こんにちは、キャリアコンサルタントの高橋と申します。
このブログでは国家資格キャリアコンサルタント試験のポイントについて語っていきたいと思います。
前回は「役割交代法」を使った気づきを促す方法についてお話させていただきました。
今回は面接ロールプレイで良く起こる、話がぐるぐる回ってしまうことについて考えてみたいと思います。
話がぐるぐる回ってしまうとはどういう状況でしょうか。
これは傾聴で相談者の話を聴いているのですが、それが何度も同じ質問をしてしまうような状態です。この状態に陥ると話が前に進まず、結果的に時間切れとなって面接ロールプレイが終了してしまいます。。。
なぜ、このように話がぐるぐる回ってしまうのでしょうか。
それは、問題の本質、つまりキャリコン視点の問題を把握できていないからです。
このブログではキャリコン視点を「自己理解不足」「仕事理解不足」「中長期的視野の不足」「コミュニケーション不足」「思い込み」という5つの枠で捉えることで、スムーズに問題の本質を把握する方法をご紹介しています。
恐らく、話がぐるぐる回ってしまう人はここが弱いのではないかと思われます。
それでは、どのように対応すればよいでしょうか。
私がお勧めしているのは来談の経緯から辿っていくことです。
そもそも、何かしらの問題を抱えキャリコンの所に相談にくる場合、大きく分けると2つの来談経緯しかありません。それは、
「不安」を抱えて来談した
「不満」を抱えて来談した
このいずれかです。そして、
不安→「焦り」として相談者に現れる
不満→「怒り」として相談者に現れる
という特徴があります。
ですので、最初に相談者から来談経緯を話してもらう中で、この人は不安があるのか、不満があるのかを見極めます。不安は焦り、不満は怒りが根底にあるので焦りや怒りといった気持ちから相談者の内面に入っていくのです。
その上で、相談者の話に「思い込み」がないかを確認しながら聴いてください。
話を聴いていると「あれ?これ思い込みじゃない?」という所が必ず出てきます。そこが出てきたら、その部分を深掘りするのです。(深掘りの方法はこちらでご紹介しています)
ちなみにですが、本来は先ほどご紹介した5つの枠に照らし合わせながら聴いていただく方が良いと思います。しかし、それが難しい場合は「思い込み」という枠だけで聴いてもらってもある程度同様の効果が得られます。
それは、「自己理解不足」「仕事理解不足」「中長期的視野の不足」「コミュニケーション不足」も広い意味では「思い込み」に含まれるからです。
そうして、「思い込み」と思われることに対して質問をしていきます。しかし、この時にやってはいけないことがあります。それは、こちらでご紹介しましたが、問題解決をしないようにしましょう。
この流れを意識して面接ロールプレイの練習をしていれば、問題把握力が高まり、話がぐるぐる回ることはなくなってきます。
この辺はトレーニングをすること身につけることができますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
また、下記サービスでも問題把握力のトレーニングをご提供しております。ご興味のある方はぜひご参加くださいね。
■【国家資格キャリコン面接試験ポイント】バックナンバーはこちら!
それでは、またお会いしましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!