
🐾第1話「わたし、ちゃんとできてない…?」
朝7時。
スマホのアラームが鳴るよりも前に、目は覚めていた。
頭の中ではすでに、今日やるべきタスクがずらりと並んでいる。
朝食、着替え、保育園の準備、自分の出勤、会議……。
でも、体は思うように動かない。布団の中で、ため息をひとつ。
そのとき、横から小さな体がもぞもぞと動き出した。
「ママー、ねんねおしまーい! ごはん! アンパンマンみるー!」
2歳の息子・そうた。今日も全力で元気だ。
「おはよう、そうた……。まだママ、夢の中にいたよ〜」
言いながらも、そうたの笑顔に少しだけ心がほぐれる。
でも、次の瞬間。
「お腹空いてない! アンパンマン、まだ!ねんねするー!」
「え? さっき起きるって……そうた、もう着替えなきゃ!」
「やーだ! ねんねするのー!」
そうたは布団に逆戻りし、毛布をかぶって足をバタバタ。
さっきの「起きた宣言」はどこへやら。
朝の準備が、また今日も始まらない。
焦りの熱が、胸の奥からじわじわと広がってくる。
「早くしてってば! また遅れちゃうでしょ! いいかげんにして!」
そうたの顔がこわばる。
怒鳴った瞬間、自分の声が耳に残って、胸が痛んだ。
まただ。また、やってしまった。
🐾自分を責める気持ち
出勤途中、自転車をこぎながら、まいは反省と後悔の波にのみ込まれていた。
「ちゃんとやらなきゃ、って思ってるのに……全然できてない」
夫は朝が早く、ワンオペが続く。
仕事もフルタイム。上司は気遣ってくれるけど、迷惑かけないようにといつも必死。
子どもには笑顔でいたいのに、疲れと焦りで怒ってばかり。
「私は、母親失格かも……」
そう思ったとき。
「その考え、ちょっと待つにゃ」
ふいに、やさしくてちょっとふてぶてしい声が耳元で響いた。
振り返ると、荷物かごの上に――猫? 三毛猫?
いや、ただの猫じゃない。リュックの上にどっかりと座って、こっちをじっと見ている。
「えっ……だれ?」
「ミケ先生にゃ。子育てに悩む親を導く、ペアレント・トレーニングのナビゲーター猫にゃ」
「な、なにそれ……」
🐾第1話「わたし、ちゃんとできてない…?」
朝7時。
スマホのアラームが鳴るよりも前に、目は覚めていた。
頭の中ではすでに、今日やるべきタスクがずらりと並んでいる。
朝食、着替え、保育園の準備、自分の出勤、会議……。
でも、体は思うように動かない。布団の中で、ため息をひとつ。
そのとき、横から小さな体がもぞもぞと動き出した。
「ママー、ねんねおしまーい! ごはん! アンパンマンみるー!」
2歳の息子・そうた。今日も全力で元気だ。
「おはよう、そうた……。まだママ、夢の中にいたよ〜」
言いながらも、そうたの笑顔に少しだけ心がほぐれる。
でも、次の瞬間。
「お腹空いてない! アンパンマン、まだ!ねんねするー!」
「え? さっき起きるって……そうた、もう着替えなきゃ!」
「やーだ! ねんねするのー!」
そうたは布団に逆戻りし、毛布をかぶって足をバタバタ。
さっきの「起きた宣言」はどこへやら。
朝の準備が、また今日も始まらない。
焦りの熱が、胸の奥からじわじわと広がってくる。
「早くしてってば! また遅れちゃうでしょ! いいかげんにして!」
そうたの顔がこわばる。
怒鳴った瞬間、自分の声が耳に残って、胸が痛んだ。
まただ。また、やってしまった。
🐾自分を責める気持ち
出勤途中、自転車をこぎながら、まいは反省と後悔の波にのみ込まれていた。
「ちゃんとやらなきゃ、って思ってるのに……全然できてない」
夫は朝が早く、ワンオペが続く。
仕事もフルタイム。上司は気遣ってくれるけど、迷惑かけないようにといつも必死。
子どもには笑顔でいたいのに、疲れと焦りで怒ってばかり。
「私は、母親失格かも……」
そう思ったとき。
「その考え、ちょっと待つにゃ」
ふいに、やさしくてちょっとふてぶてしい声が耳元で響いた。
振り返ると、荷物かごの上に――猫? 三毛猫?
いや、ただの猫じゃない。リュックの上にどっかりと座って、こっちをじっと見ている。
「えっ……だれ?」
「ミケ先生にゃ。子育てに悩む親を導く、ペアレント・トレーニングのナビゲーター猫にゃ」
「な、なにそれ……」