金曜日の夜、新幹線の窓に映る自分の顔をぼんやり眺めていた。
兵庫から東京まで、もう何回このルートを往復しただろう。
2時間半の移動は慣れたけれど、会える喜びはいつも新しい。
「今日は何をしようか」なんて考えながら、
彼女の好きな映画の予告編をスマホで探していた。
ドアを開けると、部屋の空気がいつもと違った。
彼女はベッドで毛布にくるまり、ただ横たわっていた。
「ただいま」と声をかけても、返事はない。
そっと近づくと、かすかに聞こえる声で「…体調、悪い」と。
俺はてっきり風邪か疲れだと思った。
「外の空気吸ったら、少しは気分変わるかもよ」
そう提案すると、彼女は首を振り、こう言った。
「外に出たら、死ぬかもしれない。
外が、怖い。」
心臓が嫌な音を立てた。
これは、ただの体調不良じゃない。
頭のどこかでそう理解しながら、
次の日、俺は彼女の手を引き、人通りが少ない道を選び歩き出した。
向かった先は、精神科だった。
金曜日の夜、新幹線の窓に映る自分の顔をぼんやり眺めていた。
兵庫から東京まで、もう何回このルートを往復しただろう。
2時間半の移動は慣れたけれど、会える喜びはいつも新しい。
「今日は何をしようか」なんて考えながら、
彼女の好きな映画の予告編をスマホで探していた。
ドアを開けると、部屋の空気がいつもと違った。
彼女はベッドで毛布にくるまり、ただ横たわっていた。
「ただいま」と声をかけても、返事はない。
そっと近づくと、かすかに聞こえる声で「…体調、悪い」と。
俺はてっきり風邪か疲れだと思った。
「外の空気吸ったら、少しは気分変わるかもよ」
そう提案すると、彼女は首を振り、こう言った。
「外に出たら、死ぬかもしれない。
外が、怖い。」
心臓が嫌な音を立てた。
これは、ただの体調不良じゃない。
頭のどこかでそう理解しながら、
次の日、俺は彼女の手を引き、人通りが少ない道を選び歩き出した。
向かった先は、精神科だった。