go は「行く」、come は「来る」と教わっていませんか?文脈によってはそれが嘘になることがあるので、その覚え方は危険です。なのに辞書にさえも、go は「行く」、come は「来る」と書いてあるからタチが悪い。
ではどうすべきなのか。
go は「遠ざかる」、come は「近づく」と覚えましょう。
go home を「帰宅する」と覚えている方!危険です! come home との違いをおさえましょう。
あなたが今、会社や学校にいるとします。Aさんの姿が見えません。で、聞くわけです。「 Y さんはどうしたの?」と。
その文脈で、「 Y さんは帰宅しました」と言った場合。
現在地は会社や学校です。Y さんはそこから遠ざかる形で帰宅したわけですから、これは
Y went home.
が正解です。
一方こちらは Y さんのご自宅。
会社や学校から Y さんのご自宅に電話がかかってきました。その電話で Y さんはご帰宅されましたか?と尋ねられたとします。そこで Y さんのご自宅にいる家族はどう答えるでしょうか。
Y さんは今いる現在地に近づく形で帰宅したわけですから、これは
Y came home.
が正解です。
留学中、こんなことがあります。「パーティーやるけど、来る?」と誘われます。「行く!」というときどう答えるべきでしょうか。
正解は
"I'm coming!"
です。パーティー会場に近づいていくからです。この時
"I'm going!"
は変です。パーティー会場なんか無視してそこから遠ざかってどこか別の場所に行く、ということになるからです。
パーティーに呼ばれたけれども、そのパーティーには行かずにどこか別のところに離れて行く時に使うのが
"I'm going!"
です。ですからパーティーに誘われて、「行く行く」というときは
"I'm coming!"
としなければ失礼なんです。
go は「行く」、come は「来る」ではありません。
go は「遠ざかる」、come は「近づく」と覚えましょう。