でき太くん三澤のひとりごと 投稿 その17

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投稿 その17

こんにちは、三沢です。
この前の「その16」のコラムを読んだご父兄から、以下のようなコメントをいただきました。

「今回のコラムには、“成績がなかなか上がらなくても何とかなるよ。
だって弟くんは、まだ生まれて10年しかたっていない成長過程にあるのだから”とありましたが、このような許すという気持ち、現状を責めたりしない気持ちで接していくだけでは弟くんは変わりませんよね?」

そうですね、このお母さんのおっしゃる通りです。
確かにそれだけでは変わりません。

ただ、お母さんが現状を必要以上に問題視せずに、「この子ならきっとできるようになるからだいじょうぶ❗️」という気持ちで接することで、弟くんは前よりも「呼吸がラク」になります。

今の自分が否定されないのですからね。
きっと前よりも集中して学習に取り組めるようになってきます。
主体性も出てくると思います。

ここで必要となってくるのが、今の弟くんにピッタリ合った学習課題をしっかり選択するという作業です。

これがとても大切です。
これがしっかりできれば、弟くんは必ず「できる!」ようになってきます。


学業不振の原因の多くは、この課題選択ミスにあると私は感じています。
そこに今回のお母さんのようなフィルターの問題が絡むことで複雑化していき、「どこから手をつけたらよいかわからない」ようになってきます。


仕事柄、プライベートでもよく学習相談を受けることがあるのですが、課題の選択ミスで子どものやる気、自己肯定感を傷つけているケースは本当に多いです。

でも、多くの人はそれが原因だとは気づかずに、子どもの能力や、やる気、個性に問題があるのではないかと考えるようになったりします。(この不安や心配がフィルターの汚れにつながっていきます)


もし小学3年生のお子さんがいたとして、その子が3年生の算数ができなかったとします。わり算もスラスラできないし、たし算、ひき算にも指を使うことがあったとします。
おそらく多くの人は問題だと思うでしょうし、心配にもなりますよね。

でも私は、問題だと思いません。
そして、あまり不安にもならないです。

問題なのは、今のその子に3年生の課題をあたえるという「選択ミス」をしていることなのです。

3年生の内容ができないということは、その前の2年、1年の内容に必ず積み残しがあります。

積み残しがあるから、わり算がスラスラできないのです。
積み残しがあるから、指を使うのです。

このケースの正しい「課題の選択」は、たし算、ひき算の指を使う部分から定着を見直していくことです。その積み残しの部分から丁寧に学習していくことが、本来その子に必要な課題、正しい「課題の選択」なのです。


私たちが一般的な通信教育のように、各学年毎月決まった課題を提供せず、テストの定着度などを常にチェックしながらひとり1人学習材を構成しているのは、この課題の選択がとても重要であると感じているためです。

これは手間がかかることですが、教育というのは手間を惜しんではいけないものだと思います。
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