【国家資格キャリコン面接試験ポイント・その2】面接の構造を知る

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こんにちは、キャリアコンサルタントの高橋と申します。
このブログでは国家資格キャリアコンサルタント試験のポイントについて語っていきたいと思います。

前回のコラムでは国家資格キャリアコンサルタントの面接試験を考える上で必要となるキャリアガイダンスの6分野とシステマティックアプローチ・モデルの違いについてお話ししました。


今回は実際の面接試験で使われるであろうシステマティックアプローチ・モデルのことをお話ししたいと思います。

システマティックアプローチ・モデルというのはキャリアコンサルティングを行う上で、クライエントと信頼関係を築き、問題を把握し、目標を定め、具体的な方策を決めるという面接の流れのことをいいます。

もう少し掘り下げますと、キャリアコンサルティングには4つの段階があり、

信頼関係の構築…クライエントと信頼関係を築く段階
問題の把握…主訴(クライエントが訴える問題)から問題の本質(キャリコン視点の問題)を把握し、共有する段階
目標の設定…問題が解決した姿としての目標を定める段階
方策の実行…目標に到達するための具体的な目標を検討する段階

のような時系列で進んでいきます。

前回のコラムに各団体(CC協議会、JCDA)の面接試験評価項目を書きましたが、この内

CC協議会:「展開」
JCDA:「具体的展開」

の項目が、このシステマティックアプローチ・モデルのように面接を構造化して意識しながら行えているか?という評価項目となります。

ただ、実際の面接試験は15分しかありませんので、この時間でシステマティックアプローチ・モデルの4つの段階を経て、キャリコンを終わらせるのは少し難しいと思います。
ココナラ様の出品サービスでご提供しておりますが、私が面接試験のロープレを実演する場合、凡そ15分でこの流れを踏襲するようにデモンストレーションをさせてもらいます。しかし、実際の試験では必ずしもそのようにする必要はありません。

それはつまり、面接試験ではシステマティックアプローチ・モデルの途中で終わってしまっても構わないということなのですが、その代わりに口頭試問で「やろうとしできなかったこと」を補わなければなりません。。。

口頭試問では面接ロールプレイの振り返りを行いますが、ここでは面接ロールプレイで行った内容と口頭試問で答える内容が一致していることが問われます。(これを自己一致と言います)

例えば、面接試験が途中で終わってしまっている場合、当然その先にやるべきことが頭に入っていて、「ここから先はこうするつもりでしたよ」みたいなことを口頭試問で伝えることができれば、システマティックアプローチ・モデルを意識した面接が行われていると判断できるわけです。そうすると「展開」「具体的展開」の評点が上がっていく訳ですね。

そのため、面接試験をクリアするためにはシステマティックアプローチ・モデルを意識して行えるようにしておくことが肝要ですね。

このようなシステマティックアプローチ・モデルを使った面接ロールプレイのトレーニングは以下のサービスからご提供しております!

■【国家資格キャリコン面接試験ポイント】バックナンバーはこちら!

それでは、またお会いしましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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