(229日目)七夕は願い事をしてはならない。

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ワイ「今日は七夕ですね。」

助手「ロマンチックだわ。」

ワイ「願い事は何にしますか?」

助手「イケメンにナンパされますように。」

ワイ「来年に持ち越されそうですね。」

助手「失礼な。」

ワイ「七夕の由来を知っていますか?」

助手「由来?日本の神話みたいなもんでしょ?」

ワイ「七夕って元々は中国から伝来したものです。」

助手「そうだったんだ。」

ワイ「その伝説に日本の伝説を混ぜ合わせてできたものが七夕。」

助手「料理じゃないんだから。」

ワイ「ちなみにどんな物語ですか?」

助手「織姫と彦星が1年に1度しか会えないと言う悲しい愛の物語よ。だからロマンチックなんじゃない。」

ワイ「そもそも、二人が引き離された理由はご存知?」

助手「確か二人が結ばれてから仕事しなくなって、それを見て怒った神様が二人を引き離したって話だよ。」

ワイ「もっとストーリーを理解できるように、今の時代に合わせた解釈をしてみたいと思います。」

助手「別にそのままでも分かるけど。」

ワイ「とある総合商社がありました。」

助手「舞台は商社なのね。」

ワイ「そこで新卒入社した彦田壱星(♂)と織田夢姫(♀)。二人は同期入社だったのです。」

助手「なんでそのネーミング?」

ワイ「二人とも熱心で仕事もできました。なので上司からの評価も上々で期待されていた分けです。」

助手「仕事熱心なのは褒められるね。」

ワイ「加えて、同期ということでお互いに認め合い尊敬し合い急速に距離を縮めました。」

助手「ラブロマンスだわ。」

ワイ「そしてなんやかんやあって結婚することになりました。」

助手「そこ端折りすぎ。」

ワイ「結婚した後、なぜか二人は変わってしまいました。仕事よりも自分たちの時間を優先し、かつての仕事への熱量は失われたのです。」

助手「何があった!?」

ワイ「二人の時間が楽しくて仕方がなかったのです。なので使える休暇はとことん使いました。それとともに仕事の質も下がっていったのです。」

助手「やばいよ。」

ワイ「会社もこれでは困ると思い、二人を引き離すべく旦那に海外転勤を命じました。ちなみに行先は中南米です。」

助手「日本の裏側じゃん。」

ワイ「そして会社は多くの仕事を課して、年1しか日本に帰ることができないようにしました。」

助手「ブラックだわ。」

ワイ「年1回二人は会えるわけですが、会うたびに奥さんの身なりが派手になっていくことが旦那は気になりました。」

助手「嫌な予感。」

ワイ「実は旦那のいない間に奥さんは別の男を作っていたのです。」

助手「なんなのよこのストーリー。」

ワイ「こう考えると七夕に願いをするのも考えものですよね。」

助手「アナタが勝手に作っただけでしょ。」

ワイ「しかし元の話を踏襲していますよ。」

助手「勝手に脚色しないで。」

ワイ「とは言え原因は自分たちが作ったわけですから仕方ない結末かと。」

助手「自業自得と言いたいんでしょ。」

ワイ「自分で蒔いた種は自分で刈り取らなければならないという教訓が学べるのが七夕なのです。」

助手「メルヘンさがゼロになったよ。」

ワイ「ストーリーに隠された真実に焦点を当てましょう。」

助手「ってか、アナタは何をお願いするのよ?」

ワイ「イケメンになれますように。」

助手「来世でも実現できなさそうね。」
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