【世界一わかりやすいパニック障害#3】パニック障害の方の家庭環境 “3つ”の傾向

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私がパニック障害専門のカウンセリングを立ち上げる前までは、うつ病、希死念慮、強迫性障害、摂食障害、アダルトチルドレン、恋愛、対人関係など、テーマを問わず幅広くカウンセリングを行っていました。いわゆる一般的な心理カウンセラーですね。

毎回カウンセリングの度に「どうしたらこの問題が解決して、ご相談者さまが幸せになれるのか?」を全力で考えます。
傾聴カウンセリングではなく解決志向型のカウンセリングなので、その人ひとりひとりの問題の構造を分析していくのです。

そうしていくと、うつ病の方の家庭環境の傾向やパニック障害の方の家庭環境の傾向がそれぞれあることに気付きます。
今日は、そんなパニック障害の方の家庭環境についてのお話です。


◇前回好評だったブログ【パニック障害の方の特徴や共通点】はこちら↓◇

◆パニック障害の方の家庭環境とは?

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パニック障害の方の家庭環境には、大きく分けて3つの傾向があります。


【1】大声で怒る・ヒステリーな親
両親のどちらか (または両方が) 大声で怒ったり怒鳴ったり、ヒステリーになることがある。
子供の精神または肉体を暴力的にコントロールしようとする。


【2】心配性の親
心配性の親は元々不安感が強いため、不安を抱えながら子育てをしています。
「これは危ないよ」「あれはやめたほうがいいよ」「これをするとこうなってしまうよ」などと子供に言うことも多く、(精神的に)自分の安心できる範囲に子供がいるようにします。
自分のコントロール外に子供がいると、自分自身が不安になるからです。


【3】甘やかしてしまう親
本当は子供が自分で判断をしたり行動ができることも「ああしなさい」「こうしなさい」と口出しすることが多かったり、何でも先回りをしてやってしまう親。

子供からすると面倒なことをやってもらったり楽な面もありますが、裏には【主体性が育たない】という大きな問題が隠れています。


●自分のやりたいことが分からない
●やりたいことが見つからない
●自分がどうしたのかが分からない


パニック障害 (不安障害系) の方は、このように仰る方がとても多いです。
何かしたいけれど、自分が何をしたいのかが分からない、どうしたいのか分からない。
主体性が育っていない=自分の人生を自分で切り開く力が弱いため、大人になってから「自分はどうしたらいいのか?」「自分は本当は何をやりたいのか?」と悩んでしまうことが多いのです。



◆怖がり・何かにチャレンジできない

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以上3つの傾向がありましたが、1つ当てはまる方や全部当てはまる方もいらっしゃると思います。
私は3つ全て当てはまっています。見事にビンゴです。

元々母親が心配性でヒステリー持ちだったこともあり、幼少期から「こんなことしたら危ないよ」「あれをやるとこうなってしまうよ」とよく言われていました。その度に不安な未来を想起していました。

そして気付いた頃には 何もチャレンジできない自分、何も取り組めない自分が出来上がっていました。
【この世は怖いところだ。危険な場所なんだ。】という価値観が作り出されてしまったのです。


パニック障害の方は“怖がり” の方がとても多いです。
でも、その“怖い” という価値観は、一体どこからやってきたのでしょうか?

記憶を辿りながらルーツを探す旅に出てみるのも、改善のための大きな大きな一歩。


この発信が皆さまの何かのヒントになれば、この上なく嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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