✥✥✥認知症の種類と特徴✥✥✥

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✥✥✥認知症の種類と特徴✥✥✥

認知症とは何らかの原因によって脳の神経細胞が壊され減少し

脳の働きが悪化して引き起こされる症状や状態のことです

認知症といってもその原因や壊された神経細胞の場所によって

それぞれに特徴があるのでそれを知っていれば介護の方法や

対処法も変わってきますので今日は認知症の種類と特徴を

紹介していきますね('ω')ノ



アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症は認知症の中でも一番多いといわれています

そしてアルツハイマー型認知症の原因になっているのが「アミロイドβ」

や「タウタンパク」と呼ばれている特殊なたんぱく質です。

これらのタンパク質が脳内に溜まることで脳内に変化が起こるのが原因です


✥特徴✥

*初期の症状

「直前の出来事を忘れる」「何度も聞き返す」「物をなくす」

などの記憶障害や理解力・判断力の低下が表れはじめます。

*中期の症状

記憶障害が進んで新しいことを覚えられなくなり、見当識障害・失認・失行・

失語・徘徊などが見られるようになります。

*末期の症状

意欲が低下し物事への関心がなくなっていき、人格の変化や不潔行為

歩行障害・運動障害が表れ寝たきり状態になることもあります


現在のところアルツハイマー型認知症を根本から治す治療法はありません

しかし、抗認知症薬のを服用することで症状の進行を

遅らせることは可能だとといわれています


脳血管性認知症

脳血管性認知症は脳梗塞や脳出血などの血管障害で引き起こされる認知症です

アルツハイマー型認知症に次いで発症数が多いといわれています

脳内に張り巡らされた血管は脳の神経細胞へ栄養を供給しており

その血管が詰まる(脳梗塞)、血管が破れる(脳出血)

などの障害が起きると、その原因個所の周辺の神経細胞に

栄養が行き届かなくなり、ダメージを受けて認知症が引き起こされます


✥特徴✥

記憶障害(記憶がところどころで欠落する、まだら認知症とも呼ばれている)

*認知機能障害

できること、できないことがはっきりしている

手足のしびれ・麻痺・歩行障害

感情失禁(感情のコントロールがうまくできない)

*抑うつ・せん妄


症状は障害が起きた場所や程度で異なり、

その後も再び脳血管障害を引き起こすと、それにともなって

段階的に症状が進行していきます


一度失った神経細胞を再生することはできないので

脳血管性認知症についても根本から治せる方法はありません


血液の流れをよくする薬の服用、運動機能・言語機能を維持

させるためにリハビリテーションを中心に治療をされます


レビー小体型認知症

レビー小体型認知症は、特殊なたんぱく質の「αシヌクレイン」

が脳の大脳皮質や脳幹に蓄積してできる「レビー小体」が原因で

引き起こされる認知症です

αシヌクレインには神経細胞に害をおよぼす毒性があると言われており

それにより神経細胞を死滅させるなどで、認知症が発症するとされています


✥特徴✥

時間や場所、周囲の状況によって理解力・判断力に良い時と悪い時の差がある

主に実際には存在しないものが見える幻視症状がみられ

聞こえないはずの音が聞こえる幻聴も見られることがあります

手足の震え(振戦)・筋肉のこわばり・歩行が前傾姿勢になり、

小股で歩いて突進し止まらなくなるなどの症状があります

※パーキンソン病の特徴と同じような症状がでます

眠りが浅い「レム睡眠」時に「奇声を上げる」「暴れる」などの

異常行動が見られます


レビー小体型認知症についても現在のところ、根本的な治療法はありません。

ただアルツハイマー型認知症で用いられている薬がレビー小体型認知症にも

効果があるのもがありそれが用いられています

また身体の動作やバランスを維持させるために理学療法も行われています


前頭側頭型認知症

脳内の思考や感情をコントロールしている前頭葉と

言葉の理解や聴覚などを司っている側頭葉の萎縮が原因で発症する認知症

そしてその原因の半数は遺伝によるものといわれています

萎縮は神経細胞が壊されて起きています

そして残った神経細胞には、タウタンパクなどの特殊なたんぱく質が

大量に蓄積されることが大きな特徴の一つになります


✥特徴✥

「人格の変化」「認知機能障害」「運動障害」などがあり

緩やかに進行していくという特徴があります

治療については根本から治せる方法が見つかっていないので

現れている症状に対して薬物療法などを行います



アルコール性認知症

アルコール性認知症とはアルコールを多量に飲み続けたことが原因で

脳の萎縮や脳血管障害(脳梗塞など)栄養障害などが原因でおこる認知症です


✥特徴✥

記憶障害や見当識障害などと、アルコール依存症と同じように

歩行がふらついたり、感情の起伏が激しくなったりする症状が見られます

主な治療には断酒と生活習慣の見直しなどが行われます


正常圧水頭症

脳室内に蓄積された脳脊髄液が脳を圧迫して起きる症状です

脳脊髄液は脳の周りに満たされて

脳が損傷を受けないための役割を担っています

正常であれば脳室で作られて、脳の内部と周囲を循環して

再吸収されていますが正常圧水頭症になると

再吸収されなくなることが原因です


✥特徴✥

*歩行障害

転びやすくなる・足が重く感じるなど、歩行が困難になる。

*尿失禁

排尿のコントロールができなくなる

*軽い認知症

*認識機能障害


正常圧水頭症を完治させることはできませんが

早期に手術で脳脊髄液を抜く治療を行えば改善の見込みがあります


このように発症数の多いほとんどの認知症は、

ある程度の発症する仕組みは分かっていますが

根本的な原因が判明していないのが現状です

しかし介護を行う上で認知症の原因を知ることはとても重要で

そこから症状を知り、それぞれの対応方法が分かってきます

そのため認知症患者への対応は

その原因を知ることが大切な第一歩ともいえるのです('ω')ノ


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