それは本当の自分?

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今の世の中は、昔に比べて色々な情報に溢れていますよね。

新聞、テレビ、本、インターネット、SNS・・・。
最近の若い人は、本を読まないと言われています。
その事実は正しいです。
しかし文章を読む量は、昔と比べ物にならないくらい増えています。

そしてその大量の情報の中から取捨選択して自分に必要な情報を手に入れる能力の必要性が話題になったりしています。


今回は、その取捨選択する中で人の心の中で起きる心理的な問題について書いていきたいと思います。

本日紹介する理論は、「認知的不協和理論」です。

簡単にこの理論の説明をすると
「自分が思っていたことと統合性が保てない場合、認知を変化させて統合性を維持しようとする」ということです。

例えば、「色々な商品を見た結果この電子レンジが一番いい!と思って購入したのにとても性能が悪かった」

こんなことが発生した場合、自分の思っていたことと違うという認知的不協和な状態になります。
この矛盾を解決するために人は、考え方を変えます。

「この電子レンジは、安かったし、自分の家の雰囲気とあう!」

このように考えを変化させて納得しようとします。
この変化が認知的不協和理論です。

この認知的不協和理論は、フェスティンガーという方が提唱したものになります。

不協和が生じやすい状況として

①何かを決定したあと
②強制的承諾
③情報への偶発的・無意図的接触
④社会的不一致
⑤現実と自己の感情や信念との食い違い
の5つを挙げています。

認知的不協和の解決方法
①行動を変える。
②不協和な認知要素のいずれかを矛盾のないものに変える
③不協和な認知要素の重要性を低下させる
④協和的な認知要素を新たに加える
⑤そもそも不協和が発生しそうなものに近寄らない
があります。

先ほどの電子レンジの例であれば、
「性能についてはまあまあ使えてはいるし、性能より値段をとったし、サイズ感が良い感じ」
といったようになんとかして協和の状態に考えをシフトしていきます。
さらに、あんなに電気屋さんの広告やネットのサイトを見ていたのに全く見なくなるかもしれません。

このように人は、自分の見たいものを見て考え方を自然と変えてしまいます。
自分の今思っている考えが、
本当に正しいのか
真実の情報なのか
「自分が最初に望んでいたことなのか」

今一度考えてみるのもいいかもしれませんね。



読んでくださりありがとうございました!


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