DV・モラハラで悩んでいる方へ
はじめまして、DV・モラハラでお悩みの方がこのページを見つけて頂けたとしたら大変嬉しいです。
冒頭から不謹慎な発言申し訳ありません。
でも、もし暴力の渦中におられてどうしたらいいのか悩まれているとしたら、この記事が解決の糸口をお伝えできるかもしれません。
私は10年以上夫からのモラハラに悩んでおりました。
この言葉を知らない時はモラハラをされているという概念すらありませんでした。
数年前からDVやモラハラは人権侵害だと社会的にも認められ多く周知されるところとなりましたが、自分がそれにあてはまっているとわかっても、
・具体的に自分は何をどうしたら良いのか
・どのように生活を維持していったらいいのか
・果たして相手は変わるのか
・相談できる機関はあるのか
そういった全体像が全く想像できなかったんです。
自分が苦しい思いをしている時に本当に知っておきたかったことをまとめました。
稚拙ですが、わかりやすくお伝え出来ればと各所にイラスト解説を入れ込んでおります。
□彼の了承がないと自分の予定を入れられない
□何が彼の地雷なのか、誰か教えてほしい。いきなり暴発するからこわい。
□いつも論点がすり替わって話し合いにならない
□ダメ男だとわかっていてもなんで離れられないんだろう、、
□どこまで我慢するべきかわからない。みんなどうなんだろう、、
□いつも機嫌をうかがってて疲れる。一人になるとほっとする。
□でもたぶんこの人がいなくなると私は本当に孤独になると思う、、
□このまま関係を続けていてもいいのかわからない、、
□誰かに相談したいけど身近に相談できる人がいない
もしこの中に当てはまる項目があれば、きっとあなたのお役に立てると思います。
ぜひ読み進めて頂けると幸いです。
1点呼び方について補足しておきます。
記事の中では
加害者のことを「Bさん」、
被害者のことを「ロスさん」と記載しています。
理由は、「加害者・被害者」という響きが「強者・弱者」という意味合いを持った先入観があるように思えるからです。
被害者だとしても、弱者ではないです。
ですのでフラットな響きにしたいと思い、このように呼びます。
ちなみに「Bさん」は「Batterer(虐待する人)」の頭文字です。
「ロスさん」のロスは失うという意味ですが、ぽっかり穴が空いてしまった心に自分の好きなものをたくさん詰め込んでいけたらという思いから付けました。
「DVのある関係性とは?」
まずはじめに、「暴力(DV)のある関係性」とは、どんな状態であると思いますか?
もしよければ10秒ほど考えて答えてみてください。
・・・・・・・・・・・・
どうでしょう。
・殴る
・罵詈雑言を浴びせる
・嫌がることをする
・お金を渡さない、、、
等々が頭に浮かんできたでしょうか?
どれも正解です。
では、これら全てに共通していることはなんでしょう?
それが、「暴力の正体」とも言えます。
答えは、突き詰めていうと「支配」と「コントロール」です。
どんな形の暴力であっても、全ての根底に共通していのはこの2点です。
相手との関係で悩んでいる方は、この2つをぜひ覚えておいてほしいと思います。
Bさんの支配下でコントロールされていると、何が正解で何が間違っているのか、段々と自分の判断基準がわからなくなってきます。
それではロスさんは一体どういう状況にいるのでしょうか。
私自身10年以上苦しみ、考えても考えても答えがわからず心はどんどん疲れていきました。
ある時きっかけがあってDVやモラハラという言葉を知りました。
まるで他人事のような響きのその言葉は、自分に起こっていることだとようやく認識出来ました。
すると、果たしてその正体は一体なんなのか、知りたくなりました。
情報を集め、理解が深まる中で少しずつ、霧に覆われて何も見えなかった視界がクリアになっていくのを感じます。
そうだったんだと感じることがひとつ、ふたつと増えていくごとに納得も増えて、同じ状況下であっても冷静に関係を見つめることができるようになりました。
今、世間にはモラハラやDVに関する情報がたくさんあります。
私は、それはとてもいい傾向だと思っています。
私の母世代はそんな情報もなく、男尊女卑はある意味当たり前の世の中でした。
悔しくみじめな思いをしながら我慢してきた女性は、それはそれはたくさんいただろうと思います。
でも、やっぱりそれは違うんじゃないか、奴隷制度は間違っていると言うのに、まるで奴隷のように虐げられている関係は正だなんて、おかしいじゃないかとたくさんの人が発信することで、ロスさんが情報をキャッチできる可能性も上がるんじゃないかと思うからです。
事例も色々と挙げられているので、同じような出来事があれば、自分も被害を受けているのかもと気づけると思います。
しかし、表面的には良くない状態だとわかっていても、どうして離れられないのか、自分の心や体にどれほど害があるのか、なかなか深く理解する機会は少ないように思います。
俯瞰する目を持とう
極端ですが、例えば何も持たずに樹海に迷い込んでしまったら。
体力のあるうちは木に登ってみようとか川に沿って歩いてみようなどあれこれ考えて実践してみるものの、抜け出せる目処がたたないと感じると虚無感に襲われ、諦めるしかないかとその場にへたり込んでしまうでしょう。
でももし、その樹海を空から俯瞰する目を持っていたら?
「なるほど、私は樹海のかなり奥深くまで迷い込んでしまっているわね。
だけど街道に出る道はありそう。
とりあえず今日はそろそろ嵐がきそうだから、洞窟で大人しくしておいた方がいいみたい。」
と、同じ樹海で遭難していたとしても、闇雲に不安がるのではなく、今はこういう状況だからきついんだ、次はこんなことが起こるなということを大雑把でも把握でき、気持ちの負担には天と地の差ができると思うんです。
Bさんの興味深いところは、判で押したように行動パターンが同じところ。
他の人のエピソードを聞いていても、
「それうちのこと?!」
「なんで知ってるの?」
と思うくらい、共感ポイントが多いんです。
Bさんは実はいつもイライラしているわけではなく、サイクルもあるんです。
それを知って観察していると、「次はこんな感じでくるな」というのがかなりの高確率でわかるようになります。
世間ではよく(特にDVを受けたことがない人は)
「え、そんな状況ありえない。」
「普通に、なんで逃げないの?!」
と、そこに留まっていることが理解できなくて本当に素朴に疑問に思われることがあります。
抜け出したくても様々な事情があって
その選択ができない人もたくさんいます。
逃げたけど元に戻る人も実はたくさんいます。
動く力が残っていなくて一緒にいる人もいます。
この記事は、樹海を空から眺められる地図のようにしたいと思って書きました。
抜け出したいと考えている人も、このままの状態を選択する人も、心配な知り合いがいる人も。
何も見えない霧の中あちこちぶつかって怪我をしないように、少しでも視界をクリアにして怪我が少なくなるようなお手伝いができればいいなと思っています。
前置きが長くなりましたが、それではここからひとつずつ、紐解いていこうと思います。
長くなりますので、お時間が取れる時に、余裕があればコーヒーやお菓子などをお手元においてお読みいただけたら幸いです♡
関係性について
まずは2人の関係性についてみていきましょう。
大きく3つの関係性があります。
①「良好な関係性」では、自分を軸に様々な関係性がある中にパートナーシップもあります。