看護あるある ~① 報告・相談 編~

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コラム
 こんにちは、現役で訪問看護師をしている『ゆーき』と申します。
 ここでは、日々の看護で体験する看護のあるある(時折、グサッとするあるあるも)を紹介していきたいと思います。医療に従事する方も、医療関係でない方も、「看護師の世界ってこんな世界なんだ・・・」なんて知ってもらえたらいいなと考え、書かせて頂きます。(悪気はありません...笑)

 さて本日のテーマは、“報告”と“相談”についてです。
 特に経験年数の若いNsさんや学生Nsさんに強く求められる技術です。
対象となる相手は、教員や先輩Ns、または医師など様々だと思います。
 報告や相談をしたときに、相手から「それで?」とか「だから?」とか「なぜ?」と言われたことはありませんか?私は涙が枯れるほど浴びた言葉です。そんな時に思うのは...(なんなんだこの人は・・・。)と悲観的な気持ちになってしまった方がほとんどではないでしょうか?もし今そんな気持ちになる方がいたらぜひ続きを読んでください。

 そんな返事しかできない教員や先輩はセンスがないと思っています。はっきり言って○○です(○の中は想像に任せます)そんなこと言われた立場の弱い、後輩Nsさんや学生Nsさんは萎縮するに決まっているじゃないですか。
でも先輩を変えるのは非常に難しい。。。じゃあどうするか・・・?

 さて今度は、“報告”や“相談”をしたNs側で考えてみましょう。ほとんどのNsさんやNs学生さんは、『起こっている事実』や『バイタルサインなどの所見』は正しく報告していると思います。

例)
後輩Ns :~号室の△△様が4日間排便がありません。
    バイタルサインは著変なく、腹痛や嘔気もありません。
リーダーNs:「それで?」
後輩Ns :・・・。      (実際、後輩Nsに見られた事例です)

 この事例の場合は、患者様の状況と経過は後輩Nsさんなりに捉えようとしていましたが、先輩Nsさんには少し言葉足らずでしたね。
この時の先輩Nsは、後輩Nsや学生Nsに何を求めていたのでしょうか?
 それは、あなたの評価(Asessment)と提案(Recommendation)を
待っていたのだと思います。

 この事例で具体的にお話をしますと、
評価(Asessment):
この患者様の排便がなかった理由はなぜでしょうか?この患者様に何が起きていたのでしょうか?
提案(Recommendation):
この患者様をこの後はどうしますか?という具体策とプランです。

例えば、
・たまたま排便がなかっただけかもしれないです
・ただ便が直腸まで下降してなかっただけかもしれません
・直腸診をしてみると硬い便が触れるかもしれません
など色々な可能性(原因)が考えられると思います。

あなたの評価が出てくると提案は自ずと決まってきます。
・浣腸
・下剤内服
・硬いなら緩下剤を使う
・たまたまなら様子を見る
・便秘時の医師指示がないので医師へ確認が必要   など。
そこまでをひっくるめてを“報告”や“相談”です。
(あくまでも私の持論ですのであしからず)

最期に私が使っている“報告”や“相談”のツールをご紹介します
これは看護だけではなく、説明下手な人が使うことでより分かりやすく相手に物事を伝えることが出来るようになると思います。

☆ S-BAR(エスバー)
①Situation     :状況 状態 主訴  現時点での事実
②BackGround    :背景 経過     どんな経過でした?
③Asessment    :評価        考えられる要因 可能性など
④Recommendation :提案 依頼 要請  あなたはどうしたいの?

と言った様に、項目事に淡々と喋ってみる方が、案外伝わりやすかったります。医療者は、特に③が大事になってきます。ぜひ、使ってみてください。




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