なぜ人は「なんでそんなことで悩んでるの?」と言えてしまうのか・・・
記事
学び
皆さま
いかがお過ごしでしょうか。
誰しも悩みは抱えていると思います。そんな時に、「なんでそんなことで悩んでるの?」や「全然大したことない」と言われ、心が痛んだ経験があるのではないでしょうか。
このように人はなぜ他人の痛みが分からないのか?についての研究事例があります。この結果を見ると人というのは他人の痛みを理解するのは難しいのかなと感じてしまいます。
実験の内容は以下です。
氷水もしくは温水に手を入れながら、5時間冷凍室に座っていたらどれくらい辛いかを予測してもらいます。
結果は予想通り、実際に冷たい辛さを味わいながら予想した氷水グループの人の方が温水グループの人よりもつらさについて14%高いという予測をしました。
ただ、残念と言いますか面白いのは次です。
別グループには、氷水から手を出して10分後に予測してもらいました。すると、たったの10分です。さっきまで辛さを忘れてしまったのでしょうか?なんと辛さの予測値が温水グループの人と同じになってしまったそうです。
のど元過ぎれば熱さ忘れる・・・
人は正に今、そのつらさを経験していないと辛さの予想が上手くできないものなのかもしれません。
ましてや、自分がこれまで経験したことのない悩みであればもはやお手上げなのかもしれません。共感しようにもできない・・・のでしょうか。
これはここならで相談に乗っている私にとっても非常に大きな問題だなと感じます。気を付けないと相手を傷つけてしまう一言を平気で言ってしまうかもしれないからです。これは人間だれにも当てはまることです。
とにかく初心を忘れずに、相手の気持ちに寄り添うということを実践していかなければならないのかもしれません。改めて身が引き締まりました。