「世界はとっても美しい」
「わたしはとても運がいい」
「仕事は道楽、趣味は満喫」
これは、わたしを守ってくれる三つの呪文です。
どれも現実を一瞬で変えてくれるような、派手な魔法ではありません。でもわたしは、この呪文を何度も唱えてきました。
うまくいかない日も、気持ちが沈んでいる日も、ちょっとだけ未来を信じたい夜も。
呪文その① 世界はとっても美しい
この言葉は、わたしの推しが、ある配信の中で叫んでいた言葉です。
正確には「世界はこんなに美しいのに!」だったけれど、その叫びがいつの間にか、わたしの中では「世界はとっても美しい」という呪文に変わっていました。
少し形は変わったけれど、そのぶん、わたしにいちばんしっくりくる言葉になっていたのかもしれません。
初めて聞いたとき、正直「いやいや……どこがだよ……」って思いました。
だって、ニュースは暗い話ばかりだし、思うように生きられない。
うまくいかないことだらけのこんな世界。
【世界が美しい】なんて、わたしの暮らしてる場所には縁遠いものに感じていました。
それでも、ふとしたときにこの言葉を思い出しては、口の中でそっと転がすように唱えるようになりました。
ある晩、窓の外を見ながら「世界はとっても美しい」と呟いたとき、月が殊の外きれいに浮かんでいることに気がつきました。
また別の日には、買ってきたアイスコーヒーの氷が、テーブルの上で「からん」と崩れる音に、なんだかほっとして。
ドライブ中、信号待ちでぽつり、と呟いたときに、窓の外の新緑が日の光を浴びてきらきらと揺れていて、それがきれいだな、と感じたときもありました。
「世界はとっても美しい」って呪文は、現実を変えるわけじゃない。
でもこの言葉を唱えるとき、世界の美しさに気づける自分が、ほんの少しだけ顔を出してくれるな……と、そんな風に思いました。
ああ、この呪文はきっと――わたしを“世界”に連れ戻してくれるものなんだ、と。
小さな声で呟くことで、私がいままで見えていなかった“美しい世界”へと焦点を向けてくれるのだ、と。
そんなことに気づいたのです。
「世界はとっても美しい」
「わたしはとても運がいい」
「仕事は道楽、趣味は満喫」
これは、わたしを守ってくれる三つの呪文です。
どれも現実を一瞬で変えてくれるような、派手な魔法ではありません。でもわたしは、この呪文を何度も唱えてきました。
うまくいかない日も、気持ちが沈んでいる日も、ちょっとだけ未来を信じたい夜も。
呪文その① 世界はとっても美しい
この言葉は、わたしの推しが、ある配信の中で叫んでいた言葉です。
正確には「世界はこんなに美しいのに!」だったけれど、その叫びがいつの間にか、わたしの中では「世界はとっても美しい」という呪文に変わっていました。
少し形は変わったけれど、そのぶん、わたしにいちばんしっくりくる言葉になっていたのかもしれません。
初めて聞いたとき、正直「いやいや……どこがだよ……」って思いました。
だって、ニュースは暗い話ばかりだし、思うように生きられない。
うまくいかないことだらけのこんな世界。
【世界が美しい】なんて、わたしの暮らしてる場所には縁遠いものに感じていました。
それでも、ふとしたときにこの言葉を思い出しては、口の中でそっと転がすように唱えるようになりました。
ある晩、窓の外を見ながら「世界はとっても美しい」と呟いたとき、月が殊の外きれいに浮かんでいることに気がつきました。
また別の日には、買ってきたアイスコーヒーの氷が、テーブルの上で「からん」と崩れる音に、なんだかほっとして。
ドライブ中、信号待ちでぽつり、と呟いたときに、窓の外の新緑が日の光を浴びてきらきらと揺れていて、それがきれいだな、と感じたときもありました。
「世界はとっても美しい」って呪文は、現実を変えるわけじゃない。
でもこの言葉を唱えるとき、世界の美しさに気づける自分が、ほんの少しだけ顔を出してくれるな……と、そんな風に思いました。
ああ、この呪文はきっと――わたしを“世界”に連れ戻してくれるものなんだ、と。
小さな声で呟くことで、私がいままで見えていなかった“美しい世界”へと焦点を向けてくれるのだ、と。
そんなことに気づいたのです。