理想の間取りと現実の間で、そう見える! を考える

記事
ライフスタイル

今日は法令や土地の形状などで限られた中でも、広い!と思える住宅
いわゆる究極の建物というものを考えてみましょう
いえいえ、違法建築とか未申請なんて事じゃないので大丈夫です(笑)


敷地の容積率から広い部屋を考察してみる

広い部屋を作るには、まず制限のかかっている建ぺい率と容積率について注目してみましょう
建ぺい率についても特別措置があり、条件によってはパーセント率を上げる事も可能です
こちらでもお話していますが、所有している土地、購入予定の土地にはそれぞれ建物の大きさや高さを決めている法律があります
建ぺい率・容積率それぞれに、条件により緩和措置(パーセント率を増やす)が設定されています
1. 建ぺい率の緩和について
現在は、防火地域で耐火建築物を建築する場合は、商業地域のように都市計画で定められた建ぺい率が8割のときは建ぺい率の制限がなくなります、すなわち建ぺい率の限度が10割となります(2割加算)。都市計画で定められた建ぺい率が7割以下のときは建ぺい率の限度が1割加算されることになっております。
これに関して次のような改正が行われました。
(1) 延焼防止性能を有する建築物の建ぺい率の緩和
① 次の建築物の場合も、都市計画で定められた建ぺい率の限度に1割加算されます(上記の2割加算の場合は除かれます)。
イ. 防火地域内で耐火建築物と同等以上の延焼防止性能がある建築物
ロ. 準防火地域内で耐火建築物、準耐火建築物等
② 都市計画で建ぺい率8割と定められた地域において、防火地域内の耐火建築物と同等以上の延焼防止性能がある建築物も、建ぺい率の制限がなくなります(建ぺい率の限度が10割になります)。
ですが、建ぺい率とその緩和措置いうのは建築士などが具体的な設計の前段階で確認している事項で、設計前にその説明はあっても、それに沿って設計されるので、私たちはそのチェックしか出来ない内容です
(建ぺい率は一階部分の大きさなので、限界がある)

ですが、容積率というのは設計の前段階で決定してしまうものではありません
建ぺい率とは少々違った設定基準で設定されている容積率、勿論建ぺい率同様に緩和措置が設定されています
ただ、建ぺい率と異なるのは、設計途中でご自身の考え、つまり広い部屋を作りたい!
が自由に設計出来る可能性があるのです
皆さんがよく聞くロフト、吹き抜け、ベランダ、インナーガレージは面積に加算しない(大きさの規定はあります)
など、自由設計できる項目があります
設計段階でも勿論設計士が図面を引いて提案してくれます
でもそれをたたき台にして自由に設計できる項目です
現在リノベーションをお考えの方にも関わる事なので、その計画の参考になさってください

ご覧になっておられるあなたの所有する土地や、これから購入しようとする土地には、その緩和措置が適応できるかどうかの確認をしてみましょう

構造体別に広い部屋を考察してみる

住宅というのは骨組みがありますね
その骨組みの素材や構造体によっても広い部屋は実現します
この回のブログでも書いていますが、躯体(構造体)には色々種類があります
簡単にいえば、倉庫や工場の骨組みは大きな鉄骨で間に支えもないのに広い空間を作れていますね


家もその構造で作れば4面外側の柱と一階と二階の間に柱を支える横の柱(梁部分)を設置、あとは屋根を支える梁、屋根を乗せれば終わりという簡単なもので構成できてしまいます
もしかするとそれでいのかもしれませんが、そうはいかないのが現実です

家を建てるには、構造計算をして、建築確認申請をするという段階があります
ですから、上記の構造が構造計算に適合して、確認申請を通過する必要があります

マンションの場合は重量鉄骨RC造という現代で考える最強の躯体で構成されています
簡単に言えば最初から天井、床含め立方体の枠を強固な構造体で作っていて、部屋を作るのはその内側に木造で自由に空間が作れます
極端に言えば大きなワンルームを作る事も可能です

広い部屋というテーマで考えれば主要の柱を鉄骨にして間仕切りを木造という作り方が理想の一つですね
因みに筆者はこの構造体による設計を多数作っています

収納、クローゼット、クロークなどの面積はかなり取られる

出来るならほとんど全部をしまって、生活感が見えない家にしたい!
が究極のお考えの方がとても多いですね
でも、どこかで妥協しないと設計が成立しないと言われてしまった・・・
という声がとても多く聞こえます
このブログに収納スペースを簡単に計算する方法をお話していますが、家全体に収納を配置するとせっかくの広い部屋が狭くなってしまいますよね
そうならないように計算として出せるようには上のブログでお話してるんですが、家全体を見て収納を配置すると、どうしても狭くなってしまった・・・
どうにかしたいんですが・・・・・
という相談も多いです

そこで、見せてもいいもの、見られたくないものを区別する事を提案します
収納には棚がありますよね
ハンガーにかけるものや畳んで収納する衣服、壁に吊るすものや奥行をどうしても使う趣味のもの、食器や食材、変え置きのものを置く家事のもの
それぞれ棚を使い、奥行も様々です
それを収納として考えるとデコボコな棚が必要になるので、どうしても奥行にあわせて、そこに引き戸や折れ戸をつける
となると、その棚が隠れるような大きな奥行の収納が必要になります

ですが一度考えてみましょう
見えなくするもの、見えても構わないもの、高さをとれるもの
各ご家族それぞれ考えが違って当然、物が多い少ないも当然です


広い部屋に見えるように という発想に転換する

皆さんはドラマやCMで廊下が広くキッチンが広い、流し台は奥行があって使いやすそうでまるでお店のような作りをしている動画
あなたが描く広い家とは、もしかすると家の一部を見て想像していませんか?
そこまで大きなキッチンならほかもさぞ大きいんだろうと

でも現実はそうではありません
あくまでデザインなんです
上のブログでは、キッチンを中心に家の間取りを考える事を提案しています
せっかく建築する家ですから、思いどおりの家を造りたいでしょう

ですから固定概念に捕らわれず、自由な発想で素晴らしい家を造ってもらいたいと思います
商品フッダー (3840 × 700 px).png





サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す