人見知りが介護に向いている!?認知症の人とうまくいくコミュニケーション術をここだけ教えます

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人見知りでも認知症の人とコミュニケーションがうまくいく方法があります。

新人時代、人見知りで有名な介護職員でした。

先輩、同僚でさえもろくに話すことができず、コミュ障の代表格でもありました。

話せなかった理由として
「何を話せばいいのだろうか」
「今何を考えているだろうか」
と相手のことを常に考えてしまい、思考が停止してました。

そんな私が認知症の人を相手にする仕事を10年も続けられているのはコミュニケーションが嫌いということがなくなったからです。

そんな私が学んだコミュニケーション術は「バリデーション」というコミュニケーション技術です。

そこから自分なりのコミュニケーションの仕方を学んだからです。

・バリデーションのコミュニケーション技術とは何か
・バリデーションは誰でも実践でき、活用できる具体的な方法
これらについて学ぶことで認知症の人のコミュニケーションがうまくなります。

では、お話しさせていただきます。

バリデーションとは何か?

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「バリデーション」とは、アルツハイマー型認知症と類似の認知症のご高齢者とコミュニケーションをとるための方法のひとつで、認知症の方の言動や行動を意味のあることと捉え、認め、受け入れることをいいます。

認知症の人の感情(悲しみ・怒り・怖れ・不安など)を共感し、尊厳を守るコミュニケーション技術です。

バリデーションの基本姿勢

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いくつかあるのですが5選紹介します。

・傾聴する
「傾聴」とは、ただ「聞く」のではなく、その奥にある気持ちを酌み取りながら耳を傾け「聴く」ことです。
認知症の人が「部屋に誰かがいる!」と訴える場合は、まず「部屋に誰かがいるのですね」と相手の言葉をリフレージング(反復)します。
そして、「その人はどのような人ですか?」「部屋のどのあたりにいますか?」などと質問し、ご本人が見ている世界について深く教えていただきます。

・共感する(カリブレーション)
介護者は、認知症の方の感情が表れている身体部分(表情・呼吸のペース・姿勢など)を観察し、一致させていきます。

・誘導しない(ペースを合わせる)
介護者が認知症の人のペースに合わせます。
認知症の方の姿勢や歩き方、表情、そして呼吸まで一致させて、ペースを合わせていきます。

・受容する(強制しない)
否定したりせず、あるがままを認めて、ご本人の世界に近づこうと努めます。

・うそをつかない、ごまかさない
嘘をついたり、ごまかしたりせず、「帰りたい」と訴えるご本人の感情にふたをせずに向き合い、信頼関係を築くようにします。

これら5つの手段を活用したコミュニケーションをします。

これらを活用したコミュニケーションを紹介します。

バリデーションを活用したコミュニケーション術とは

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私がスタッフ、入居者様がAさんでいくつか紹介します。

〜事例1〜
Aさん「家へ帰りたいんだけど…」
スタッフ「なんで帰りたいんですか?」
Aさん「息子にご飯作らないといけない」
スタッフ「大変ですね。何のご飯を作るのですか?」
Aさん「カレーを作ろうと思って。息子が一番好きなものだから。」

というような話をすることです。

ポイントは
・相手のペースを合わせて、話していることを遮らない
・共感し、相手の世界へ入ったように話をする
です。

家に帰るにも何か理由があり、しなきゃならない理由があると思って話をします。

理由があることに対し、親身に話を聞くことです。

そうする中で相手から心を開き、信頼関係を深めます。

一番重要なのは「相手が話しているトーンや話し方を合わせて話す」ことです。

相手にとって聞き取りやすく、話を聞いているとより思わせます。

友達と話す時と、同じテンポで歩き、話し方を合わせませんか?

それと同じです。

急に早口また遅く話しても
「話を聞いてないだろう」
と思われます。

相手にとって聞き手に徹したら自分から話すことが難しくてもコミュニケーションをとることはでき、入居者様の信頼関係を築きます。

人見知りは相手の行動を注意して見てるので、一番向いているコミュニケーション術かもしれません。

家に帰りたいと言っても同じ理由だとは限らず、それぞれの状況がでてきます。

過去の生活の中で起こっていたことがほとんどです。

理由を知ることで、介護者のストレスが少なくなります。

入居者様にとってはここは受け入れるところと思い、ストレスや不安の軽減、BPSD(行動・心理症状)の緩和につながります。

入居者様にとって思っていることを聞き出すことで、行動の理由が見つかり、面白いです。

まとめ

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言語的コミュニケーションに絞ってお話しさせていただきました。

バリデーションこそ認知症の人の理解をしていく重要なことがたくさんあります。

どうしても施設で働くと時間に追われ、こういうコミュニケーションが難しいかもしれません。

施設にいる入居者様にとっては今いる場所は見知らぬところであり、見知らぬ人と関わらなきゃいけない場所なのでとてもストレスがかかっています。

入居者様にとって居心地のいい場を作るためにコミュニケーションが必要不可欠です。

入居者様が気持ちよく過ごしていると自然とスタッフのにこやかになり、ユニットの雰囲気がよくなってます。

是非、実践してみてください。

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