(249日目)今日もやっぱりBIGが1番。

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ワイ「今日も引き続きビッグモーター。」

助手「引っ張るね。」

ワイ「だってネタに尽きないんですもの。」

助手「仕方ないわね。」

ワイ「今日はブラック企業オーナーの特徴解説として記者会見の内容を引用したいと思います。」

助手「アナタの得意分野だね。」

ワイ「まず社長が内部告発上司と部下の確執だったと言い切ちゃいました。」

助手「本当に確執だったの?」

ワイ「違うと思いますよ。役員が社長に報告するときに表現を変えたのでしょう。ブラック企業あるある①<問題を矮小化して報告する>です。」

助手「社長は正しい事実を把握できないよね。」

ワイ「とはいえ、そのような風土にしたのが自分ですからね。」

助手「自業自得ね。」

ワイ「次に降格人事についても『能力不足なら降格は当然』なんて言ってましたね。」

助手「働き手にとっては怖いよね。」

ワイ「そうとも言い切れませんよ。洗脳されていれば『これも社長の愛のムチ』なんて思っちゃいますから。」

助手「愛の無知ね。」

ワイ「信賞必罰が基本的な考え方ですから。だから結果を出せば高い報酬を支払いますし、逆ならとことん下げる。」

助手「それで人はついてこないでしょ。」

ワイ「そうは思ってないですよ。獅子は子を千尋の谷から突き落とすと言うじゃないですか。だから這い上がってくる社員が可愛く思える。」

助手「這い上がってこれなければそのままだね。」

ワイ「降格人事さえも教育だと言い切れるのはある意味気持ちいいですよね。ブラック企業あるある②<降格人事は愛のムチ>」

助手「オーナー企業のブラックさは闇深いわ。」

ワイ「しかも舞い戻る気満々ですよ。」

助手「そうなの?流石にそれはないんじゃない?」

ワイ「今後の経営関与を問われて『息子ともども関与しない』と言っていました。」

助手「じゃあ大丈夫でしょ。」

ワイ「しかし記者に突っ込まれて『今のところ〜』とつい本音がポロリ。」

助手「やらかしたね。」

ワイ「やはり自分がいなければダメだと言う意識が強いんじゃないですか?」

助手「息子さんって副社長だよね。」

ワイ「記者会見にはいませんでしたが、これも経営復帰を考えての親心でしょう。表舞台に出さなければボロも出ませんしシレッと戻しやすいし。」

助手「腐ってるね。」

ワイ「不正の認識についても『天地神明に誓って知らなかった』『経営陣は知らなかった』『個々の工場長が指示してたんじゃないか』と言う発言からもブラック臭がプンプンします。」

助手「ここまで責任をなすりつけるのもすごいよね。」

ワイ「確かに認識してなかったかもしれませんね。部下の報告が矮小化されていたかもしれませんし。」

助手「会社のトップだよ。」

ワイ「経営幹部は自分が育てた部下だから守りたいことが伝わってきます。それ以外の社員は直接育ててないからあまり愛情が湧かない。」

助手「ひどい話だね。」

ワイ「だから顔も知らない工場長が勝手にやったと憤ってるんだと思います。ブラックあるある③<自分が育てた部下以外は敵認定>」

助手「社員も割り切れないよね。」

ワイ「私から言わせれば同罪だと思いますけどね。欲に目が眩んでノルマ達成のためには正しさが何か分からなくなってるんですから。」

助手「言葉に重みがあるね。」

ワイ「私がそうでしたから。勤めてると麻痺してくるんですよね、感覚が。」

助手「洗脳って怖いね。」

ワイ「会社は一種のカルトなのは間違い無いです。あとは程度の差だけ。」

助手「そうなの?」

ワイ「会社が示す目標に向かって、ときにガムシャラに働き、ときに助け合ってゴール達成の充実感を共有する。心理的には洗脳に近いものがあるんじゃ無いですか?」

助手「正しいことが何なのか分からなくなるのね。」

ワイ「次の社長になる専務ですか?あの人も会社に育てられた戦士の一人ですからね。たぶん変わらないでしょうね。」

助手「分かんないでしょ。会見では涙を流してたし。」

ワイ「親のような存在であるオーナーを守りオーナーの会社を復興させるため、これまで以上に業績重視!不正はより見抜かれずらくうまくやる!そんな気概を感じます。」

助手「それってアナタの感想でしょ?」

ワイ「会見の最後に報道に苦言を呈してました。社員の子供がいじめられたり、営業所で罵声を浴びたりするから報道姿勢を改めて欲しいみたいな発言です。」

助手「それは社員を守るために言っただけでしょ?」

ワイ「元々の問題は会社が起こしたものでしょう。しかも虚偽報道されてるわけでは無いですからね。」

助手「確かに。」

ワイ「すでに他人に責任を転嫁したい意思を強く感じました。」

助手「そう言われるとおかしい発言だったね。」

ワイ「長年積み重ねてきた体質ってのは変わりません。今回の問題も自分達の成長のために課せられた試練程度に思ってるでしょう。自分達の身から出た錆とは考えてないでしょうね。」

助手「社長を変えても変わらないと。」

ワイ「そもそも生え抜きの社員を社長に据えてる時点で、問題の本質に気づいてないことが明らかです。」

助手「ブラックで育ったブラック社員だから?」

ワイ「そうですね。木は見えてても森は見えてないんでしょう。」

助手「じゃあ期待できないね。」

ワイ「黒絵の具に他の色を混ぜたところで黒のままです。多少は混ぜた絵の具の色に影響受けるので、少し色合いの違うブラックになるんじゃないですかね。」

助手「ブラックはブラックのままってことね。」
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