【国家資格キャリコン面接試験ポイント・その16】オンラインのキャリコンで対面に近い効果を発揮するためには

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こんにちは、キャリアコンサルタントの高橋と申します。
このブログでは国家資格キャリアコンサルタント試験のポイントについて語っていきたいと思います。

前回は面接ロールプレイで話がぐるぐる回ってしまう原因とその対処法についてお話しさせていただきました。

今回は少し趣向を変え、番外編として試験とは直接関係ないお話をしたいと思います。
といっても内容は普段のキャリコンに関連するお話なので、良かったら最後までお読みください。。。

昨今、新型コロナウィルスの影響でキャリコンの場は対面からオンラインに変わってきています。これは私の推測ですが、これから先コロナ禍が収まったとしても、キャリコンは以前のように全て対面に戻ることはなく、オンラインでのキャリコンの形は残っていくと考えています。

それは、オンラインのキャリコンでも対面に近い効果が得られることが分かってきたからです。

勿論、対面でキャリコンをすることがベストではありますが、オンラインであっても一通りキャリコンはできますので、ベストではないもののベターな効果は得られます。
しかも、オンラインであれば場所を用意したり、移動時間を考慮する必要がほぼありません。
こういったことを総合的に考えても、オンラインで行うメリットはたくさんあります。

そう考えると、オンラインでキャリコンをする際、対面と同じとまではいかないにしても、対面に近い効果が発揮できるようにしておきたいですよね。

そこで、どうすればオンラインのキャリコンで対面に近い効果が発揮できるかを考えてみました。

まずは環境周りから考えてみます。

オンラインでキャリコンを行う場合、オンライン対話ができるツールを利用します。多くはZoom、Google Meet、Microsoft Teamsあたりが使われると思いますが、この中で一番利用頻度が高いのはZoomではないでしょうか。

企業内でキャリコンをされる場合はTeamsが使われるケースもありますが、無償で使え、かつ使い勝手の面から考えても、現状はZoomが一歩進んでいるのではないかと考えています。そのため、ここではZoomを使うことを前提にお話をしていきます。

そのZoomですが、結構な頻度でアップデートがかかります。そのため、キャリコンをする際は必ずZoomをアップデートしておき最新版にしておきましょう。

では、最初に映像関係、つまりビデオ画像について考えてみます。

私はキャリコンの他に研修講師などもやっており、日々Zoomを使った研修を行っており、その中でビデオ画像についていろいろと調査しました。
PC内臓カメラ、Webカメラ、外付けカメラ…、どれを使えばよりクリアに、より自然体な姿を表現できるか?

結論はデジタルビデオカメラ、つまりデジカメを使うことでした。

これは最先端のモノである必要なく、10年ほど前のモノでも十分機能します。意外に思われるかもしれませんが、一昔前のデジカメでも今のWebカメラと比べると比較にならない位解像度が高く鮮明に映りますし、何よりZoom自体、超高性能のカメラに対応し切れていないので、この程度のレベル感で十分過ぎるぐらいなのです。

そして、一昔前のデジカメだと工学ズームなどが搭載されていない場合もありますが、そもそもカメラは位置を固定して使うことを想定しているので特に問題ありません。また、Webカメラと比較してデジカメにはオートフォーカス機能が標準でついているので画像を鮮明に表示することができます。

ただ、デジカメ画像をZoomに表示する場合、キャプチャーボードという機器を通さないと表示されませんが、キャプチャーボード自体、Amazonなどで数千円程度で売ってますので、1つ入手しておくのも良いかと思います。
参考までに私が使っているキャプチャーボードをご紹介しますね。

Chilison HDMI キャプチャーボード(リンクが張れないので、Amazonにこのワードで検索してみてください)

また、Webカメラや内臓カメラを使う場合、明るさの問題を気にしなければならず、Zoomの機能を使って照度調整をするしか方法がなかったのですが、デジカメの場合、明るさの調整はオートで行われるので、こちらもほとんど気にする必要はないと思います。

ただ、それでも、明るさを気される場合はリング型のLEDライトなどを使い、リングの穴からデジカメを通すようにするととても鮮明に映ります。ちなみに、このリング型のLEDライトもAmazonで探せば数千円程度で売っています。こちらは私が現在使っているリング型のLEDライトです。

OhaYoo LEDリングライト

恐らく、この方法が現段階のZoomにおける最高レベルのビデオ画像になると思います。デジカメを用意する手間はありますが、もしお手元にある方は古いモノでも構わないのでぜひやってみてください。その違いにビックリされると思います。

次は音声関係、マイクスピーカーです。

これらはPCのマイクとスピーカーで事足りるケースもありますが、マイクが周囲の雑音を拾ってしまったり、スピーカーからPCの音声が周りの人に聴こえてしまいます。

そのため、ヘッドセットの利用をお勧めしています。ヘッドセットも高いモノは必要なく、千円程度の安価なモノで十分対応可能です。これがあれば周囲に音声が漏れることはありませんし、マイクもついていますので収音性にも優れています。

もし、スピーカーは気にしなくても良いという方の場合、単志向マイクを使う方法もあります。ちなみに私はイヤフォン+ピンマイクで対応しています。ピンマイクを使うと場所も取らず集音性に優れるので、1つ持っておくのも良いと思います。こちらは私が使っているUSBピンマイクです。

YULU ピンマイク

さて、このようにしてオンライン面接の環境が整ったとします。
ここからは面接時の振る舞いについて考えていきます。

まず、画面の設定についてです。
これは自分自身(キャリコン)と相談者の両方が同じ大きさで見えるギャラリービューで表示することをお勧めしています。
こうすることで自分の表情を確認しながら相手の表情も見えるので私はいつもギャラリービューを使っています。
ただ、これはあくまでキャリコン側の話なので、相談者側は相談者のやりやすい方法で表示していただいて構わないと思います。

また、カメラを使う時の注意事項として、極力画面を見ないようにしてください
では、どこを見るのかというと、デジカメのレンズを見てください。
デジカメのレンズを見ると、画面上は相手を見ているような視線になります。こうすることで、相談者は自分の目を見て話してくれているような感覚になり、対面で受ける印象に近づけることができます。この感覚はオンラインで面接をする上で結構重要なポイントだと考えています。

ただ、この方法の欠点は相手の顔が見えづらいです。しかし、これはモニターとデジカメの位置を工夫することでクリアできます。
私はモニターの上にデジカメをセットしており、デジカメを見ながらモニター上の相手の顔を見るようにしています。
これは少し視野を広げるような見方になりますが、慣れるとできるようになります。

映像、音声の設定ができたので、最後にオンライン面接時の仕草を考えてみます。

オンライン面接における仕草で最も重要なのはうなずきです。
このうなずきは大きく行ってください

うなずきが重要な理由、それはキャリコンにおいて相手を受容・共感する際の仕草として一番使われるからです。
しかし、このうなずきも対面なら些細な動きであっても相手は把握できるのですが、オンラインだと些細な動きだと把握しづらいのです。
そこで、うなずきを大きく行うようにすると、相手とのノンバーバル(言葉以外)のコミュニケーションが深まりやすくなります。


今回はオンラインツールを使ったキャリコンのやり方についてご紹介してきました。

このお話は試験とは直接関係ないことではありますが、面接ロールプレイをオンラインでされる方は結構おられると思います。
そして、何より本番のオンラインでのキャリコンにおいてはとても有効な手段ですので、もしよかったら参考にしてみてください。

そして、ここで紹介させていただいた方法を使って下記サービスをご提供しております。
もし、オンラインで面接試験のトレーニングを受けてみたいと思われる方は是非チェックしてみてくださいね。

■【国家資格キャリコン面接試験ポイント】バックナンバーはこちら

それでは、またお会いしましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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