自己と自我

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 「自己」は英語で「personality(パーソナリティ)」、「self(セルフ)」、「自我」は「identity(アイデンティティ)」、「ego(エゴ)」と訳され、それぞれ別の言葉です。

自我
 '自分が考える'「自分」。「主観視で構成された自分」です。よく心の中心を小さな円で例えられることが多いです。
 こちらは比較的に自覚も多いですが、いわゆる「思い込み」のドツボにはまりやすい部分です。

自己
 '他人を通しての'「自分」。「客観視で構成された自分」です。よく心の中心を大きな円で例えられることが多いです。
 こちらは相手が指摘などしないと気づかないことが多く、無意識なところがほとんどです。

 「自我」は生後半年後以降に鏡の中にいるのが「自分(赤ちゃん)」だと分かっていくところから始まります。こうした「自己認識」に始まりますが、児童期の前半(低学年)までは「自分を見つめる」客観性は不十分です。
 また、「自我」は'こだわりの根っこ'に当たる部分のため発達障がいの場合は特に強くなる傾向です。

 一方の「自己」は、集団生活の始まる幼児期(園児)や小学生になって親や先生、友だちからの評価や話題を通して少しずつ確立させていきます。
 こうした周りの人たちとのかかわりの中で、そのまま自分の特徴として理解していきます。
 最近では、「道徳」の授業でもこうした心理学の一部をかじることで「自己」の確立に触れることもあります。
 人格障がいなど「自己」の内容が病的な場合、自覚が乏しい分全く気づかずに見過ごされることも多いです。

 最近では、「16テスト」や「エゴグラム」のようなAI(人工知能)が気質特性を判定する心理技術が大きく発展しています。

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