今年も仕事再開。「発酵」のこと「菌」のことをどんどん発信していきたいと思います。ブログも本数が増えてきましたのでナンバリングことにしました。
今年の発酵食品紹介はザ・プレミアム・モルツ(サントリー)より始めたいと思います。
写真は ザ・プレミアム・モルツ迎春特別パッケージです。
うさぎと小槌がとっても可愛いですね。
うさぎはぴょんぴょんと跳ねますがプレミアムモルツの麦汁の製法はうさぎが2回跳ねるように作られます。
ビール材料である大麦は、でんぷんを多く含んでいるのですが、酵母はそのでんぷんをそのままアルコールに変えることができません。
酵母が働けるようまず糖化を行いグルコースに変化させる必要があります。糖化でできたグルコースを餌に酵母がアルコールを作ります。
ザ・プレミアム・モルツで使用されているモルト=麦芽は文字通りプレミアムなモルトでダイヤモンド麦芽というとても硬い構造の種皮で覆われた大麦を発芽させたものです。
そのため大麦内にうま味もぎゅっと詰まっているのですがなかなかスムーズに糖化させ、うま味などを出すということができませんでした。
そこで手間はかかりますが二段階に分けて100℃の煮沸を行い(デコクション法)うま味を出す方法を利用しました。
すると麦芽のうまさや味わいが出て旨い麦汁が出来てきます。
ぴょんぴょんと二回跳ねるようなイメージです。
日本ではこの手間のかかるデコクション法がビールの麦汁製法の主流方法です。
また別の麦汁製法でインフュージョン法があります。上面発酵ビールによく採用されている方法です。
加熱装置で周りから温度を徐々に上昇させるます。最高温度であっても80℃ほどです。そのため煮沸せずに麦汁ができてきます。
できた麦汁は煮沸操作がないので短時間で癖がないやわらかな味に仕上がります。
徐々に熱が上がっていくイメージなのでうさぎとは対称的な亀のような方法です。
話は変わりますが皆さんは今年目標を立てましたか?
目標達成までのステップはデコクション法とインフュージョン法とどちらで進める感じでしょうか?
私はどちらかというとインフュージョン法で周りからしっかり温めてくれることによって目標までがんばれるタイプでしょうか。
麦汁づくりと今年の目標達成工程とでは同じ考えでまとめてしまってよいものではありませんが、人間の営みに例えて考えてみると発酵のことも身近に感じられるのではないでしょうか。発酵も生物の営みの一つであるのですから。
ぴょんぴょん行きたいと思いますか?
コツコツ頑張りたいと思いますか?
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。