ワイ「便利な世の中になりましたよね。」
助手「そうだね。SNSだとコミュニケーションも簡単だし。」
ワイ「最近私への返事ってもっぱらスタンプばかりですね。」
助手「文字打つのが面倒くさいのよ。」
ワイ「伝わればいいってことですか?」
助手「そうよ。文字で送って欲しいの?象形文字で送ろうか?」
ワイ「スマホで象形文字は打てませんよ。」
助手「ラテン語でいい?」
ワイ「もういいです。しかしSNSだけでコミュニケーションは成立しませんよ。」
助手「伝えることもできるし、約束もできるし問題ないじゃん。」
ワイ「そもそもコミュニケーションとは何か?を考えてみます。」
助手「また難しい話するつもり?」
ワイ「コミュニケーションとは『意思や感情・思考を伝達しあうこと』と定義されています。」
助手「それはその通りだね。」
ワイ「加えて一方的な伝達はコミュニケーションとは言えないということです。」
助手「どういうこと?」
ワイ「先ほどラテン語や象形文字の話がありましたが、理解できない人間からすればコミュニケーションツールとして成り立っていないと言えます。」
助手「だって意味わかんないもんね。」
ワイ「同じように会話が成り立たないであったり、気持ちが通い合わないのも同じと言えるのではないでしょうか?」
助手「さっきコミュニケーションは伝達しあうものって言ってたもんね。」
ワイ「そうです。一方的に話していても相手が理解できなければただの情報伝達でしかない。」
助手「受け取り手が意味を瞬時に解読して理解に繋げられることが大切ってことよね。」
ワイ「そしてコミュニケーションには<言語>と<非言語>の2種類があります。」
助手「言語は分かるけど非言語って?」
ワイ「表情や視線・仕草などの身振り手振りが該当します。」
助手「そうなんだね。」
ワイ「実はこの非言語領域がとても重要なんです。」
助手「ただのテキストメッセージでは伝えられないところだね。」
ワイ「同じ言葉でも、表情豊かに伝えられるのと、無機質にテキスト送られるのならどちらがいいですか?」
助手「表情豊かなほうがいいよ。」
ワイ「SNSではスタンプで代用できるようにも思えますが不十分です。」
助手「なんで?」
ワイ「スタンプでは微妙な心情の変化までは表現できないじゃないですか。同じ喜ぶという感情表現であっても軽く喜ぶ場合もあれば溢れんばかりに喜ぶという場合もある。」
助手「そうだね。」
ワイ「怒りひとつとってもとても怒っているもあれば静かに怒っていることもありますし。」
助手「だからSNSだけではコミュニケーションとして足りないってことを言いたいのね?」
ワイ「感情は一定ではないですし、会話の中でも波が生じます。その波の変化をいちいちスタンプで打ちますか?」
助手「打たないよね。面倒くさいし。」
ワイ「なので対面コミュニケーションが重要だと言いたかったのです。」
助手「なるほど。で、なんで今日はこの話にしたの?」
ワイ「この前チャットで仲良くなれそうな女子がいたんですよ。」
助手「それで?」
ワイ「以前もやり取りしたので挨拶がてらにスタンプ送ったんですけどね。」
助手「うんうん。」
ワイ「これを送ってからブロックされました。」
助手「えーっと、なんでこれを送ろうと思ったの?」
ワイ「久しブリにやり取り出来て嬉しい気持ちを表したんですけどね。」
助手「コミュニケーション以前の問題ね。」