安全基地を理解する

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こんにちは!
食べ過ぎの日々の原です。痩せないとなーと思いつつ食べてしまいます。

さて、最近、アタッチメントについて取り上げてきましたが、これに関連してとても重要な概念があります。それが「安全基地(secure base)」です。以下では安全基地の説明をしていきたいと思います。

安全基地とは、2~3歳頃になる子どもにみられるもので子どもの不安やストレスを軽減して安心感や安全感をもたらす養育者の存在のことを言います。
アタッチメントのタイプがどれなのか理解するためにエインズワースがストレンジ・シチュエーション法を作ったのですが、安全基地もエインズワースによって作られました(別の研究者が作ったといわれることもあるのですが、ここではエインズワースにします)。
安全基地について例えば、公園に行くと子どもが1人で遊びに行きますが、困ったり泣いてしまったりして自分自身の不安感が高まったら母親のもとにいくのは母親が安全基地の役割をしているといえます。

より専門的な表現をすると、子どもが1人で探索行動をしている中で不安場面や恐怖場面、欲求不満場面が生じるとすぐに養育者(主に母親)のところに戻ってきて接触行動や定位行動をとります。これは、養育者との物理的接触を取ることで安心感や安全感を持とうとするアタッチメントの行動といえます。

大切なのは、子どもが1人で探索行動をして不快な場面が生じたら養育者のもとに行き、ストレスや不安感を低減させてからまた探索行動に行くことを繰り返すことです。これを何度も行うことではじめてのおつかいにも行けるようになるのです。

子どもの発達で安全基地が取り上げられることが多いのですが、人間誰しも安全基地がありますよね。例えば、配偶者や実父母などでしょうか。物で言うのであれば、自宅が一つの安全基地ですね。海外に旅行に行って家に帰ってから「やっぱり家が一番だ!」と思った経験のある方は多いのではないでしょうか。これも発達心理学の安全基地の観点から説明可能です。

反対に、虐待を受けてしまった子どもは安全基地がないので安心感を持てる場所の確保が優先されます。アタッチメントも虐待児の場合にはDタイプになることがあるので関連して理解しておくといいと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました。
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