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なんでも屋 ケロ子

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夢の住人2巻
ココナラ限定出品

夢の住人2巻

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なんでも屋 ケロ子

2025年07月13日 19:34

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第17話「見えざる構造」

篁はケイたちとの話を終えると、足音だけを残して部屋を後にした。

その背中には何も語らぬ圧があった。

重い扉が閉まり、室内には静寂が広がる。

沈黙を破ったのは、ゆいだった。

「ねぇやるってどうゆうこと!?もともと護衛って話だったよね?」

その声は静かだったが、言葉の奥には抑えきれない違和感と怒りが滲んでいた。

「物資の回収ミッション、それが目的だって。けど、これは……“襲撃”じゃん」

拓真も顔を曇らせ、俯いたまま呟く。

「僕も……守るためならまだしも、自分から攻めるなんて……そんなの、できないです」

ふたりの言葉に、ケイはゆっくりと目を閉じ、息を吸い込んでから言った。

「……それでも俺は、受けるつもりだ」

その言葉に、ゆいと拓真がほぼ同時にケイを見た。ゆいの眉がわずかに動き、拓真は息を呑んだようだった。

「……あのとき、覚えてる? 前にプレイヤー狩りに襲われたとき、ケイは……撃たなかった。あれは、殺さないって、決めたってことじゃなかったの?」

ゆいの目はケイを真っ直ぐに捉えていた。

「それなのに、今度は殺しを“引き受ける”って……なんで、ケイがそんなこと……!」

怒り混じりの戸惑い。ゆいの声には、かすかに震えが混じっていた。

ゆいの声には明確な戸惑いがあった。言葉の端々に揺れる感情がにじむ。

拓真も俯きがちに続ける。

「僕も……守るためなら戦えます。でも、殺しに行くのは……ちょっと、無理かも」

ケイはふたりの反応を静かに受け止めるように頷いた。そして、言葉を選びながら、静かに続けた。

「わかってる。でも、俺は決めた。ここを助けるって。どんな条件でも、必ず」

ケイの目には、怒りでも焦りでもない、ただまっすぐな意志が宿っていた。

「それが、俺が選んだ”未来だから」

沈黙が落ちる。

「……もし、ふたりが嫌なら、俺一人で行く」

その言葉に、ゆいがバッと立ち上がり、怒気を込めて睨みつける。

「ダメに決まってんでしょ、バカ!」

言葉の強さとは裏腹に、その声は少しだけ震えていた。

「でも、俺の考えは変わらない」

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