【国家資格キャリコン面接試験ポイント・その3】信頼関係の考え方

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こんにちは、キャリアコンサルタントの高橋と申します。
このブログでは国家資格キャリアコンサルタント試験のポイントについて語っていきたいと思います。

さて、前回までに面接試験で使われるシステマティックアプローチ・モデルの概要についてお話してきました。

今回からは1つずつの段階のポイントをお話してきましょう。

システマティックアプローチ・モデルにおける最初の段階は「信頼関係の構築」です。ここはCC協議会の「態度」、JCDAの「傾聴」の評価項目が該当するところですね。

ここでいう「信頼関係」ってどんな関係なんでしょうね?

「この人のためなら命張れます!」って、そんな信頼関係は作れるはずないですよね(汗

ここでいう信頼関係とは「目の前のキャリアコンサルタントになら自分の本音を話してもいいな」と思ってもらえるような信頼関係のことをいいます。

そのために求められる技法が、皆さんご存じの「傾聴」ですよね。
この傾聴を駆使してクライエントと信頼関係を築いていくのです。

…とはいえ、「このキャリコンなら自分の本音を話してもいいな」って思ってもらうためにはどうすればいいのでしょうね??

この辺は傾聴技法とも絡んでくる話ですが、傾聴には3つの段階があります。

①事柄
②気持ち
③意図(想い)

最初の「事柄」では、クライエントの話す内容をより具体化するために「今の話、もう少し詳しく教えてもらえませんか?」のように、事柄を掘り下げていきます。こうすることで、クライエントが話そうとしていたことがより明確になっていきます。

次の「気持ち」では、事柄を深掘りして明らかになった状況に対し、クライエントとがどのような気持ちを持ったのかを掘り下げます。
「その時どんなお気持ちだったのですか?」のように、気持ちを掘り下げることで、クライエントの心情に寄り添おうとします。

そして最後の「意図(想い)」では、事柄や気持ちにはどういった意図や想いが隠されていたのかを明確にしていきます。
全ての言動には意図や想いが含まれています。それを「それをやろうと思われたのはどういった想いからですか?」のように明確にし、共有することで、クライエントのやろうとしたことや感じたことに寄り添うのです。

そういった振る舞いがあるからこそ、クライエントはキャリコンに対して「この人は自分のことが分かってくれている。だから、本音を話そう」となっていきます。

そして、これを面接試験に当てはめて考えた時、信頼関係が築かれていることは評価ポイントにはなりません。
ここはよく間違えやすいポイントなのですが、面接試験においては信頼関係が築けているかではなく、信頼関係を築こうとしているかという点が評価ポイントになります。
だから、上述のような「事柄」「気持ち」「意図(想い)」に寄り添うような傾聴を行っているかが大切になるのです。

また、こういった「聴く」技法を使うためには、オープンクエスチョンやクローズドクエスチョンの使い方がポイントになります。
私がお勧めするのは、

「オープンクエスチョン」で聴いて「クローズドクエスチョン」で確認する

です。
オープンクエスチョンには相手に考えを促す効果があり、クローズドクエスチョンは確認を促す効果があります。

そのため、「なぜそう思われたのですか?」のようにオープンクエスチョンで聴いた後、「そっか、責任感を持って仕事をされようとしたのですね?」のようにクローズドクエスチョンで確認をすることで、クライエントが考えて発言した言葉を受け止める効果が期待できます。
尚、オープンクエスチョンやクローズドクエスチョンは以下のブログで詳しくお話しています。

こういった傾聴による信頼関係の構築はトレーニングが求められます。
以下のサービスでも傾聴による信頼関係のトレーニングをご提供しておりますので、ご興味のある方はぜひ♪

■【国家資格キャリコン面接試験ポイント】バックナンバーはこちら!

それでは、またお会いしましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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