(244日目)敵を作るタイプの相談見つけた。

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<登場人物>
ワイ…論理的で屁理屈っぽい男。なので友達少ない。
助手…ツンデレ率8:2女子。面倒なワイの唯一の相棒。
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ワイ「今日は敵を作るタイプについて考察してみます。」

助手「なんで?」

ワイ「とある悩み相談のスレッドを読んでいてテーマが浮かびました。」

助手「そうなんだ。」

ワイ「あるサービス出品者が質の悪いユーザーに悩んでいるとの内容だったと思います。」

助手「お客さんに振り回されてるのかな?」

ワイ「そういうことでしょう。それを解決したいとの相談内容が書かれてました。」

助手「それは手を差し伸べるべきだね。」

ワイ「今回は実際にあったものを題材に話してるので話をぼかすことは了承してくださいね。」

助手「アナタらしくないわね。」

ワイ「リスクヘッジです。」

助手「自己保身とも言い換えられるけどね。」

ワイ「しかし私は相談内容を見ていて違和感を抱きました。」

助手「どんな?」

ワイ「この相談者は自分が正しいという思考に陥っている可能性を感じたからです。」

助手「どこからそう感じたの?」

ワイ「まず、定期的にタチの悪いユーザー出会っている点。」

助手「それの何が問題?ただ運が悪いだけの人なんじゃないの?」

ワイ「普通にコミュニケーションできていれば、タチの悪い人間と出会うことは確率としては低いはずです。それが定期的ということは相談者側のスタンス・発信内容に問題がある可能性を感じました。」

助手「そうなんだ。」

ワイ「次に、非常に攻撃的な言葉が並んでいたことです。」

助手「よほど腹に据えかねているからじゃない?」

ワイ「事実を列挙するのであれば攻撃的な言葉を使う必要はありません。容易にこれらの言葉を使う人は、相手を攻撃することが日常である可能性があります。」

助手「なるほど。けれどそれだけじゃ相談者に非があるとは言い切れないよ。」

ワイ「なので相談者が出品しているサービスのレビューを見に行きました。」

助手「どうだった?」

ワイ「高評価が並んでる中に、低い評価がチラホラと見受けられました。そこに書かれていたレビューも読みましたよ。」

助手「それが相談者の言う質の悪いユーザーなのかな?」

ワイ「そうでしょうね。そのレビュー自体を読みましたが、ユーザー側が支離滅裂な批判をしているようには見受けられませんでした。」

助手「どんなレビューだったの?」

ワイ「『期待しすぎたかもしれない』『〇〇の要望に対し異なるイメージで仕上がってきた』と言った一般的な評価に過ぎません。別に攻撃的な言葉も使ってなかったです。」

助手「そのレビューに対して相談者はどう返してたのかしら?」

ワイ「ユーザーの不義理を追求したり、クレーマーと一刀両断したり。読んでいて疲れるほどの罵倒が並んでましたね。」

助手「そうなんだ。」

ワイ「それを見ていて思ったのは、この相談者は自分を評価する人間しか評価しない思考である可能性が高いということです。」

助手「どういうこと?」

ワイ「自分を適正に評価できない相手は低レベルであると判断してしまう思考です。」

助手「へぇ。」

ワイ「そして『自分は〇〇までしたのだから後はユーザー側の行動次第』と突き放す言葉。自分が示したプロセスに従わない人間は排除する傾向にあると見て取れます。」

助手「ちょっと怖いね。」

ワイ「相手のとのコミュニケーションがうまくいかない時は、相手がコミュ力が低いと断罪する言葉もありました。」

助手「相談しづらいね。」

ワイ「ちなみに相談者が出品しているサービスは初心者も購入するような属性なので、相手が全く無知である可能性は充分に分かっているはずです。」

助手「そうだよね。」

ワイ「ならば何も知らない相手に理解してもらうアプローチは出品者側が行う最低限のラインとも言えますよね。」

助手「難しい言葉や分かっている前提でやり取りされても困るし。」

ワイ「相手の目線になってやり取りすることはコミュニケーションの最低ラインとも言えます。」

助手「そうだね。」

ワイ「評価への反論で『価格を安くするとロクなユーザーが来ない』と言ってる割には価格変更もしてませんし、言行不一致な面も見えますし。」

助手「取れる防御策を講じてないってことね。」

ワイ「そして言葉の端々から自分は正しい、自分を理解できないのは相手の責任、和自分は頭がいいから理解できないユーザーが低レベル…このような考え方が基礎にあるような印象です。」

助手「けれどそれはアナタの主観でしょ?」

ワイ「その通りです。しかしこれまでに出会ってきた人々とのやり取りから導き出せるパーソナリティには一定の確信があります。」

助手「そうなの?」

ワイ「いわゆる敵を作るタイプってことです。」

助手「たまにいるよね。そういう人。」

ワイ「そのタイプの傾向として妄想性パーソナリティという障害があります。」

助手「それってどんなもの?」

ワイ「簡単に説明すると、相手が自分を陥れようとしているのではないか?と考えてしまう症状です。侮辱めいた言葉やネガティブワードに過剰に反応してしまいます。」

助手「過剰に反応されるのはちょっと。」

ワイ「正しいやり取りとしては、批判されたことに対して何が不満であったか・それを解消するにはどのようなコミュニケーションが必要だったか・再発しないためにどう取り組むかが必要なプロセスだと思います。」

助手「そして自己反省も含むってことね。」

ワイ「そうです。相手を一方的に責めても何も問題解決につながりません。その原因を探り、行き違いが何であったか?自分の発信した文章や言葉を振り返ってみて初めて問題解決の第一歩を踏み出せます。」

助手「アナタの言ってることに同意するわ。」

ワイ「そもそも相談者は一定の評価を得ていて、何ら不満など抱く必要のない環境と周囲からは見えます。」

助手「だけどユーザーの質の悪さを相談してきたね。」

ワイ「例え全体の1%であっても、自分を否定する存在が許せないのでしょう。強迫観念の一種かもしれませんね。」

助手「スルーする力が無いってことだね。」

ワイ「そうです。そもそも事前の擦り合わせで相手のレベルを見抜けない時点で、コミュニケーション経験値が低いことが見て取れますし。」

助手「で、アナタはこの相談者の解決に手を差し伸べるつもりなの?」

ワイ「たぶんしないと思います。」

助手「小金稼ぐの好きなのに?」

ワイ「解決してあげられる自信がありません。自己分析できず、自分を変えようとするマインドのない人の相手をしても疲れるだけなので。」

助手「匙投げた。」

ワイ「一定のキャリアを積み重ねてきた人の根っこを変えるのは労力のかかることなんですよ。自分の考えが固まっているケースが多いので。」

助手「確かにそうかもね。」

ワイ「私と敵対しない人からの相談はウェルカムです。」

助手「なんでアナタが客を選んでんのよ。」

ワイ「だって気持ちよく相談乗りたいですもん。」

助手「アナタは敵を作らないけど味方もできないタイプだね。」
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