妻からの激しい人格否定に対して暴力で返してしまう

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コラム
妻が境界性パーソナリティ障害でした。

結婚して8年が経ちましたが、正しい理解と行動の実践によって、今では日常生活に支障をきたすような症状はなくなりました。

お互いに尊敬しあえる仲良し夫婦です。

本日は、結婚当初の生活の様子を少し振り返ってみたいと思います。


深夜まで続く激しい罵倒


ほんのささいな(私にとっては)出来事で、妻の感情は激しく変動していました。

時には、私を運命の相手であるかのように理想化し、褒め称え、頼ってくれました。

しかし、その数分後には、まるでゴミのように蔑み、罵倒してくることもありました。

いわゆる「理想化」と「こきおろし」です。

※「こきおろし」とは、境界性パーソナリティの症状の1つです。普段は「理想化」された密接な関係のパートナーや友人、家族に対し、感情を爆発させながら長時間の叱責、罵倒を行い人間性を否定します。不安感の裏返しです。

そして、その「こきおろし」モードに一度入ってしまうと、数時間は罵倒が続きました。



最悪の結果


夜に発動すると、話し合いは深夜にまで及ぶことが多々ありました。(曜日を問わず。)

話し合いといっても妻が私を延々と罵倒し続け、私はひたすら聞いて、謝るという時間です。
話し合いが始まった直後は、反論や説得を試みるのですが、全く聞いてもらえず、しだいに心が折れてひたすら耐えるモードに移行する、というのがお決まりのパターンでした。


そして、その話し合いは最悪の結果になる場合もありました。


妻の罵倒が、私の心のキャパシティを超えると私は暴力行為に及んでしまうことがありました。
(妻に対してではなく、付近の物あるいは自分に対して)


窓ガラスを素手で殴って割る。
フライパンを床に叩きつけて曲げる。
イスを壁に投げて穴をあける。
自傷行為(リストカット)

これらの行動は、いずれも私がこきおろしの結果として取った暴力行為の一例です。

その時の妻のショック、恐怖、悲しみは、すさまじかったと思います。

本当に反省しています。




なぜ、「こきおろし」に対して暴力行為で返してしまうのか


では、なぜパートナーに対して暴力行為をふるってしまうのでしょうか?

私の場合、「自分の感情を言語化できない」ときに感情が爆発してしまうように思います。


妻から長時間叱責され、こちらの言い分も全て言い返されてしまう。
こちらの感情を理解してくれようとしない。
心はとても傷ついていて、限界はとっくに超えている。
この状況を止めたい。


暴力行為



妻は言語化が得意で、私は言語化がとても苦手でした。
自分の話をするよりも、相手の話を聞くことが好きなタイプです。



言語化が苦手な場合、口で反論できず、暴力行為でその場を治めようとしてしまうのかもしれません。


いずれにせよ、暴力行為では根本的な解決には絶対になりません。



前述したように、こきおろしはパートナーの不安感の裏返しです。



そのことを理解して、発言、行動すれば少しずつ安定していきます。


長い道のりかもしれませんが、愛するパートナーと何より自分のためですから行動してみるといいと思います。




まずは、
・境界性パーソナリティについての本を読む
・言語化の練習をする

ここから始めることがおすすめです。



境界性パーソナリティ障害の方、そのパートナーや周囲の方へ

具体的な対応の仕方が気になる方、
どう対応していいかわからない方、
激しい感情を受け止めきれず疲れてしまった方、
どんなささいなことでもしっかりとお聴きします。
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