「利己」の先に「利他」がある

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今回は、「利己」の先に「利他」があるというテーマで話を進めていきます。

私が以前から疑問に思っていたのは、利己はダメで利他が良いという考えが一般的にあることです。

しかし、私はそれが時系列の観点から見れば異なると感じています。

まずは利己から始まり、それが利他につながり、最終的には自分に戻ってくるという流れだろうと考えていました。

この考えを深めたのは、「幸せになる勇気」という本を読んだ時に紹介されていたアダム・スミスの考えに触れたからです。

アダム・スミスは分業の概念を提唱し、自由主義経済を唱えた人物です。

彼の考え方の根本にあるのは、利己心を追求することで経済秩序が生まれるというものです。

たとえば、弓矢を作るのが上手な人と狩猟が得意な人が協力することで、お互いの得意を生かし合い、互いに利益を分け合うことができます。

このような分業の考え方は、お互いが得意なことに専念することで、経済秩序が生まれるという考えに基づいています。

そして、重要なのは、このプロセスで誰もが自分を犠牲にしていないということです。

つまり、利己心を追求することが、最終的には他者との信用に基づく利害関係を結び、経済秩序を生み出し、他者への貢献につながるという流れになります。

この考え方は、アドラー心理学にも通じるものがあり、「幸せになる勇気」の中では、職業に優劣はなく、どのような態度で取り組むかが重要だと述べられています。

つまり、何をするかよりも、どのようなスタンスで取り組むかが、フロー体験や幸福度の向上につながるというわけです。

結局、利己心、つまり自分がやりたいこと、得意なことを追求することが、他者との関係を築き、経済秩序を生み出し、最終的には他者への貢献、すなわち利他につながるという流れを理解することが大切です。

そして、これは利己がダメで利他が良いという単純な二元論ではなく、利己と利他は時系列で結びついているという視点から見る必要があると思います。

自分のことを考えることが、最終的には他人の役に立つことにつながるのではないでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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