早稲田法学部の長文:本文全体を俯瞰的に読む必要がある珍しい問題

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通常読解問題を解くときは、設問を先に見て、その答えを本文中に探しながら本文を読み、正解の根拠が見つかったらそこで設問を解く、というのが定石なのですが、早稲田法学部ではそれが通用しない場面が見られます。

設問を見ても、何が聞かれているのかがわからないのです。例えば、

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(1) Choose the ONE that way to complete each of the following sentences that is CORRECT according to the passage.
1. v Taiwan
A. had an influence on students in Taiwan who later formed a protest 
against the trade agreement between China and Taiwan.
B. has been used to debate more than twenty bills, not all of which 
were passed by the government.
C. influenced Chinese activists who later relocated their government 
toTaiwan.
D. lets participants choose to read only comments written by those 
whose ideas are not of the opposing side.
E. requires that the result of the debates reflect to some degree 
government policy. 

というように、そもそも何が問われているかがわからないように設問が作られているのです。

ですから、設問を先に見て、その答えを探しながら本文を読み進める、というやり方が通用しないわけです。

更に、問1の正解の根拠が13段落目に出てきて、次の問2の正解の根拠は実は7段落目にある、等、本文の順番に沿って設問が作られていないことも設問を先に見て、その答えを探しながら本文を読み進める、というやり方が通用しない理由です。

本文全体を最初から最後まできちんと俯瞰して要点を掴み、それから設問に取り組む姿勢が求められているのです。

こうしたレベルの問題に対しては、やはり日頃から新聞・雑誌の英文記事を最初から最後まで通して読む。そして大意をつかんで内容を理解し、世界で日夜新たに発生する新たなニュースや情報、学術上の発見等の情報を仕入れるという経験を積み、その経験値を高めておく必要があります。

早稲田の問題は重箱の隅をつつくいやらしい問題ばかりだと思っていましたがそうではありませんでした。そんな早稲田の過去問を見つけたら、「ああ、あれのことだな」と思い出して精を出してやってみてください。一人でできない場合も大丈夫。私がサポートします。
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