「父の東京タワー」

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小説

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【初東京タワー】





7歳の時
生れて初めての東京タワーに
父親と2人で行って来た。
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

7月後半の
夏休みが始まったばかりの時
父親が突然東京タワーに行こうと
俺と弟を誘ってくれた。

この時
弟と一緒に行くのかと思ったが
父親が「交代で1人づつ連れてく」
そう言って別々に行く事になった。

そして俺が
「何で別々なの?」と聞くと
「2人いっぺんに面倒見るのが
大変だから」そう言ってた。

それに「交代で1人ずつ行った方が
色々話しやすいだろ」と言い
父親もなんだか嬉しそう。

でも俺は
毎日色々話してるから
特に話す事なんて無く
父親が何を聞きたいのか解らない。

でも生れて初めて行く
東京タワーに行ける事が嬉しくて
ワクワクしてしまった。
(´∀`*)ウフフ


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【ボーナス】





そして日曜日
最初に俺が東京タワーに行く事になり
弟が留守番する事になった。
*゚。+(n´v`n)+。゚* ワーィ♪

当時俺は
三郷団地に住んでたから
そこから東京タワーに行くまで
1時間半くらいかかってしまう。

移動中の電車の中で
「何でいきなり東京タワーに
行く事になったの?」と
父親に聞いてみた。

すると父親は
「ボーナスが出たから一緒に
何処かに遊びに行きたかったんだ」
そう答えてくれた。

この時俺は
「なら遊園地が良かった!」
そう父親に注文してみた。

すると父親は
「そこまでのお金なんて無い!」
そう言われ却下されてしまう。
(ノД`)・゜・。

その後電車の中で
ずっと外を眺めていたら
遥か彼方に東京タワーが見え
だんだん嬉しくなってきてしまう。

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【東京タワー味】





俺が住んでる埼玉県から
東京に入ると
辺り一面高い建物だらけで
東京に来た感じがしてきた。

その後
青い電車の京浜東北線に乗り
やっと最寄り駅の浜松町についた。
ε-(・д・`;)フゥ…

そして駅から降りると
周りが高いビルだらけで
どこにも東京タワーなんてなく
何か心配になってしまう。

東京タワーって
毎週ウルトラマンが壊してるから
また壊されてしまったのかと
想像してしまった。

でもしばらく父親と歩いて行くと
ビルの角を曲がったとたん
東京タワーが目の前に現れて
やっと来た実感が出てきた!

東京タワーに到着すると俺は
まず東京タワーの鉄骨に行き
その鉄の部分を舐めてみた。
(´∀`*)ウフフッ

すると東京タワーの鉄の味がして
「これが東京タワーの味か~」と
しみじみと感じてしまった。


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【メインデッキの景色】





俺と父親は
早速東京タワーの下のデッキの
メインデッキに行く事にした。
ヾ(*´∀`*)ノ

この時乗ったエレベーターは
外の景色が見れるようになってて
見る見る内に街が小さくなり
だんだん怖くなってきた。

そしてメインデッキに到着すると
あまりにも嬉しくて
窓に向かって走り出し
そこから東京の景色を見た。

するとその景色は
まるでウルトラマン目線の景色で
街を踏みつぶしたくなってしまう。

「でもそれって
怪獣のする事だよな」と感じ
街を踏みつぶさない事にした。

しばらく景色を見てたら
父親がアイスを食べようと言って
デッキの中にある喫茶店に入り
休憩する事にする。

ここで食べたアイスは
気分的に格別美味しくて
今まで食べた事が無い
最高級アイスな気分を味わえた。
ウフフ♪(。-艸・。)


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【望遠鏡】





その後俺は
デッキの中を走り回り
色々な場所から景色を眺め
東京タワーを満喫できた。

この時ふと
窓側に設置してある望遠鏡を発見し
父親に「これで見てみたい!」
と頼んでみた。

すると父親がお金を入れて
俺の事を持ち上げ
望遠鏡を覗かせてもらった。

でも左右の目の位置が離れすぎて
俺の目だと両目で見る事が出来ず
片目だけで見ないとならない。

しかし何とか見る事が出来
父親に「うちどこにあるの?」
と聞くと「あっちかな?」と言い
その方角を指さしてくれた。

そしてその方角を見ると
排気ガスで遠くがぼやけてて
俺が住んでる家なんて
全く見る事が出来なかった。

仕方ないので他を見て満足してると
望遠鏡の時間が終わってしまい
もっと見たい気分満載だったのに
凄く残念な気持ちになった。

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