でき太くん三澤のひとりごと 投稿 その21

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学び
三澤です。

私は自分が担当させていただくお子さんの学習プログラムについては、「最適化」を目指しています。

今の算数のレベル、これまでのテスト結果、学習の質などを考慮して、今その子にできるだけあったプログラムを提供できるように心がけています。

これは、どの子も自分のスタートラインから学習を進めていけば、必ず「できる子」になれるという私が経験から得たものを具現化するためでもあります。


「自分のスタートラインからの学習」、つまり最適化されたプログラムを作成するのには、とても手間がかかります。

学校でもこの「最適化」されたプログラムを実践していけば、今よりも数倍の学習効果を引き出すことができると思いますが、1クラスにもし30人の生徒がいたとして、それをひとりの先生が担当しているとしたら、ひとり一人に最適化されたプログラムを提供することは、時間的にかなり厳しい作業となるでしょう。

先生の健康面のことを考えると、30対1の比率だと現実的にはほぼ不可能といってよいかと思います。


そのような中、長野県の高校がAIを活用した教材を導入し、生徒の習熟度に応じた授業が行えるようにしたことで、デジタル庁に表彰されたというニュースが以前ありました。

これまで画一的な教材を提供することが多かった学校という枠組みの中で、このような動きが出てきているというのは、個人的には画期的なことだと思います。

理想的にはその習熟度をさらに細かく分析し、場合によっては中学数学や小学校算数にまでフィードバックできるようなプログラムを組むと、そのシステムはさらに向上していくでしょう。(おそらくそこまではシステム構築できていないと思うので)


私がこの仕事を始めたばかりの頃は、学校の宿題というものは絶対的なもので、だれもがそれをしっかりやらなければいけないという価値観が当たり前のようにありました。

宿題が「最適化」されていない場合、子どもによっては宿題に1時間、2時間かけなければならないこともあり、子どもが泣きながら宿題をするという話もよく耳にしました。

そのような話を聞くたびに、「それが本当にその子に必要な学びなのか?」と、いつもやりきれない思いでしたが、少しずつ、少しずつ日本の教育も変わってきているようですね。


『1時間も、2時間もかけてするような宿題は、最適化されていない証拠!
すぐにプログラムを見直して!』

『3年生の授業がわからないということは、2年生の九九が定着していないからかも。すぐに九九の定着チェックをして、今のプログラムを見直して!』

『3年生のことがすべて理解できているのに、宿題が3年生の内容。
これでは、つまらないでしょ!すぐにプログラムを見直して!』


こういうことが当たり前に、自然に会話できるようになったら、多くの子どもは劣等感など感じることなく、学習を楽しみながら進めることができるように思います。
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