独学で2011年からeBayをしている主婦セラー、星子です。
私はウェブ業界出身で、ひたすらホームページを作る仕事をしてきたので、SEO情報はもう20年近く追いかけていて、eBayのSEOについても調べるのが好きです。
ここでは、ChatGPT有料版のDeep Research機能を繰り返し使って収集した最新の情報をベースに、私がeBayセラーとしての経験から個人的に考察した内容をまとめています。
※テクニカルなSEO研究は海外勢が圧倒的に強いので、情報源はすべて海外です。
一番重要な要素であるタイトル編は完全無料。後半のディスクリプション&更新頻度編は有料ですが、タイトル編だけでも7000字近くあります。
とりあえず無料部分を読んで、こういう話好き!って方は、よければ全編読んでいってね(・∀・)
ではタイトル編からどうぞ↓↓↓
タイトルとItem specificsの重要性は不動
eBayのSEOで最重要なのはタイトル。これはずっと不動です。次いでItem specifics。こちらは年々、重要性が上がってきています。
Item specificsの入力項目は、検索時の絞り込みフィルタに使われる他、検索対象にもなります。そのキーワードがタイトルに入っていなくとも、Item specificsに入っていれば検索した時にヒットする、ということですね。
ただし、重要度ではタイトル>Item specificsなので、重要なキーワードはタイトルに優先的に入れたほうがいいです。
カスタムspecificsも検索対象になるか?
ここで疑問なのが、自分で追加したオリジナルのspecificsはどうなるのか。もし全部が検索対象になるなら、自前の項目を追加しまくって、あらゆるキーワードでヒットする全方位SEOが完成!ってことになるわけですが…
eBayの開発者向けドキュメントに、こんな記載があるんですよね。
Custom item specifics may be used for internal description or display, but only structured attributes (standardized specifics) are used for filtering and structured search ranking.
これによると、Cassiniによるフィルタリングや構造評価には、標準のspecificsのみが使われるとあるので、カスタム項目は検索順位の決定においてはあまり重視されてない。
ただ、商品説明部分と同様、クロールはされているので、重要度はそこまで高くはないものの、SEOの補助的な役割としては有効だと思われます。
商品ページ内で視認性の高い場所に表示されることを考慮すると、ページの滞在時間や購入率にも一定の影響はあるんじゃないかと。ディスクリプションを最後まで読まないバイヤーでも、Item specificsなら表示位置的に目に入りますよね。
メーカーの型番があるような商品だと、標準のspecificsを全部埋めるだけでも面倒だと思うんですが、私の主戦場であるCollectiblesカテゴリーではそこまで細かく設定されていないことがあるので、私はカスタム項目は追加しまくっています。
重要なキーワードって何?
わりと昔のSEOでは、タイトルにキーワードを入れれば入れるほど、キーワードひとつあたりの価値が分散して希薄になる、という考え方がされていたこともあります。
Japanese Cupだと、1語あたりのパワーは50ずつ。でもJapanese Tea Cup Redみたいに4語入れると1語あたりのパワーが25ずつに落ちるという感じで。
でもこれは検索エンジンの機能が今ほど高度ではなかった時代の都市伝説みたいな話で、今はそんなに単純に割り算でパワーが決まる、みたいなことはありません。
eBayのCassini含め、現在の検索エンジンが評価するのは「関連性」です。
eBayの場合、関連性の判断に使っているのは、バイヤーが検索したクエリとの一致率とクリック率。
具体的には、バイヤーが検索に使ったキーワードと、タイトル&Specificsの一致数が多いほど加点されると考えられます。
バイヤーが実際に行動を起こすタイトルが良いタイトルなので、クリック率も評価指標です。表示だけされても、クリックされないと購買には結びつかないんで。
キーワードの一致率が高くても、語順が不自然だとクリック率は下がるので、人間が読んだ時に違和感のない自然な語順であることが推奨されます。(この「語順」については、この後でもう少し詳しく説明します。)
SEO目的で商品とは無関係なキーワードを詰め込んだ場合、実際の商品情報や検索クエリとの不一致が起こり、かつバイヤーにもクリックされないので、品質スコアは落ちまくります。
※重要キーワードが多いほど加点されるはず、と思ってJapanese Japanese Japaneseみたいに同じキーワードを繰り返すのは、一発でスパム判定されるので論外です。
反対に、クリックされて購入される、というアクションが続くと、「このキーワードにおける優秀商品なんだ」と学習され、どんどん上位表示されやすくなっていきます。
まとめると、eBayにおけるSEO効果の高いキーワードとは、バイヤーが検索に使っているキーワードと一致率が高いキーワード、ってことです。
80文字はどう使うべき?
eBayのタイトルで使える文字数は80文字。eBayのSEO対策として、この80文字はフル活用したほうがいいというのが通説です。
eBayの公式サイトにも下記のように、「80文字をできるだけ使え」という表記があります。
You’ve got 80 characters to use, so use as many as you can in your title.
https://www.ebay.com/sellercenter/listings/create-listings
さて、ここで、不要なキーワードは入れないほうがいいのに文字数は多くするって矛盾してない?と疑問に思った方もいるかもしれません。
でも、この2つは矛盾しません。
80文字をできるだけ使え、の意図は、そのほうが「ひとつの商品に対する検索バリエーションを広く拾えるから」です。
例えばこういうタイトルがあると:
Vintage Japanese Kutani Porcelain Plate 9in Red Gold Phoenix
vintage japanese kutani、kutani plate 9in、kutani plate phoenix、japanese porcelain red…みたいに、組み合わせの違う複数のクエリに対してヒットします。使うキーワードは違えど、欲しい商品は一緒ですよね。
もしタイトルがJapanese Plateだけだった場合、ごく一部の検索しか拾えなので大きな機会損失になります。永遠にクリックされないのでCassiniの評価も上がらず、検索の海に沈む悪循環。
なんでもかんでも80文字詰め込んだらダメですが、バイヤーが検索に使うキーワードなら、できるだけ入れたほうがよいってことです。
海外の通販プラットフォームでは、この「多数の組み合わせを拾う」という役目はタグが担っていることが多いんですが、eBayではタグがなく、代わりにタイトルのSEO上の重要性が強くなっています。
eBayのSEOに効くタイトルの付け方
タイトルは80文字フル活用しようぜ!というのがここまでの話でした。ここからは、その80文字の有効な使い方についてです。
GOOD:プラスになること
80文字はできるだけフル活用して関連キーワードを盛り込む
モバイル表示では50文字くらいしか表示されないので、重要なキーワードはこの範囲に含める
商品との関連性があるのであれば、Rare、Vintage、Antique、Limited Editionなどのパワーワードは有効(検索順位というより、クリック率に影響?)
キーワードの羅列にせず、人間が自然に読める語順にする
タイトルを作るにあたっては、語順も重要です。これは、Cassiniが実際に検索窓に入力されたキーワードとの一致性を評価対象にするため。タイトルが買い手の検索習慣に近い語順に一致しているほうが、高い評価をもらえます。
例えば、バイヤーが「antique japanese tea cup blue」って検索した場合。
Antique Japanese Cup Blue
というタイトルは、一致率が高く上位表示される可能性が高くなります。
Blue Cup Antique Tea Japanese
みたいに、キーワード自体は合っているけど人間が読んで不自然な語順であったり、実際に検索されるフレーズと一致性が低いタイトルは評価が下がります。
同じキーワードを使っていても、語順で評価が変わるんです。
語順に関連して、よくSEOでは「重要なキーワードは左に入れろ」って言いますよね。eBayでも同様のアドバイスをする人は多いです。
ただ、これは左にキーワードがあること自体が重要なんじゃなくて、重要キーワードが後半にあるとバイヤーが見落とすのと、それが検索クエリ(バイヤーが実際に入力しているキーワード)に一致しやすいという観点からです。
そういや私、この間FF7の限定版サントラを探してくれってリクエストを貰ったんですが、「limited edition final fantasy vii soundtrack」じゃなくて、「final fantasy vii soundtrack limited edition」って順番で検索する人のほうが多そうじゃないですか?
ましてや、「final limited vii fantasy edition soundtrack」とか、意味不明ですよね。これを見て、これこそ俺が探していたアイテムだ…って思うバイヤーはいないでしょう。
この場合、商品タイトルがfinal fantasy vii soundtrack limited edition、が、より多くのクリックとオーガニックビューを獲得できる可能性が高い良いタイトルということになります。バイヤーの使うクエリに最も近いからです。
昔はCassiniもおバカさんだったので、キーワードさえ詰め込めばOK、みたいな時もありましたが、AIの導入により賢くなり、実際の人間の行動により近いものが評価されるようになってきました。
eBayに限らずですが、AIがSEOに与えたインパクトは強烈で、この傾向は今後も強くなると思います。
ちなみに、どんな順序がベストなのかは、eBayやGoogleのサジェストキーワードを調べることでわかりますが、一般的にはこんな順序がいいとされてます。
カテゴリー・商品タイプ(例:Plate / Vase / Teacup)
ブランドまたは出所(Nike / Japanese / Antique)
素材・仕様(ceramic / Leather / Handmade)
サイズ・年代(10 in / 19th Century)
色・パターン(Blue Floral / Red Gold)
補足情報(Signed / Rare / Limitedなど)
BAD:マイナスになること
例えばこういうタイトルが最悪です。誰もやんないと思うけど。
WOW !! SUPER RARE CUP !! TEA CUTE CUP ✨✨ 30% OFF :D
タイトルを全部大文字で書いちゃってるやつ、最近はあんまり見かけなくなったような。まあ普通に読みにくいよね。
あとF/S(Free Shipping)とかShip by DHLみたいに、発送に関する言葉をタイトルに入れてるリスティングも見かけますが、これは基本的には非推奨です。
Cassiniのアルゴリズムにとって、タイトルの役割はバイヤーが求める検索クエリと商品を一致させることであって、販売方法の説明ではありません。
Free shippingとかDHLはフィルタの絞り込み条件として使われることはあっても、検索キーワードとしては使われないし、商品属性とも無関係。
タイトル80文字の枠を商品と直接関係のないキーワードで浪費することになるので、Cassiniからの評価を下げるリスクのほうが大きいです。よっぽどの理由がない限りは入れないほうが吉。
昔からのセラーがF/Sとか入れていて上位表示してるのは、SEOがうまくいってるからではなく、販売実績がすごいからだと思います。最近eBayを始めたアカウントが同じタイトルを付けても、同じ結果にはまずなりません。
SEOに強いキーワードの選び方
eBayのCassiniは、商品カタログあるいは商品データベース的な特性が強いです。
eBay以外に、EtsyとかZazzleとか別のプラットフォームを使ってみるとよくわかるんですが、海外のECサイトでは「cute」とか「beautiful」とかの主観的な形容詞がたくさん商品タイトルに使われてるんですよね。
一方、eBayは客観的な商品属性と検索ワードの一致性を好むので、cuteとかbeautifulといった、抽象的で商品スペックと関係ないキーワードは検索順位には寄与しません。
これは、CassiniがItem specificsを高く評価していることからもわかります。形容詞を入れる項目なんて、どのカテゴリーにもひとつもない。
カッシーニちゃんの気持ちになって考えるとわかりやすいんですが、商品を表すキーワードとして「cute、lovely、pink、gift」って4語を与えられても困りませんか?
これが「pink、heart、sticker、vinyl」の4語だったら、ああビニール素材のピンクのハートのシールね、って具体的に商品像を構築できますよね。こういうキーワードのほうを好むのがeBayです。
キーワードはどこで探す?
SEOのキーワードというのは、基本的には自分で考えて作らないほうがいいです。特にeBayの場合は英語なので、日本人の私たちが思う検索の仕方と、バイヤーが実際に使う言葉が違うということも往々にして起こります。
「バイヤーが使っているのと同じ言葉を使う」が鉄則なので、最も確実なのはeBayのサイト内からキーワードを拾うことです。
eBayのサジェスト(検索した時、検索バーの下に青字で出てくるキーワード)
自分でeBayを検索してみて1ページ目に出てくる商品のタイトル
プロモーテッドリスティングプライオリティの設定画面内にあるキーワードツール(広告を出さなくても使えます)
海外にはキーワードツールも多数ありますが、こういうツールはeBayから直接データをもらっているわけではなく、各社が独自に予想したデータを使ってることがほとんどです。正確なデータかどうかはわかりません。
SEOツールはキーワード以外の機能も多いので、余裕があれば使うのもいいんですが、とりあえずキーワードだけ欲しいのであれば、eBayのサイト内から集めるのが最強確実です。無料ですしね。
サジェストを使う時の注意としては、ひとつの商品に対して切り口の違ういろんなキーワードを入れてみること。その度に違うキーワードが出てくるはずです。繰り返し関連キーワードを集めて、自分が扱う商材のキーワードリストを作っておくと便利です。
次いで使いやすいのは、Googleのサジェストとキーワードプランナー。人間が実際に検索に使ったキーワードデータが世界一大量にプールされている場所です。
eBayのドメインは世界トップクラスの強さを誇り、Googleでの検索にも強いので、Googleのキーワードを併用することで、eBay外部からの流入を呼び込むことにもつながります。
タイトルは入口、出口は購入
eBayでは、バイヤーが商品を購入することが最終ゴールです。
タイトルとItem specificsは、SEOの入口ではありますが、出口としての購入が伴わないと、順位は落ちていきます。最終的に購入という出口につながらなければ、評価は上がりません。
eBayって、出品点数が何万点単位のマンモス級プロセラーもいれば、50点に満たないような個人セラーもいますよね。
単純に「何かの数字が大きい」だけを評価すると、プロセラ―ばかりが優遇されることになるので、Cassiniは多角的な評価軸を使って商品ページの質をランク付けしていると思われます。
最終的な評価は、売上個数、クリック率、成約率、回転率など複数の数字や、競合セラーと比較しての相対評価など、複数の要素を加味して行われるので、良いタイトルを付けてItem specificsを全部入力すれば、ビューが爆上がり!というほど単純な話でもありません。
私はタイトルやItem specificsは、「戦いへのエントリー」みたいなものだとイメージしています。
例えば「antique japanese tea cup」というキーワードでバイヤーが検索を行った時に、「おおっと、そのキーワードなら、うちの商品も検索対象に混ぜていただきますぜ!」とCassiniに対して宣言する、参戦表明みたいな。
そしてこれは、あくまでもエントリーに過ぎず、実際の戦いはエントリーしたリスティング(商品ページ)同士によって行われ、その強さで順位が決まります。
すごく良いタイトルを持っていたとしても、売上実績がゼロであれば、すでに1000個売りましたってリスティングには負けちゃうでしょう。売上実績が拮抗している場合、タイトルの質や回転率など、他の部分で勝さっている要素が多ければ、勝てる可能性が高くなります。
タイトルとItem specificsは検索結果に表示される資格を得るための入口で、実際の戦いではもっと総合的な戦闘力が問われるわけです。
また、これは後編で詳しく書いているのですが、Cassiniには新規出品されたリスティングを一時的に上位表示する仕組みがあるので、このブースト効果を使えば、実力差を覆して格上に勝てることもあります。
結局のところ、タイトルだけでSEOをなんとかすることはできないんですが、これは裏を返せば、タイトルがきちんとしていないと、戦いにエントリーすることすら許されないとも言えるのかなと。
eBayを始めたのに売れない、という方で、タイトルを作る時にリサーチをしていないという場合、そもそも戦いへのエントリーすらできていないこともあるかもしれません。
そう考えると、やはりタイトルはSEOの最初の一歩として外せないものなのだと思います。
以上、タイトル編でした。
もうお腹いっぱいかもしれませんが、まだ行ける!って方には、この先の有料パートに、さらに突っ込んだ内容のディスクリプション&更新頻度編をご用意しています。
今までCassiniからスルーされているという説もあったディスクリプションが近年のアップデートで検索対象になったので、そこを深堀りしました。
あとは更新頻度と順位の関係。毎日出品したら売れる、という噂の真偽について、現在のCassiniのアルゴリズムから検証しています。
他にはカテゴリーの重要性や、Buy it nowとオークションのSEO観点での違いなどなど。
前半のタイトル編は、わりと基本的な内容でしたが、後半はもう少しマニアック。
購入後すぐに全文読めます。
独学で2011年からeBayをしている主婦セラー、星子です。
私はウェブ業界出身で、ひたすらホームページを作る仕事をしてきたので、SEO情報はもう20年近く追いかけていて、eBayのSEOについても調べるのが好きです。
ここでは、ChatGPT有料版のDeep Research機能を繰り返し使って収集した最新の情報をベースに、私がeBayセラーとしての経験から個人的に考察した内容をまとめています。
※テクニカルなSEO研究は海外勢が圧倒的に強いので、情報源はすべて海外です。
一番重要な要素であるタイトル編は完全無料。後半のディスクリプション&更新頻度編は有料ですが、タイトル編だけでも7000字近くあります。
とりあえず無料部分を読んで、こういう話好き!って方は、よければ全編読んでいってね(・∀・)
ではタイトル編からどうぞ↓↓↓
タイトルとItem specificsの重要性は不動
eBayのSEOで最重要なのはタイトル。これはずっと不動です。次いでItem specifics。こちらは年々、重要性が上がってきています。
Item specificsの入力項目は、検索時の絞り込みフィルタに使われる他、検索対象にもなります。そのキーワードがタイトルに入っていなくとも、Item specificsに入っていれば検索した時にヒットする、ということですね。
ただし、重要度ではタイトル>Item specificsなので、重要なキーワードはタイトルに優先的に入れたほうがいいです。
カスタムspecificsも検索対象になるか?
ここで疑問なのが、自分で追加したオリジナルのspecificsはどうなるのか。もし全部が検索対象になるなら、自前の項目を追加しまくって、あらゆるキーワードでヒットする全方位SEOが完成!ってことになるわけですが…
eBayの開発者向けドキュメントに、こんな記載があるんですよね。
これによると、Cassiniによるフィルタリングや構造評価には、標準のspecificsのみが使われるとあるので、カスタム項目は検索順位の決定においてはあまり重視されてない。
ただ、商品説明部分と同様、クロールはされているので、重要度はそこまで高くはないものの、SEOの補助的な役割としては有効だと思われます。
商品ページ内で視認性の高い場所に表示されることを考慮すると、ページの滞在時間や購入率にも一定の影響はあるんじゃないかと。ディスクリプションを最後まで読まないバイヤーでも、Item specificsなら表示位置的に目に入りますよね。
メーカーの型番があるような商品だと、標準のspecificsを全部埋めるだけでも面倒だと思うんですが、私の主戦場であるCollectiblesカテゴリーではそこまで細かく設定されていないことがあるので、私はカスタム項目は追加しまくっています。
重要なキーワードって何?
わりと昔のSEOでは、タイトルにキーワードを入れれば入れるほど、キーワードひとつあたりの価値が分散して希薄になる、という考え方がされていたこともあります。
Japanese Cupだと、1語あたりのパワーは50ずつ。でもJapanese Tea Cup Redみたいに4語入れると1語あたりのパワーが25ずつに落ちるという感じで。
でもこれは検索エンジンの機能が今ほど高度ではなかった時代の都市伝説みたいな話で、今はそんなに単純に割り算でパワーが決まる、みたいなことはありません。
eBayのCassini含め、現在の検索エンジンが評価するのは「関連性」です。
eBayの場合、関連性の判断に使っているのは、バイヤーが検索したクエリとの一致率とクリック率。
具体的には、バイヤーが検索に使ったキーワードと、タイトル&Specificsの一致数が多いほど加点されると考えられます。
バイヤーが実際に行動を起こすタイトルが良いタイトルなので、クリック率も評価指標です。表示だけされても、クリックされないと購買には結びつかないんで。
キーワードの一致率が高くても、語順が不自然だとクリック率は下がるので、人間が読んだ時に違和感のない自然な語順であることが推奨されます。(この「語順」については、この後でもう少し詳しく説明します。)
SEO目的で商品とは無関係なキーワードを詰め込んだ場合、実際の商品情報や検索クエリとの不一致が起こり、かつバイヤーにもクリックされないので、品質スコアは落ちまくります。
※重要キーワードが多いほど加点されるはず、と思ってJapanese Japanese Japaneseみたいに同じキーワードを繰り返すのは、一発でスパム判定されるので論外です。
反対に、クリックされて購入される、というアクションが続くと、「このキーワードにおける優秀商品なんだ」と学習され、どんどん上位表示されやすくなっていきます。
まとめると、eBayにおけるSEO効果の高いキーワードとは、バイヤーが検索に使っているキーワードと一致率が高いキーワード、ってことです。
80文字はどう使うべき?
eBayのタイトルで使える文字数は80文字。eBayのSEO対策として、この80文字はフル活用したほうがいいというのが通説です。
eBayの公式サイトにも下記のように、「80文字をできるだけ使え」という表記があります。
https://www.ebay.com/sellercenter/listings/create-listings
さて、ここで、不要なキーワードは入れないほうがいいのに文字数は多くするって矛盾してない?と疑問に思った方もいるかもしれません。
でも、この2つは矛盾しません。
80文字をできるだけ使え、の意図は、そのほうが「ひとつの商品に対する検索バリエーションを広く拾えるから」です。
例えばこういうタイトルがあると:
Vintage Japanese Kutani Porcelain Plate 9in Red Gold Phoenix
vintage japanese kutani、kutani plate 9in、kutani plate phoenix、japanese porcelain red…みたいに、組み合わせの違う複数のクエリに対してヒットします。使うキーワードは違えど、欲しい商品は一緒ですよね。
もしタイトルがJapanese Plateだけだった場合、ごく一部の検索しか拾えなので大きな機会損失になります。永遠にクリックされないのでCassiniの評価も上がらず、検索の海に沈む悪循環。
なんでもかんでも80文字詰め込んだらダメですが、バイヤーが検索に使うキーワードなら、できるだけ入れたほうがよいってことです。
海外の通販プラットフォームでは、この「多数の組み合わせを拾う」という役目はタグが担っていることが多いんですが、eBayではタグがなく、代わりにタイトルのSEO上の重要性が強くなっています。
eBayのSEOに効くタイトルの付け方
タイトルは80文字フル活用しようぜ!というのがここまでの話でした。ここからは、その80文字の有効な使い方についてです。
GOOD:プラスになること
80文字はできるだけフル活用して関連キーワードを盛り込む
モバイル表示では50文字くらいしか表示されないので、重要なキーワードはこの範囲に含める
商品との関連性があるのであれば、Rare、Vintage、Antique、Limited Editionなどのパワーワードは有効(検索順位というより、クリック率に影響?)
キーワードの羅列にせず、人間が自然に読める語順にする
タイトルを作るにあたっては、語順も重要です。これは、Cassiniが実際に検索窓に入力されたキーワードとの一致性を評価対象にするため。タイトルが買い手の検索習慣に近い語順に一致しているほうが、高い評価をもらえます。
例えば、バイヤーが「antique japanese tea cup blue」って検索した場合。
Antique Japanese Cup Blue
というタイトルは、一致率が高く上位表示される可能性が高くなります。
Blue Cup Antique Tea Japanese
みたいに、キーワード自体は合っているけど人間が読んで不自然な語順であったり、実際に検索されるフレーズと一致性が低いタイトルは評価が下がります。
同じキーワードを使っていても、語順で評価が変わるんです。
語順に関連して、よくSEOでは「重要なキーワードは左に入れろ」って言いますよね。eBayでも同様のアドバイスをする人は多いです。
ただ、これは左にキーワードがあること自体が重要なんじゃなくて、重要キーワードが後半にあるとバイヤーが見落とすのと、それが検索クエリ(バイヤーが実際に入力しているキーワード)に一致しやすいという観点からです。
そういや私、この間FF7の限定版サントラを探してくれってリクエストを貰ったんですが、「limited edition final fantasy vii soundtrack」じゃなくて、「final fantasy vii soundtrack limited edition」って順番で検索する人のほうが多そうじゃないですか?
ましてや、「final limited vii fantasy edition soundtrack」とか、意味不明ですよね。これを見て、これこそ俺が探していたアイテムだ…って思うバイヤーはいないでしょう。
この場合、商品タイトルがfinal fantasy vii soundtrack limited edition、が、より多くのクリックとオーガニックビューを獲得できる可能性が高い良いタイトルということになります。バイヤーの使うクエリに最も近いからです。
昔はCassiniもおバカさんだったので、キーワードさえ詰め込めばOK、みたいな時もありましたが、AIの導入により賢くなり、実際の人間の行動により近いものが評価されるようになってきました。
eBayに限らずですが、AIがSEOに与えたインパクトは強烈で、この傾向は今後も強くなると思います。
ちなみに、どんな順序がベストなのかは、eBayやGoogleのサジェストキーワードを調べることでわかりますが、一般的にはこんな順序がいいとされてます。
カテゴリー・商品タイプ(例:Plate / Vase / Teacup)
ブランドまたは出所(Nike / Japanese / Antique)
素材・仕様(ceramic / Leather / Handmade)
サイズ・年代(10 in / 19th Century)
色・パターン(Blue Floral / Red Gold)
補足情報(Signed / Rare / Limitedなど)
BAD:マイナスになること
強調のために全部大文字にする(JAPANESE BOOK、みたいな)
絵文字や装飾的なテキスト
価格、発送、キャンペーン的な用語をタイトルに使う
同じキーワードの繰り返し
不自然な語順
例えばこういうタイトルが最悪です。誰もやんないと思うけど。
WOW !! SUPER RARE CUP !! TEA CUTE CUP ✨✨ 30% OFF :D
タイトルを全部大文字で書いちゃってるやつ、最近はあんまり見かけなくなったような。まあ普通に読みにくいよね。
あとF/S(Free Shipping)とかShip by DHLみたいに、発送に関する言葉をタイトルに入れてるリスティングも見かけますが、これは基本的には非推奨です。
Cassiniのアルゴリズムにとって、タイトルの役割はバイヤーが求める検索クエリと商品を一致させることであって、販売方法の説明ではありません。
Free shippingとかDHLはフィルタの絞り込み条件として使われることはあっても、検索キーワードとしては使われないし、商品属性とも無関係。
タイトル80文字の枠を商品と直接関係のないキーワードで浪費することになるので、Cassiniからの評価を下げるリスクのほうが大きいです。よっぽどの理由がない限りは入れないほうが吉。
昔からのセラーがF/Sとか入れていて上位表示してるのは、SEOがうまくいってるからではなく、販売実績がすごいからだと思います。最近eBayを始めたアカウントが同じタイトルを付けても、同じ結果にはまずなりません。
SEOに強いキーワードの選び方
eBayのCassiniは、商品カタログあるいは商品データベース的な特性が強いです。
eBay以外に、EtsyとかZazzleとか別のプラットフォームを使ってみるとよくわかるんですが、海外のECサイトでは「cute」とか「beautiful」とかの主観的な形容詞がたくさん商品タイトルに使われてるんですよね。
一方、eBayは客観的な商品属性と検索ワードの一致性を好むので、cuteとかbeautifulといった、抽象的で商品スペックと関係ないキーワードは検索順位には寄与しません。
これは、CassiniがItem specificsを高く評価していることからもわかります。形容詞を入れる項目なんて、どのカテゴリーにもひとつもない。
カッシーニちゃんの気持ちになって考えるとわかりやすいんですが、商品を表すキーワードとして「cute、lovely、pink、gift」って4語を与えられても困りませんか?
これが「pink、heart、sticker、vinyl」の4語だったら、ああビニール素材のピンクのハートのシールね、って具体的に商品像を構築できますよね。こういうキーワードのほうを好むのがeBayです。
キーワードはどこで探す?
SEOのキーワードというのは、基本的には自分で考えて作らないほうがいいです。特にeBayの場合は英語なので、日本人の私たちが思う検索の仕方と、バイヤーが実際に使う言葉が違うということも往々にして起こります。
「バイヤーが使っているのと同じ言葉を使う」が鉄則なので、最も確実なのはeBayのサイト内からキーワードを拾うことです。
eBayのサジェスト(検索した時、検索バーの下に青字で出てくるキーワード)
自分でeBayを検索してみて1ページ目に出てくる商品のタイトル
プロモーテッドリスティングプライオリティの設定画面内にあるキーワードツール(広告を出さなくても使えます)
海外にはキーワードツールも多数ありますが、こういうツールはeBayから直接データをもらっているわけではなく、各社が独自に予想したデータを使ってることがほとんどです。正確なデータかどうかはわかりません。
SEOツールはキーワード以外の機能も多いので、余裕があれば使うのもいいんですが、とりあえずキーワードだけ欲しいのであれば、eBayのサイト内から集めるのが最強確実です。無料ですしね。
サジェストを使う時の注意としては、ひとつの商品に対して切り口の違ういろんなキーワードを入れてみること。その度に違うキーワードが出てくるはずです。繰り返し関連キーワードを集めて、自分が扱う商材のキーワードリストを作っておくと便利です。
次いで使いやすいのは、Googleのサジェストとキーワードプランナー。人間が実際に検索に使ったキーワードデータが世界一大量にプールされている場所です。
eBayのドメインは世界トップクラスの強さを誇り、Googleでの検索にも強いので、Googleのキーワードを併用することで、eBay外部からの流入を呼び込むことにもつながります。
タイトルは入口、出口は購入
eBayでは、バイヤーが商品を購入することが最終ゴールです。
タイトルとItem specificsは、SEOの入口ではありますが、出口としての購入が伴わないと、順位は落ちていきます。最終的に購入という出口につながらなければ、評価は上がりません。
eBayって、出品点数が何万点単位のマンモス級プロセラーもいれば、50点に満たないような個人セラーもいますよね。
単純に「何かの数字が大きい」だけを評価すると、プロセラ―ばかりが優遇されることになるので、Cassiniは多角的な評価軸を使って商品ページの質をランク付けしていると思われます。
最終的な評価は、売上個数、クリック率、成約率、回転率など複数の数字や、競合セラーと比較しての相対評価など、複数の要素を加味して行われるので、良いタイトルを付けてItem specificsを全部入力すれば、ビューが爆上がり!というほど単純な話でもありません。
私はタイトルやItem specificsは、「戦いへのエントリー」みたいなものだとイメージしています。
例えば「antique japanese tea cup」というキーワードでバイヤーが検索を行った時に、「おおっと、そのキーワードなら、うちの商品も検索対象に混ぜていただきますぜ!」とCassiniに対して宣言する、参戦表明みたいな。
そしてこれは、あくまでもエントリーに過ぎず、実際の戦いはエントリーしたリスティング(商品ページ)同士によって行われ、その強さで順位が決まります。
すごく良いタイトルを持っていたとしても、売上実績がゼロであれば、すでに1000個売りましたってリスティングには負けちゃうでしょう。売上実績が拮抗している場合、タイトルの質や回転率など、他の部分で勝さっている要素が多ければ、勝てる可能性が高くなります。
タイトルとItem specificsは検索結果に表示される資格を得るための入口で、実際の戦いではもっと総合的な戦闘力が問われるわけです。
また、これは後編で詳しく書いているのですが、Cassiniには新規出品されたリスティングを一時的に上位表示する仕組みがあるので、このブースト効果を使えば、実力差を覆して格上に勝てることもあります。
結局のところ、タイトルだけでSEOをなんとかすることはできないんですが、これは裏を返せば、タイトルがきちんとしていないと、戦いにエントリーすることすら許されないとも言えるのかなと。
eBayを始めたのに売れない、という方で、タイトルを作る時にリサーチをしていないという場合、そもそも戦いへのエントリーすらできていないこともあるかもしれません。
そう考えると、やはりタイトルはSEOの最初の一歩として外せないものなのだと思います。
以上、タイトル編でした。
もうお腹いっぱいかもしれませんが、まだ行ける!って方には、この先の有料パートに、さらに突っ込んだ内容のディスクリプション&更新頻度編をご用意しています。
今までCassiniからスルーされているという説もあったディスクリプションが近年のアップデートで検索対象になったので、そこを深堀りしました。
あとは更新頻度と順位の関係。毎日出品したら売れる、という噂の真偽について、現在のCassiniのアルゴリズムから検証しています。
他にはカテゴリーの重要性や、Buy it nowとオークションのSEO観点での違いなどなど。
前半のタイトル編は、わりと基本的な内容でしたが、後半はもう少しマニアック。
購入後すぐに全文読めます。