小1プロブレムとは? 2

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 引き続き「小1プロブレム」についてお話します。

 特に、「子ども自身の不安」に多いのが日々の「通学」と「給食」、「掃除の時間」、そして「人間関係」です。
 「学習(授業)」の不安は始めこそあるものの、入学後しばらくたつと薄れることが多いです。

通学
 幼稚園・保育園では、通園に保護者が付き添うことが多く通園バスでの送迎が主流です。
 しかし、小学校に上がってからは通学は'子どもだけ'で行うものがほとんどです。
 朝の登校は集団登校や個人での登校の場合がほとんどです。下校も同様です。さらに、場合によっては一般の路線バスや普通列車による通学もあります。
 特に、1年生の下校は'だいたいお昼すぎ'と他の学年の子よりも早いことが多く、人数も少ないです。
 道のり(ルート)によっては、1人になる状況もあります。

 最近は、こうした「通学中(帰宅途中)」の子どもを狙った悪質な犯罪も多く、親子ともに不安を抱きやすいです。

 まずは、入学前に親子で散歩がてら道のり(ルート)の確認、一緒に一般の路線バスや普通列車によるお出かけが予防として有効です。
 「自宅から学校まで危険なところはないか」、「危険な状況にあったときに避難したり、助けを求められるところはあるか」など'地道に'1つずつ確認しましょう。
 道中の地域の方とのあいさつもお出かけとセットで行うと、「しつけ」にもつながり一石二鳥です。

給食
 幼稚園・保育園で給食があったか、なかったかで異なります。
 特に、給食がなく、毎日お弁当持参の場合、保護者はついつい子どもの好きなものばかり入れることが多く、感覚過敏の場合「いつもの味とは違う」ということで頑固な偏食(吐き戻しなど)につながることが多いです。

 これは私は特にそうでした。偏食がやや解消したのが中学生の時でしたが、大人になった今でも偏食が残ることもあります。
 外食を始め、楽しい雰囲気の中意識して少しずつ挑戦してもいいです。その場合は子どもは無意識に口にすることもあるので、食べ終えた後思いっきりほめると「これも食べられる」と自信につながります。

 とはいえ、私個人としては「感覚過敏(偏食)への特効薬」、「食物アレルギーへの特効薬」が早く開発されないかなと願って止みません。
 こればかりは、'一目でわかる特性'ではありませんし、感覚過敏(偏食)も食物アレルギーも場合によっては「命に関わる」問題だからです。
 「特効薬」のための研究にはまだまだ時間はかかります。繰り返しになりますが、お国は「研究」を国家戦略として研究を加速させてください。頼みます!!!!

掃除の時間
 幼稚園・保育園では、主に教職員などのスタッフが掃除を行うことが多いですが、小学校に上がると「当番制」ということで子ども自身で行うことになります。これはほかの活動にも当てはまります。
 例えば、'学校やクラスのペット(うさぎなど)'の世話も「当番制」として自分たちで行わなくてはいけません。

 入学前に少しずつ「役割分担(家事など)」に慣れることも進めると、スムーズに動けます。住居事情が合い、動物アレルギーの当事者がいないなら、家族としてペットを飼うのもよいでしょう。
 最近では、「アニマルセラピー(飼育療法・ふれあい療法)」として動物との関わりが見直されています。
 動物アレルギー(毛アレルギー)が心配な場合は、金魚などの「魚類」をペットにしてもよいです。

 そして特に、私自身も苦労したのが「片付け」と「忘れ物」です。今現在は、「発達障がいの診断済み」ですので薬物療法などの対症療法(その日その場しのぎ)環境調整(棚に物の名前のラベルを貼り付け、選別する)でぎりぎりなんとかしのげています。(笑)

 今の子どもたちは法律で「早期発見・早期支援」が目玉とされていますので、早めに専門家に頼ることができます。
 とはいえ、その法律も十分ではないのが現実です。法律が十分ではありませんので、医療も福祉(オープン支援)も当然ながら'闇(デメリット)'はあります。
 普通の子どもや人はそこ(世間など)との「折り合い」が上手いため、何事も問題はありません。

 「折り合い」がつけられないがゆえに、'生きづらさ'が残ったままなのです。
 これは'今現在'に合った法整備しかありません。

人間関係
 幼稚園・保育園から人間関係は大幅に広がります。そして、学校生活からはさらに人間関係も複雑化します。
 しかし、発達障がいもHSPスペクトラム(繊細さん)、人格障がい(サイコパスなど)、解離性障がい(多重人格)も「元をたどると」、保護者(家族)などの「身近な人間関係」が大きく影響しているのではないかと思います。
 もちろん「生まれ持った脳みその気質特性(遺伝)」の影響も排除できません。
 しかし人間も「生き物」である以上、ほとんどは保護者(家族)などの「身近な人間関係」からの影響を大きく受けます。
 そう思うと、「生まれ持った脳みその気質特性(遺伝)」も'その一つ'という可能性は大きいです。

 家族の笑顔や安心感、そして悲哀や怒りなど'目に見える表情や行動'の影響から、これらにも「幅がある(スペクトラム)」と呼んでもいいと思います。
 「親ガチャ」や「二世(三世)」という流行語もおそらくこれらをよく表したものではないかと思いますが、研究は全く進んでおりません。(^-^;

 というよりも、こうした「家庭研究」が進むにつれて、それこそ「子どもはあきらめるしかない」といった「超少子社会」の雰囲気に拍車がかかるので研究したくないという思惑もあると思います。
 しかし、それは違います。むしろ研究を加速すればするほど、「子育て・教育をどうする」、「人間関係どうする」という法整備のよい機会になると思います。
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