【国家資格キャリコン面接試験ポイント・その17】傾聴で意識したい二人の自分

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こんにちは、キャリアコンサルタントの高橋と申します。
このブログでは国家資格キャリアコンサルタント試験のポイントについて語っていきたいと思います。

前回は面接試験から少し離れ、オンラインでキャリコンをする際の環境や振る舞いについてお話ししました。

今回からまた面接試験の話に戻りたいと思います。
さて、今回は傾聴のお話です。

面接試験で相談者の話を傾聴する際、相談者の話に寄り添い、受容・共感の姿勢で話を聴きます。
しかし、これだけだと面接がどの方向に行くか分かりませんよね。。。
そのため、傾聴をしつつ、面接の構造化を意識しなければなりません。

いうなれば、傾聴をしている自分(主観)と面接ロールプレイを俯瞰してみる自分(客観)の二つの視点を意識する必要があります。

恐らく、面接試験のトレーニングを始めたばかりの人はこの感覚(特に面接ロールプレイを客観視している自分)が掴めず、次に何を話したらよいかわからず会話が止まってしまう方も多くおられます。
しかし、この感覚は正常だと思います。それは、私たちの脳はそのような会話の仕方に慣れていないので、どう判断して良い変わらず言葉が出てこないのだと思います。

そのため、逆の言い方をすると、このような感覚に慣れてしまえばいつでも意識せずとも使えるようになります。

そのためのトレーニングを紹介しますね。

私がよくやるトレーニングは、面接ロールプレイ中に会話をストップして、その都度考えてもらうようにします。
その際、チャイムのような音が鳴る道具を使うのですが、そのチャイムが鳴ったらキャリコン役が話す内容を考える時間に充てます。

そうして、キャリコン役が話す内容がまとまったら会話を再開してもらいます。このチャイムを押すのはオブザーブ役の人、もしくは相談者役が行います。
少しわかりづらいかもしれませんので、簡単な例をご紹介しましょう。

CC:今日はどうされたのでしょうか?お話いただける範囲で結構ですので、お話しいただけますか?
CL:はい、実は会社を辞めようかどうか迷ってまして、相談に伺いました。

<チャイム>→キャリコン役が話す内容を考える

CC:それはいつぐらいからお考えになってたのですか?
CL:そうですね…、約1カ月ほど前からになります

<チャイム>→キャリコン役が話す内容を考える

CC:1カ月もお悩みになられたんですね。お話いただきありがとうございます。

1回目のチャイムの直前で相談者が来談の経緯を話しています。
それを受け、チャイムを鳴らしキャリコン役が何を話せばよいかを考えてもらっています。
ここでキャリコン約は相談者に寄り添うため、どれだけの期間そのことで想い悩んでいるのかを確認しようと考えました。
そうして、相談者役は約1カ月ほど前から悩んでいると伝えました。

それを受け、再度チャイムが鳴りました。
2回目のチャイムでは相談者の置かれている状況を受け止めようと考えました。
そうして、相談者が1カ月もの間、そのことで思い悩んでいることを知り、それを言葉で返し、相談に来たことを労っています。

実際にはここまで細かくチャイムを鳴らすことはありませんが、こうやって

「相手の発言」→「話す内容を考える」→「こちらの発言」

という一連の流れを意識することができるようになってきます。
最初はうまくいかなくても、これを何度か繰り返していると、この感覚が掴めるようになり、自然とチャイムがなくても話しながら考える癖付けがついてきます。

そして、この癖付けがついてくると、面接ロールプレイを俯瞰してみているような感覚になっていき、次第に面接を客観的に捉えることができるようになります。
それができてくると面接の構造化ができるようになり、戦略を立てて面接ロールプレイを進められるようになっていきます。
もし興味が湧いたら実践してみてくださいね♪

また、このようなトレーニングは下記サービスでもご提供させていただいております。もしやってみたいという方はぜひご利用くださいね。

■【国家資格キャリコン面接試験ポイント】バックナンバーはこちら

それでは、またお会いしましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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