4歳男児怪獣の襲来 その2

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こんにちは。
元保健室の先生、ちいこです。



4か月前にアメリカからやってきた、
4歳の孫は、ASD(自閉スペクトラム症)
という発達障害でした。

赤ちゃんの頃から、こだわりが強く
車のタイヤが大好きで、
道行く自転車のタイヤだけを
じっと見つめていたり、
熱くておふろの湯舟にはつかれない
くすぐったくて耳かきができない
お水が怖くて頭からシャワーをかけれない
など、もしかしたらそうかもなーと
私も娘も、心づもりはしていました。

私は、学校の保健室の先生をしていたので
発達障害の子どもをたくさん見てきたし
知識もあるつもりでした。

ただ、今回の日本滞在では、
赤ちゃんの時よりもずっと顕著に
ASDの特徴が
現れるようになっていて、
正直はじめは驚くことばかりでした。

まず、なんでも自分でやりたがります。
このこと自体は、子供の成長に伴って
誰でもそういう時期があり、
喜ばしいことでもありますね。

でも、我が家の4歳男児怪獣くんは、
まず「見ないで!」なのです。
着替えも「見ないで!」
手を洗うのも「みないで!」
トイレも「見ないで!」

彼の言うことを聞いて、見ないでいると
洗面所が天井まで水浸しになる。
トイレに水だか、オシッコだかわからない
液体がこぼれている。
服も、前後が逆は日常茶飯事
幼稚園の長ズボンの上にハーフパンツ
をはいている…変なかっこう

服はさすがに見かねて、
ちょっと手伝おうとしたところ、
ばあばがやっちやったーーーと、泣き叫び
パンツまで全部脱いで初めからやり直し…

もうアメリカに帰ってくれーーー
心の中では、そう叫びましたよ。

でも同時に、娘はえらいな。
これにずっと付き合っているんだもんな。
私も、少し手伝ってあげよう。
そう思うことにしました。

発達障害の知識があるだけではだめですね。
ひとくくりに、発達障害、ASDと言っても
その子が何を思ってそうしているか、
おとなにどうしてほしいと思っているのか、
ひとりひとり違いますよね。
そして、うまく言い表せない心の中を
おとながどれだけ感じ取ってあげられるかです。

私の対応も、何度何度も失敗して、
また怪獣くんが裸になっちゃったり、
私の方が我慢できずに、怪獣くんと
どなりあいのケンカをしたりしながら、
それでも、だんだんと声掛けのタイミングや
我慢して見守るということが、
本当の意味で分かってきました。

するといつの間にか、
自分で上手に手が洗える、
おしっこもできる、
着替えもスムーズに進むようになってきたのです。

つづく












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