4歳男児怪獣の襲来 その3

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こんにちは。
元保健室の先生、ちいこです。


先日アメリカに帰った、4歳の孫には
ASD(自閉スペクトラム障害)という
発達障害があります。
正確には、ASDの可能性がある、
と小児科の先生はおっしゃいました。

小児科で診察を受け、検査もしたのですが
なにせまだ4歳だし、
数値的にボーダーラインの項目もあるので、
あくまでも「可能性がある」のだそうです。

ただ、彼のパパ(アメリカ人)は、
アメリカの医療機関でASDの診断を受けています。
よく似た気質なので、孫も
おそらくASDだろうと思います。

パパの方は、孫と違って
(と言っては孫に悪いのですが)
とても優しい性格です。
でも、勝負ごとに熱くなったり、
物事に熱中しやすかったり、
こだわりが強かったりする、
そんなところが
二人はよく似ていると思います。

パパは、はっきりわからずに
35年も生きてきたので、
その生きづらさが、
全部自分に向いてしまって
自分を責めたり
自分に腹を立てたりしていました。

パパは、今から5年位前に
ASDの診断を受けたのですが、
その時には、
「今までの生きづらさが、
 自分の性格のせいではなく
 ASDという発達障害のせいだった
 ことを知りホッとした」というのです。

苦しかったのでしょうね。
「自分はなんて身勝手な性格なんだ」とか
「なんと思いやりのない言葉を
 言ってしまったんだ」とか…

周りの人も
「なんで私の気持ちをわかってくれないの」
「なんで平気でひどいことを言うの」とか…

こんなふうに大人の発達障害は、
そのことを知らずに大人になると
その間何年も、何十年も
本人も、その周りの人も
苦しめたり傷つけたりしてしまう
ことが多いですよね。

なので今回、孫が小児科の発達専門の
先生に診てもらうことができて、
本当によかったと思っています。

臨床心理士の先生にも
お話を伺うことができて、
今現在の困っていることと、
その対応策を具体的に相談できました。

もちろん、すぐに解決!って
わけにはいきませんが、困ったときには
また相談してくださいねって言われた
だけでも、
「重たい荷物を、半分持つよ」
って言われた感じがして、
心が軽くなったのでした。

つづく




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