逆効果!ご褒美があなたや他人のやる気を奪う

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皆さま
いかがお過ごしでしょうか。

仕事などでアメとムチの戦略で、良い結果を残したら給料アップする。
親などが子供に勉強で良い点数を取ったらお金を上げる。
などの対応をすることがあります。

ただ、それは長期的にみると逆効果の可能性があります。

ある心理学者の研究で、絵を描くことに喜び、楽しみを感じている子供を集めて以下の3グループに分けて実験しました。

①絵をかく前に、無事書き終えたら賞状を上げると事前に伝える
②事前に賞状のことは伝えずに、書き終わった後にサプライズで症状を渡す
③何もあげない

その2週間後に子供たちを観察したところ、②③のグループは依然と同様に楽しく絵を書いていたが、①のグループは以前より絵に対する興味が減っていたそうです。

何が起こったのでしょうか?
外発的動機付けと呼ばれるご褒美によって、ご褒美自体が目的となり、内発的動機付けが失われたことが原因のようです。

仕事に置き換えると、ボーナスの額を上げるなどのご褒美は短期的には効果を示すかもしれません。しかし、長期的にみるとそもそも仕事に対する楽しさよりもボーナスが目的になります。良くも悪くも、お金は慣れが生じます。するとボーナスの魅力がなくなった途端に行動をやめてしまいます。それを防ぐには常にボーナスの額を上げていくしかなくなってしまいます。

このように○○したら○○をあげるという交換条件付きの報酬で、相手のモチベーションを上げることは長期的には逆効果の可能性が高いです。

部下などに仕事を任せる際に、栄養ドリンクを事前に挙げて、これ上げるから頑張ってとやるとモチベーションが下がります(残念なことに私は過去にこの行動を取っていました・・・やる気を奪ってごめんなさい)

それよりも、自主性に任せて、自分なりの楽しみを本人の中で見つけさせるの方がモチベーションを爆発させることが出来ます。

ただ、部下の仕事に感謝している場合は、事前にそのことを伝えずに、仕事が終わった後にご飯に連れていく、打ち上げをするという方が良いと思います。

一方で、条件付きご褒美が効果を示す時もあります。それはルーティンワークのような誰もが内発的動機付けを得られにくい事、短期的に完了すること、例えば電気料金を支払いに行くなどは外発的動機付けが効果を示す場面です。アイス買っていいから払ってきてとすれば動いてくれる可能性があります。

このように仕事の種類に応じて、ご褒美の使い方は工夫する必要があります。一度参考にしてみてください。














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