甘党の猫はいない

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自由研究のヒント

猫の口には甘みを感じる受容体がないから甘さを感じないよ。
腸には糖分を分解する酵素はあるから、甘みは感じないけど炭水化物や糖は分解・吸収はできるよ。

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突然ですがお米をよく噛んで食べると甘くなると感じたことありませんか?
実はお米に含まれるでんぷん(炭水化物)が、私たちの唾液に含まれるアミラーゼという酵素の力でマルトースという糖分に分解されるので甘みを感じるのです。

では犬や猫ではどうでしょうか?
犬や猫は人間よりも肉を栄養源として食べる割合が大きかったため、穀類などからとれる炭水化物は人と比べると食べる機会がありませんでした。そのため唾液の中の炭水化物を分解して糖分にするためのアミラーゼの濃度はウサギやマウス、ヒトと比べるととても低いです。

猫に至ってはアミラーゼ活性はないといわれています。アミラーゼが働いていないということは、糖分は基本的には口の中には存在しません。そのためか、猫の口の中には甘みを感じる受容体はありません。猫は甘みを感じないのです。

犬は猫の3倍のアミラーゼ活性があるため、炭水化物が口の中にはいると多少は甘みを感じるかもしれません。

※さらに発展的な内容ですが、腸管における糖分(マルトースとシュクロース)を分解する酵素は猫の方が犬よりも高いため、猫は甘みは感じませんがある程度の炭水化物や糖分は分解・吸収できます。不思議ですね〜!


参考文献: 『ペットフード・ペット用医薬品の最新動向』 有原圭三

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