運も実力のうち④~ソムリエが語るウイスキーの話~

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コラム
5大ウイスキー3か国目はアメリカです。

アメリカのウイスキーは衰退しきってから徐々に復興してきました。

そして何かが衰退すると、何かが発達するものです。

アメリカンウイスキーは移民してきたスコットランド人やアイルランド人によってもたらされました。アメリカ独立後ウイスキーに対し重税が課せられます。本当に政治家重税大好きですな。製造業者は税金から逃れるため、当時独立13州外だった内陸のテネシー州やケンタッキー州へ移動しました。この辺りはトウモロコシの生産に適していたためバーボンウイスキーの製法が確立されます。南北戦争後は生産量が増大し国内で大きく発達していきます。

1920年の連邦禁酒法により多くの蒸留所は閉鎖に追い込まれます。取り締まりは厳しく、密造もスコットランドほど発達しませんでした。1933年には撤廃されましたが、州ごとには禁酒法を残している場合もあり、そして第2次世界大戦の影響もあり復興が軌道に乗ったのは1950年以降でした。

スコットランドの重税も、アメリカの禁酒法もそうですが、昨日まで飲めたお酒を今日から飲めませんとなると人間辛いものです。我慢は長続きしませんから。アメリカは密造もままならない。こうなると頼る手段は一つ!



密輸です!!



さて問題です。アメリカの人々は何をどこから密輸していたでしょうか?


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