※当記事ではフリー三麻ルールを想定しています。
全赤、ツモ損なし、祝儀あり(1枚5000点相当)
その他マーチャオルール準拠
上記以外のルールでも通ずるところはあると思いますが、必ずしも結論が同じにはならないのでご了承ください。
また、当記事は筆者の経験・考えに基づくものであり、必ずしも最適解ではない場合がございます。参考としてご覧ください。
初級者卒業間近~中級者程度をメインターゲットとした記事のつもりです。
ただそれ以外の方も参考になる部分は多いかと思います。
1. ヘッドレスとは
一向聴には様々な形がありますが、 その中で「ヘッドレス一向聴」と呼ばれる形があります。
ヘッドレス一向聴とは読んで字のごとく、「ヘッド=雀頭」が無い一向聴のことです。
例えば記事の画像の様な手牌が、ヘッドレスの一向聴です。
受け入れが多いのは打2sで1234p6789sの8種28枚と広いですが、25p69sを引いてしまうと単騎聴牌となってしまいます。
とするなら、打4sの方がいいのか?それとも打3p?といろいろ選択肢があると思います。
ヘッドレスは基本的に一向聴の中では強い形で、受け入れも多い形です。
反面、捌きを間違えると単騎聴牌などになる可能性もあり、正確な捌きが求められます。
この教材では、こうした複雑になりがちなヘッドレス形について、
「どういう基準で切る牌を選べばいいのか」をシステム化して解説していきます。
「なんとなく感覚で選んでた」から卒業して、
より再現性のある安定した捌きができるようになるのを目指しましょう!
2. ヘッドレスを捌くときに重要なパーツ(手牌構成要素)
ヘッドレスの手牌を捌くうえで大事なのが下記要素になります。
①ターツ部分が愚形か良形か
残ったターツ2つの良形と愚形の組み合わせで捌き方が大きく変わります。
②ターツが面子とくっついて複合形になっているか
たとえば23pの部分が、単純両面の23pではなく23345pのような複合形であれば、選択が変わります。
③面子に暗刻が含まれるか
例えば上の牌姿の677889pが678999pであれば、これもまた判断が変わってきます。
この3つ判断軸から、手牌の構成を分類して、セオリー化していきましょう。
具体的には、さっき紹介した23677889p223478sから
2sを切って面子固定するのか、
2pを切ってターツ払いをするのか、
4sを切って雀頭固定をするのか、 の3択があります。
23pが24pだったら?678pが中の暗刻だったら? いろんなパターンを考えていきます。
3. ヘッドレス一向聴での打牌に影響を与えうる要素
まず大前提として、基本的に全部の手牌に当てはまるような、ヘッドレス時の特に微差の際などに影響を与える要素を記載します。
巡目
巡目が浅ければ浅いほど、良形立直の価値が上がります。
つまり序盤であればあるほど、良形率や良形聴牌枚数、三面張以上の聴牌になる可能性のある手牌ならその可能性が高い選択のほうを選ぶケースが増えます。
また、早い巡目は高打点変化などを見る余裕があります。
余剰牌を持つ価値が高まり、結果として愚形のターツ払いをするケースが増えます。
逆に終盤に近付くにつれて、シンプルに受け入れ枚数を重視するほうがいいケースが多いです。
手役の有無
手役のかなり確定的な手牌(役牌暗刻や確定一盃口、受け入れのほとんどがタンヤオになる手牌など)では、通常の原則より受け入れ枚数重視の選択をすることになります。
理由としては、聴牌後にダマが利き聴牌を取りつつ良形変化を見ることが可能であるからです。
ドラの扱い、大きい打点上昇が見えるケース
当然ですが、打点上昇が著しい場合はそちらを優先するケースがあります。
ただし三麻は基本的に打点や手役を追わず、スピードを優先する局面がほとんどなので、点棒状況などがかかわる局面が多いかと思います。
平場で打点を追うケースとしては、両面を1つ払うことで普通の面子手からチンイツまでランクアップするケースや、暗刻がある手牌で四暗刻を逃さないために亜両面の対子部分を保持するケースなどが考えられます。
亜両面部分の変化度合い
亜両面の変化をどの程度見込めるかで、判断が多少変わってきます。
1123の亜両面は1面子1雀頭は見込めますが、2面子となると、愚形ターツ化しかしないので、難しい部類に入ります。
逆に2344や5677などは通常の4や7の浮き牌よりも強いので2面子を作りやすい亜両面と言えます。
このように質の高い変化が多い亜両面がある場合には、亜両面を面子に固定せずに、他のターツを払って余剰牌を持つ価値が高まります。
4. パターン別検討
ここからは、ヘッドレス一向聴の形を分類し、それぞれのケースでの最適な捌き方について詳しく解説していきます。
『麻雀何切るシミュレーター』(https://pystyle.info/apps/mahjong-nanikiru-simulator/)
上記ページの期待値の計算結果を参考にしておりますが、必ずしも期待値の一番高いものを推奨とはしておりません。
下記の仕様・要素が期待値通りになっていない要因となっております。
・聴牌時は必ず立直をするものとして計算
→ ダマの利く手牌において愚形聴牌の価値が低く見積もられる
・放銃などを考慮していない
→ 先制立直の価値が低く見積もられている
・全てツモアガリ前提
→ 良形ターツの価値が高く見積もられている
これらの要素から計算上の期待値が最大となる選択以外の打牌を推奨しているケースもあります。
また、全赤想定の記事ですが、赤が各1しか設定できませんでしたので、基本はドラなしでのシミュレーション結果を参考にしています。
ご了承ください。
ではいよいよ実際の牌姿の検討をしていこうと思います。
分類のベースとなるのは、前章で説明した3つの判断軸のうち、
特に「ターツの形(良形か愚形か)」を中心とした構成パターンです。
基本的には場況などは無関係で考えてください。
上にも記載しましたが、巡目は遅くなればなるほど、直線的に受け入れ枚数最多を採るのが最善になります。
今回は開局原点持ち、巡目としては変化を待つ余裕のある序盤の想定です。
5巡目くらいのイメージで考えていただけるといいかと思います。
また、結論部分に「微差」とついているものに関しては、少しの場況の変化やドラなどで変わります。
実戦中は諸々の要素を勘案して判断することになります。
最善手は分からなくても、微差であることを理解しているのは大事なので、そこも含めて参考にしていただけたらと思います。
以下9分類に分けて
①-1. 愚形 × 愚形
①-2. 愚形 × 愚形(連続形あり)
①-3. 愚形 × 愚形(暗刻あり)
②-1. 愚形 × 良形
②-2. 愚形 × 良形(連続形あり)
②-3. 愚形 × 良形(暗刻あり)
③-1. 良形 × 良形
③-2. 良形 × 良形(連続形あり)
③-3. 良形 × 良形(暗刻あり)
この順に解説していきます。
※補足 連続形とは
連続形とはターツに面子がくっついていてコンボを組むものを指します。
具体的な形は、愚形が24のカンチャンベースでは
・12234 (24+123) ペンカンチャン
・22344 (24+234) カンチャンイーペーコー
・24456 (24+456) 名前不明 亜両面カンチャン
・24567 (24+567) 名前不明 4連形カンチャン
良形なら、23の両面ベースで
・12233 (23+123) 高め一盃口両面 雀頭を作りづらい
・22334 (23+234) 上の形のミラー
・23345 (23+345) 名前不明 シンプル両面
・23456 (23+456) 三面張形 234+56ともとれるね
以上の基本形があります。
もちろん端にかかって受け入れが変わったり(12334など)、もう1面子つながって8枚連続形になったり(23344567など)で他の形もありますが、おおよそこの分類でいいのではないでしょうか。
①-1. 愚形×愚形
単純愚形×愚形の形です。
牌種が少ない三麻で、暗刻なし愚形×愚形の単純ターツのみの牌姿はそれなりに珍しいです。

比較検討
※当記事ではフリー三麻ルールを想定しています。
全赤、ツモ損なし、祝儀あり(1枚5000点相当)
その他マーチャオルール準拠
上記以外のルールでも通ずるところはあると思いますが、必ずしも結論が同じにはならないのでご了承ください。
また、当記事は筆者の経験・考えに基づくものであり、必ずしも最適解ではない場合がございます。参考としてご覧ください。
初級者卒業間近~中級者程度をメインターゲットとした記事のつもりです。
ただそれ以外の方も参考になる部分は多いかと思います。
1. ヘッドレスとは
一向聴には様々な形がありますが、 その中で「ヘッドレス一向聴」と呼ばれる形があります。
ヘッドレス一向聴とは読んで字のごとく、「ヘッド=雀頭」が無い一向聴のことです。
例えば記事の画像の様な手牌が、ヘッドレスの一向聴です。
受け入れが多いのは打2sで1234p6789sの8種28枚と広いですが、25p69sを引いてしまうと単騎聴牌となってしまいます。
とするなら、打4sの方がいいのか?それとも打3p?といろいろ選択肢があると思います。
ヘッドレスは基本的に一向聴の中では強い形で、受け入れも多い形です。
反面、捌きを間違えると単騎聴牌などになる可能性もあり、正確な捌きが求められます。
この教材では、こうした複雑になりがちなヘッドレス形について、
「どういう基準で切る牌を選べばいいのか」をシステム化して解説していきます。
「なんとなく感覚で選んでた」から卒業して、
より再現性のある安定した捌きができるようになるのを目指しましょう!
2. ヘッドレスを捌くときに重要なパーツ(手牌構成要素)
ヘッドレスの手牌を捌くうえで大事なのが下記要素になります。
①ターツ部分が愚形か良形か
残ったターツ2つの良形と愚形の組み合わせで捌き方が大きく変わります。
②ターツが面子とくっついて複合形になっているか
たとえば23pの部分が、単純両面の23pではなく23345pのような複合形であれば、選択が変わります。
③面子に暗刻が含まれるか
例えば上の牌姿の677889pが678999pであれば、これもまた判断が変わってきます。
この3つ判断軸から、手牌の構成を分類して、セオリー化していきましょう。
具体的には、さっき紹介した23677889p223478sから
2sを切って面子固定するのか、
2pを切ってターツ払いをするのか、
4sを切って雀頭固定をするのか、 の3択があります。
23pが24pだったら?678pが中の暗刻だったら? いろんなパターンを考えていきます。
3. ヘッドレス一向聴での打牌に影響を与えうる要素
まず大前提として、基本的に全部の手牌に当てはまるような、ヘッドレス時の特に微差の際などに影響を与える要素を記載します。
巡目
巡目が浅ければ浅いほど、良形立直の価値が上がります。
つまり序盤であればあるほど、良形率や良形聴牌枚数、三面張以上の聴牌になる可能性のある手牌ならその可能性が高い選択のほうを選ぶケースが増えます。
また、早い巡目は高打点変化などを見る余裕があります。
余剰牌を持つ価値が高まり、結果として愚形のターツ払いをするケースが増えます。
逆に終盤に近付くにつれて、シンプルに受け入れ枚数を重視するほうがいいケースが多いです。
手役の有無
手役のかなり確定的な手牌(役牌暗刻や確定一盃口、受け入れのほとんどがタンヤオになる手牌など)では、通常の原則より受け入れ枚数重視の選択をすることになります。
理由としては、聴牌後にダマが利き聴牌を取りつつ良形変化を見ることが可能であるからです。
ドラの扱い、大きい打点上昇が見えるケース
当然ですが、打点上昇が著しい場合はそちらを優先するケースがあります。
ただし三麻は基本的に打点や手役を追わず、スピードを優先する局面がほとんどなので、点棒状況などがかかわる局面が多いかと思います。
平場で打点を追うケースとしては、両面を1つ払うことで普通の面子手からチンイツまでランクアップするケースや、暗刻がある手牌で四暗刻を逃さないために亜両面の対子部分を保持するケースなどが考えられます。
亜両面部分の変化度合い
亜両面の変化をどの程度見込めるかで、判断が多少変わってきます。
1123の亜両面は1面子1雀頭は見込めますが、2面子となると、愚形ターツ化しかしないので、難しい部類に入ります。
逆に2344や5677などは通常の4や7の浮き牌よりも強いので2面子を作りやすい亜両面と言えます。
このように質の高い変化が多い亜両面がある場合には、亜両面を面子に固定せずに、他のターツを払って余剰牌を持つ価値が高まります。
4. パターン別検討
ここからは、ヘッドレス一向聴の形を分類し、それぞれのケースでの最適な捌き方について詳しく解説していきます。
『麻雀何切るシミュレーター』(https://pystyle.info/apps/mahjong-nanikiru-simulator/)
上記ページの期待値の計算結果を参考にしておりますが、必ずしも期待値の一番高いものを推奨とはしておりません。
下記の仕様・要素が期待値通りになっていない要因となっております。
・聴牌時は必ず立直をするものとして計算
→ ダマの利く手牌において愚形聴牌の価値が低く見積もられる
・放銃などを考慮していない
→ 先制立直の価値が低く見積もられている
・全てツモアガリ前提
→ 良形ターツの価値が高く見積もられている
これらの要素から計算上の期待値が最大となる選択以外の打牌を推奨しているケースもあります。
また、全赤想定の記事ですが、赤が各1しか設定できませんでしたので、基本はドラなしでのシミュレーション結果を参考にしています。
ご了承ください。
ではいよいよ実際の牌姿の検討をしていこうと思います。
分類のベースとなるのは、前章で説明した3つの判断軸のうち、
特に「ターツの形(良形か愚形か)」を中心とした構成パターンです。
基本的には場況などは無関係で考えてください。
上にも記載しましたが、巡目は遅くなればなるほど、直線的に受け入れ枚数最多を採るのが最善になります。
今回は開局原点持ち、巡目としては変化を待つ余裕のある序盤の想定です。
5巡目くらいのイメージで考えていただけるといいかと思います。
また、結論部分に「微差」とついているものに関しては、少しの場況の変化やドラなどで変わります。
実戦中は諸々の要素を勘案して判断することになります。
最善手は分からなくても、微差であることを理解しているのは大事なので、そこも含めて参考にしていただけたらと思います。
以下9分類に分けて
①-1. 愚形 × 愚形
①-2. 愚形 × 愚形(連続形あり)
①-3. 愚形 × 愚形(暗刻あり)
②-1. 愚形 × 良形
②-2. 愚形 × 良形(連続形あり)
②-3. 愚形 × 良形(暗刻あり)
③-1. 良形 × 良形
③-2. 良形 × 良形(連続形あり)
③-3. 良形 × 良形(暗刻あり)
この順に解説していきます。
※補足 連続形とは
連続形とはターツに面子がくっついていてコンボを組むものを指します。
具体的な形は、愚形が24のカンチャンベースでは
・12234 (24+123) ペンカンチャン
・22344 (24+234) カンチャンイーペーコー
・24456 (24+456) 名前不明 亜両面カンチャン
・24567 (24+567) 名前不明 4連形カンチャン
良形なら、23の両面ベースで
・12233 (23+123) 高め一盃口両面 雀頭を作りづらい
・22334 (23+234) 上の形のミラー
・23345 (23+345) 名前不明 シンプル両面
・23456 (23+456) 三面張形 234+56ともとれるね
以上の基本形があります。
もちろん端にかかって受け入れが変わったり(12334など)、もう1面子つながって8枚連続形になったり(23344567など)で他の形もありますが、おおよそこの分類でいいのではないでしょうか。
①-1. 愚形×愚形
単純愚形×愚形の形です。
牌種が少ない三麻で、暗刻なし愚形×愚形の単純ターツのみの牌姿はそれなりに珍しいです。
比較検討