トラウマとPTSD

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不安:安全が確保されていないということを知らせてくれる感情

否定したり抑えたりコントロールしようとしない
上手に受け入れて、付き合っていく・対処していく

■トラウマとPTSD


トラウマ=心の傷

ある有名な本の第1章の一節に「トラウマは、存在しない」という説がありますが、少しオーバーに言ってますよね。
本文中でも
(引用はじめ)
例えば大きな災害に見舞われたとか、幼い頃に虐待を受けたといった出来事が、人格形成に及ぼす影響がゼロだとはいいません。影響は強くあります。しかしそれによって何かが決定されるわけではない、ということです。
われわれは過去の経験に「どのような意味を与えるか」によって、自らの生を決定している。人生とは誰かに与えられるものではなく、自ら選択するものであり、自分がどう生きるかを選ぶのは自分なのです。「自分は両親に虐待を受けたから、社会に適合できないのだ」と考えているのだとすれば、それは彼の中にそう考えたい「目的」があるのです。
(引用おわり)
これはキズを負った後のその後のとらえ方についての説明の1つなので、
そこから「トラウマは存在しない」というのは、ちょっとオーバーだなというのが私の意見です。

それはともかく、さきほどもあったように

大きな災害
虐待を受ける

などといったことから、心に大きな傷がついた時の後遺症の病気を
PTSD(心的外傷後ストレス障害)と言います。

心の大きな傷とは、
「実際にまたは危うく 死ぬまたは重傷を負うような出来事」を自分自身が体験するか目撃するか、身近な人にそのようなことが起こったと知る、という形でのトラウマのことです。

診断基準はまず、この3つのグループの症状が1か月以上続いている必要があります。

①トラウマの原因となった出来事の持続的なよみがえり
(フラッシュバック、夢など)
②二度と傷つきたくないための回避と麻痺
(その出来事を思い出させるものを避ける、他の人から疎遠になっている感じ、愛の感情を持つことができないなど)
③持続的な覚醒亢進症状
(不眠、怒りっぽい、集中困難、過度の警戒心、驚き方が過剰など)

多くの場合は1か月以内に回復します(ASD 急性ストレス障害)が、
1か月以上続くとPTSDということになります。

また先ほどのような強烈さではなくとも、ある程度の虐待などをくり返し一定期間受け続けると深い心の傷を負うことも少なくありません。
複雑性PTSD
PTSDの症状に加えて、自分についての感覚や他人への信頼感が根本から損なわれます。
・自分はその程度の人間なんだ
・信頼できる人なんていない

危険から自分を守る反応、これは正常に作動しています。
しかし、あまりにも強い心の傷を負ったせいで、
何が危険なのかを判別するセンサーが故障した状態になっているわけです。


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