ホテルの部屋番号「103」はどこだ?

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今日は、少し前にススキノのビジネスホテルに泊まったときのことを振り返ってみたいと思います。


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その日は、急に札幌に泊まらなければならなくなり、焦って空いているホテルを予約サイトで探しました。札幌雪まつりの開催期間だったので、観光客で混んでいるだろうと思ったのですが簡単に空き部屋を見つけました。しかも喫煙できる部屋でした。運が良いと思いました。

予約を完了してから支度を整え高速バスの停留所へ急ぎました。その日は朝から雪が降っていませんでしたが凄く冷えていて、歩道はところどころツルツルになっていました。私は、転ばないように注意して小走りで停留所へ向かいました。

バスが来る時間の2分前に停留所に着くと、私よりも年上と思われる男性が1人だけ立っていました。コートのポケットに手を入れている手も冷たく感じるほど寒いのに、時間になってもバスが来ません。時間を間違えているかもしれないと思い停留所の時刻表を確認しようと思いましたが、あいにく視力が低く文字が見えませんでした。

高速バス.jpg

少しすると市内を走るバスが停まりました。運転手が扉を開けて私たちに言いました。「札幌行を待っているのなら高速止まっているからバス来ないよ」
雪が降っていなくても高速が止まることがあるのを忘れてチェックしていませんでした。
駅までは歩いて5分程ですし、電車は30分間隔。待ち合わせの時間には十分に間に合いそうでした。

電車に乗って、ススキノのホテルに着いたのは待ち合わせ時間の1時間前でした。

フロントが混んでいるだろうと思っていましたが、待っている人は誰もいなくて、すぐチェックインの手続きを行うことができました。運が良いと感じました。
思っていた金額よりも少し高い気がしましたが支払いを済まると、女性から電子キーを渡されました。彼女が何かを説明してくれたのですが、アクリルボードがあることも影響しているのか聞き取れませんでした。

フロントアクリル板.jpg

私は、銀行や病院などでも感じるのですが、アクリルボードがあると女性の声を聞き取れません。年寄りのことを考えて少し大きな声で話してもらいたいものです。

エレベータに乗る前に電子キーの入っている紙のケースを見ると「103」と書いてありました。10階かと思いエレベータに乗りましたが少し変だと気が付きました。10階の3号室は「1003」が一般的だと思いました。

エレベータを降りて案内図を確認すると、やはり「103」はありません。仕方なくフロントへ戻り電子キーの入っている紙のケースを見せて場所を尋ねると「左手を真っ直ぐ行った所です」という説明が返ってきました。

1階だったのです。左手を真っ直ぐ歩くと「103」がありました。
部屋は広くベッドが2つありました。私はシングルルームを予約したのに運が良いと感じました。
ツインルーム.jpg

それにしても、私の長い経験の中で1階の部屋に泊まるのは初めてだと思いながらタバコを吸おうと灰皿を探すと、入り口付近のところに置かれている買い物カゴのようなケースのところに鉄製の灰皿のようなものがありました。
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灰皿とは少し違う気がして私はフロントへ行って灰皿を求めました。しかし部屋番号を伝えると禁煙指定の部屋だと言うのです。
何かが変だと、ようやく気が付きました。私は予約サイトで申し込むときに、どうやら部屋を間違えたようです。
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1階にあった「103」はペット同伴の部屋で、ツインルームで禁煙指定でした。どうりで思っていた金額よりも高かったわけです。納得です。

予約サイトも、バスの時刻表も、フロントの女性の声も、何もかもが高齢の私には「敵」だと感じます。世の中は、年寄りに対して厳しいのです。運が良いことなんて何一つありません。納得できませんが、それが現実です。


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いや、待てよ。昨日、スーパーに買い物に行ったときに5%割引を受けました。55歳以上の人は、毎月15日は割り引かれるそうです。
少しは得なことがあるのかもしれません。


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