境界性パーソナリティー障害の人に対しての理想的な対応

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コラム
妻が境界性パーソナリティ障害でした。

結婚して8年が経ちましたが、正しい理解と行動の実践によって、今では日常生活に支障をきたすような症状はなくなりました。

お互いに尊敬しあえる仲良し夫婦です。


今回の記事では、境界性パーソナリティをもつ人のパートナーはどのように行動・発言するのが理想的なのか?ということについてお話しします。









激しく渦巻く不安感に巻き込まれる



境界性パーソナリティの人とのコミュニケーションは、時として非常に困難なものになります。

境界性パーソナリティの人の中では、とにかく激しく苦しい不安な感情が渦巻いているため、コミュニケーションを取る相手も必然とその感情の渦に巻き込まれる形になります。

価値観や感じ方が違いすぎて、

「こんなのどう理解すればいいんだ?」
「どうやって対応するのが正解なんだ?」と頭を悩ませることになります。





自分を責めず、相手も責めない。


「普通の人はこうする」
「なんでこんな当たり前のことができないんだ!?」

妻からのこきおろしの最中に浴びた言葉の中で、よく言われた言葉です。

※「こきおろし」とは、境界性パーソナリティの症状の1つです。普段は「理想化」された密接な関係のパートナーや友人、家族に対し、感情を爆発させながら長時間の叱責、罵倒を行い人間性を否定します。不安感の裏返しです。


妻からすると、
「私が不安な思いをしているのは、全てお前の能力が低いからだ。普通の人ができる配慮が欠けているからだ。」という趣旨の発言をすることで、自分の激しい不安感を相手に伝えていたのでしょう。


最初のうちは、「わかった。おれの配慮が足りなかった。ごめん。」という風に受け止めていることができます。

しかし、私は少女漫画の主人公のように振舞うことはできませんので、
必ず、次に不安定にさせてしまう日が来ます。


その際、
「私が不安な思いをしているのは、全てお前の能力が低いからだ。普通の人ができる配慮が欠けているからだ。」に加えて、
「この前も~」が追加されるため、不安感は激しさが増し、こきおろしの時間も長くなります。

そして、次にまた妻を不安にさせてしまう場面が来ます。

「この前も~」
「その前も~」

と延々に追加され、負のスパイラルに陥ります。




こうした人格否定を長期間され続けると、まるで洗脳のように、「自分は本当にダメな人間なんだ」という意識が芽生え始めます。



妻からの長時間で激しい人格否定を浴びているとき、当時の私は、しばしば次のように考えていました。

「自分には忍耐力がないからダメなんだ」
「自分の配慮が足りないせいでこうなってしまったんだ」

「もっと強くて、優しくて、気配りができる人なら妻はこうならないのではないか?」

自己肯定感は著しく下がり、何をしても気が晴れない状態でした。







境界性パーソナリティの人を完全に安定させてあげられるのは



では、境界性パーソナリティの人を完全に安定させてあげられるのは、どのような人なのでしょうか?




私の持論ですが、

境界性パーソナリティの人と、本当の意味で安定した交流ができる人など存在しないと思います。

人間である以上、ミスや誤解を招く表現をしてしまうことはありますし、パートナーとの付き合い以外に、学校・会社・家族などの人間関係の要因も絡んできます。

それらを全てパートナーのために整えることは、不可能です。

だから、自分を責めないでください
あなたは、すでに十分にパートナーのために頑張っています。

また、境界性パーソナリティをもつパートナーのことも責めないでください。
激しい不安感をぶつける以外に、自分を保つことができない状態にいます。
そして、その感情の爆発の後、非常に後悔し、さらなる不安感の中にさらされています。



そして、境界性パーソナリティのパートナーと別れる以外の方法で、今の現状を変えたいのであれば、すぐに行動に移してください。

境界性パーソナリティについての本を読む。
カウンセリングに行く。
心療内科に行く。

もちろん私に話を聞いてもらうのでも構いません。

自分を救えるのも、相手を救えるのも、あなたの行動次第です。
「絶対に変わらない。無理だ。」と思うかもしれませんが、私の場合は実際に変わりました。

こういったケースが世の中には存在する。

そのケースを示すことで、あなたが少しでも希望を持つことができますように。


具体的な対応の仕方が気になる方、
どう対応していいかわからない方、
激しい感情を受け止めきれず疲れてしまった方、
どんなささいなことでもしっかりとお聴きします。
ぜひお問い合わせください。

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