消費者物価指数(CPI)とは

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私は金融機関のトレード室で3年、個人として3年相場と向き合っている者です。

さて、早速本題ですが、皆さまは消費者物価指数(CPI)をご存じでしょうか?FXをやっている方で聞いた事がない方はいらっしゃらないと思いますが、かなりの注目度を浴びている今、再度、内容の復習を取り上げさせていただきます(かなりの注目度を浴びている事についての詳細は前回の私のブログ「昨日と今日ドルを買ったあなたへ」をご覧ください)。
※画像は米コアCPIの月足です。まさに以上ですね。


まずCPI(Consumer Price Index)とは日本語訳に直して字の通り、消費者から見た物価の値上がり率です。消費者、つまり私達が買う物の値段が去年より1%上昇していたら前年比+1%、前月より+1%上昇していたら前月比+1%といった具合に毎月各国で発表されています。インフレを数値化した指標と言えます。(生産者側から物価指標はPPI(Producer Price Index)です)

一般的にCPIと記載されている場合は総合指数、つまり全品目の数値ですが、FXで重視されるのは、総合指数から季節要因で価格変動が大きい「生鮮食品」と世界情勢などの影響を受けやすい「エネルギー価格」を除いたコアCPIです。
コアCPIがFXで重視される理由は各国の中央銀行がコアCPIを前年比+2%付近で推移させる事を目標としており、それ以上なら物価の上昇を抑えて景気を抑制する為に利上げ(金融引締め)、2%以下なら物価を上昇させて景気を刺激する為に利下げ(金融緩和)に動く要因とされるからです。(米中央銀行の金融政策上の目標はコアCPIが前年比+2%ではなく、PCEコアデフレーターが前年比+2%ですが、先に発表されるコアCPIを相場は速報値として重視します。コアPCEデフレーターも品目事のウェイトが事なるだけで、CPIと同じくインフレ率を表す指標です)

さて、10月CPIでインフレのピークアウトが期待されドルが急激に売られましたが、11月CPIではどうなるのでしょうか?

結論から言えば、11月CPIでは、本当にインフレはピークアウトしたか否かに焦点が当たっています。

12月9日(金)時点での予想では総合指数が前年比+7.3%(10月実績は+7.7%)コア指数が前年比+6.1%(10月実績は+6.3%)と10月以降、インフレは鎮静化していくとの見通しが立てられています。

この見通し通りいけば、2ケ月連続のCPI低下によりインフレのピークアウトの確度が高まったと言え、先々の日米金利差縮小が更に意識される事でドル売り地合いが継続する可能性が高いと思います。

反対に予想と異なり、前回値を上回る数値が出てしまうと、インフレがまだ継続していると見なされ、日米金利差(-0.1%と+5.0%以上)が再度意識されてしまい、ドルは大きく買い戻される展開が想定されます。

私達にとって最も身近な「物価」を表すCPIですが、個人的にもドル高は日本の物価を押し上げる要因の一つですので、各社の事前予想通り、11月CPIでは米インフレの軟化を期待する事にします。

ここまでお時間をいただき、ありがとうございました。

もしよろしければ、私の他のブログにも目を通していただけると幸いです。
また、ご質問がある方は、私にメッセージをいただけると、回答させていただきます。





は茲許急上昇が続いていた前年比コアCPIが予想より軟化(6.5%予想が6.3%)したため、アメリカの利上げペースが落ちると見込まれ、ドルが大幅に売られました。

11月CPIも12月FOMC前の最後の重要指標という事で、かなりの注目度とマーケットインパクトがあると思います。

年初から続いた

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