウトラインに沿って言葉を補っていけばオーケー。たったそれだけで、筋の通ったわかりやすい文章が完成することになります。
三行作文術から得られるもの
この三行作文術を使うメリットには、次のようなものがあります。
1、何をどう書いてよいか迷わなくなる
2、書いている途中で横道にそれたり、筆が止まったりしなくなる
3、センスやひらめきに頼らなくても書けるようになる
4、AI時代に不可欠な「問いを立てる力」が鍛えられる
文章作成能力を高める1、2、3については言うまでもありませんが、ここで特筆したいのは4の「AI時代に不可欠な問いを立てる力が鍛えられる」という点です。
すでに皆さんも実感されているように、文章作成という作業自体はAIにも十分担えるようになっています。しかし、「何を問い、何をどう書かせるか」という部分は、依然として人間が行うべき領域として残されています。
AIは与えられた問いに対する答えを出すことには優れていますが、自ら意味のある「問い」を生み出すことはできません。現状の問題は何か、その解決には何が必要か、自分はなぜそう考えるのか——こうした本質的な問いを立てられるのは、少なくとも今のところ、意志と主体性を持った人間だけです。そして、それは、おそらく今後も大きく変わることはないでしょう。
一方、AIが出力する文章の質は、入力される「問い」の質に比例します。曖昧な問いからは曖昧な答えしか得られません。逆に明確な問いを入力すれば、AIもまた明確な答えを返してくれます。つまり、AIに自らの主張を反映した質の高い文章を書いてもらうためには、まず人間の側が質の高い問いをあらかじめ用意することが不可欠なのです。
三行作文術の核心は、この「問い」を明確にすることにあります。したがって、このメソッドを実践することは、単に文章を効率よく作成することに留まるものではありません。実はそこにはもうひとつ、「何を問うべきか」を深く考える思考訓練としての側面があります。つまり、これを繰り返し実践することは、これからのAI時代に求められる「問いを立てる力」ーーすなわち物事の本質を捉え、適切な課題を設定する力を養うことにもつながるのです。
AIライティングを劇的に効率化できる!
もうひとつ、特筆すべきなのは、このメソッドが生成AIとの相性も抜群だということです。完成したアウトラインをそのままChatGPTなどの生成AIに入力すれば、あなたの意図をそのまま反映した文章が一瞬で生成されます。
「AIに書いてもらったけれど、自分が言いたかったこととは違う……」。
多くの方がそんな経験をしているのではないでしょうか。実はそれ、AIの能力不足ではありません。単に、指示(プロンプト)の軸がブレていることが原因です。けれど、この三行作文術で生成されたアウトラインは、そのままでAIへの「完璧なプロンプト」になります。なぜなら、それは「何を書くべきか」が論理的に整理された明確な設計図だからです。したがって、これを渡せば、AIは迷うことなく、あなたの代わりに言いたいことをわかりやすく書き上げてくれるのです。
自分で書くときは迷わないための地図になり、AIに任せるときは的確な指令書になるーー。この三行作文術は、あなたの文章作成を劇的に効率化させる頼もしい味方になってくれるはずです。
対象とする人
三行作文術が対象とするのは、主に次のような人たちです。
●そもそも何をどう書いてよいかわからない人
●書き始めてもすぐ筆が止まってしまう人
●書き終えた後、自分で読み返して「支離滅裂だ」と落ち込む人
●書ける時と書けない時の波が大きい人
●文章構成を「感覚」ではなく「論理」で組み立てたい人
●問いの立て方と思考力を鍛えたい人
一方で、次のような人は対象外となります。
●比喩やレトリックを駆使した「名文」を書きたい人
●小説や詩などの文学的な表現力を高めたい人
●自分で考えることを放棄し、楽してAIにそれらしい文章を代筆させたい人
三行作文術は、アウトラインという文章の構造部分にフォーカスしたメソッドです。語彙力や表現力を磨くためのテクニック集ではありません。
そのため、表現力を高めたいという人やすでに一定レベル以上の文章を書ける人は原則として対象外となります。
ただし、すでにある程度書ける人でも一部の人には学ぶ価値は十分あります。
なぜなら、「書ける人」は通常アウトライン作成を無意識のうちに行っていますが、そのプロセスについては誰もが明確に言語化できているとは限らないからです。
この三行作文術は、そのプロセスを言語化した方法論であり、それを基にした実践的なメソッドです。そのため、これまでアウトライン作成のプロセスがブラックボックスだった人には、それを言語化するという点で大いに助けになるはずです。
そして、そのプロセスが言語化されれば、書ける時と書けない時の波が小さくなり、より安定的に文章を紡ぐことができるようになります。さらに、部下や後輩に文章を教えるような立場になったときも、感覚論ではなく論理としてよりわかりやすく説明できるようになります。
したがって、この三行作文術は、すでにある程度書ける人にとっても学ぶ価値は十分あるといえるでしょう。
文章は頭の中にすでにある
多くの人は、「自分には文章力がない」と思い込んでいます。
しかし、文章が書けない原因は、才能がないことではありません。多くの場合、問いが明確でないまま無理やり書こうとしているからにすぎません。
実は、「文章」の元になる思考はすでにあなたの頭の中にあります。問題は、それが少々散らかったまま未整理な状態にあることです。
三行作文術は、頭の中に散在しているその思考の断片を、一定の順序に従って取り出し、整理し直すためのパズルゲームのようなもの。これを使えば、誰でも簡単にそこから文章を立ち上げることができるようになります。
しかも、これを使うのに特別な才能やセンスは要りません。必要なのは、自分の考えを決められた枠に沿って順番に置いていくことだけ。そうするだけで、それまでバラバラだった思考の断片がみるみるうちに整理・統合され、目に見える具体的な文章として出力されることになります。
「自分には文才がない」と諦める前に、ぜひ一度、この三行作文術を試してみてください。
かつての私がそうだったように、「書けない苦しみ」が、いつのまにか「書ける喜び」に変わっているはずです。
第二章:三行作文術の使い方
以上が、「三行作文術」が誕生した背景と概要です。
ここからは、それをもとにしたテンプレートの具体的な使い方を解説していきます。