【国家資格キャリコン面接試験ポイント・その4】問題把握の考え方

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こんにちは、キャリアコンサルタントの高橋と申します。
このブログでは国家資格キャリアコンサルタント試験のポイントについて語っていきたいと思います。

さて、前回はシステマティックアプローチ・モデルの関係構築についてお話してきました。

今回は次の段階である「問題把握」に進みましょう。ここはJCDAの「主訴・問題の把握」の評価項目が該当しますね。

先にお伝えさせていただきますと、恐らく面接試験をする上で、ここが一番の鬼門になるのではないかと思います。

というのも、キャリコンにおいて問題を把握するというのはクライエントの言いなりになることではないからです。
例えば、「転職したいんです」と言ってきたクライエントに対して、「それは転職先を探しましょう!」と答えるだけなら、別にキャリコンである必要はないですよね(汗

なぜキャリコンがいるのか?それは、クライエントが訴えている「転職したい」という問題はあくまでクライエントが捉えた問題(これを「主訴」と言います)であり、それは問題の本質ではないと考えているからです。
問題の本質とはキャリコンを行いながらキャリコンサルタントが捉える本当の問題のことを言います。

実際の面接試験においては、クライエントの訴える問題(主訴)から、キャリコン視点の問題(問題の本質)を見極め、そしてキャリコン視点の問題をクライエントに投げかけて合意してもらわなければならないのです。
これを15分という限られた時間の中で行わなければならないので、この問題把握の段階が面接試験では一番難しいと思われます。

では、もう少し具体的に見ていきましょう。
まずは相談者視点の問題から。

相談者視点の問題、つまり主訴はどう考えれば良いでしょうか?
一番わかりやすいのは来談の経緯ですね。どういう理由でキャリコンの所に相談しに来たのか?これを主訴と捉えて話を進めていくのが一番やりやすいと思います。

その上で傾聴をしながら少しずつキャリコン視点の問題の把握に移っていきます。この時、ただ闇雲にキャリコン視点の問題を探そうとしても探せませんので、私はある程度のくくりで分けて考えていることをお勧めしています。それが、以下の5つです。

・自己理解不足
・仕事理解不足
・中長期的視野(マネープラン)の不足
・コミュニケーション不足
・思い込み

つまり、こういった問題がないかをイメージしながらクライエントの話を聴いていくのです。そうして、「あれ?この人、自己理解不足っぽいな…」と感じる所があれば、その内容を中心に傾聴していくのです。
こうして、問題の把握に努めていきます。

ちなみに、ここで出てくる自己理解や仕事理解はキャリアガイダンスの6分野にも出てきますね。その1でもお話しましたが、キャリアガイダンスの6分野はクライエントの内的成長の流れを示しています。その内の自己理解や仕事理解がうまくいっていないからキャリア形成ができていないと考えるのです。

そうして、キャリコン視点の問題の把握ができたら、いよいよその内容をクライエントに伝え、合意してもらう段階です。これを合意形成と言いますが、ここも面接試験においては難しいポイントです。

というのも、このキャリコン視点の問題を共有しに行った時にクライエントから反発を食らうことがあるのです(汗
そうなるとパニックになってしまい、言葉がたくさん増え、言い訳口調になりクライエントとの信頼関係が損なわれ不合格になった方は数多くおられます。
そうならないようにするためにも、ここは対策が必要になってきます。

この問題把握の段階についてはまだまだ細かなお話があります。
もし、ご興味のある方は私がココナラ様でご提供させていただいている面接試験対策にご参加ください。
もっと深い話をたっぷりさせていただきますね。。。

■【国家資格キャリコン面接試験ポイント】バックナンバーはこちら!

それでは、またお会いしましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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