【志望理由のコツ】パワハラ転職で注意したい2つのこと。

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コラム

パワハラが原因で退職する場合


転職支援をさせていただき11年目になります。

やはりというべきか、転職理由で一番多いのが人間関係や会社の環境が悪いというネガティブな理由によるものです。

特に昨今では「パワハラ」という言葉が定着しました。
電話によるヒアリングでいきなり「パワハラで…」という
方も少なくありません。

しかし、転職したいと思う会社へ「パワハラで辞めた」ということは伝えるべきでしょうか?

今回は私なりの対応方法を書いてみます。

パワハラにあったことは伝えるべきなのか

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まず最初にお伝えしたいことは以下2点になります。

1、パワハラにあったことをメインの転職理由にはしない。
2、伝えてもよいが、前向きな内容に変える。

それぞれご説明します。

まず「パワハラで転職します」という応募者に対して面接官が考えることを想像してみましょう。

恐らく、ストレス耐性がなくすぐに辞めるのでは?という事や、自分にも問題があるのでは?という事を考えます。

面接官は採用した人が入社後に問題を起こしたり、すぐに辞めてしまうことを恐れます。当然ご本人の職場の事情はわかりません。

その前提がある以上、どんなにひどい内容であっても「背景」を見ようとしてしまうわけですね。

では、伝えないほうがよいのでは?という意見もあります。確かにそれも方法です。

しかし、私が今まで面談してきた経験上、短期で転職するのにも関わらずネガティブな要素を全く言わない人は「何か隠しているのでは?」とかえって疑ってしまいます。

会社で起きる出来事は、人と組織の相互作用によって起きます。

程度の差はあれど、どちらかだけに100%責任があるというケースは相当稀だではないでしょうか。

よって、メインの転職理由は前向きな別の理由をつくりつつ、サブの理由としてパワハラの内容も言ったほうが良いのではと、個人的には考えています。

パワハラにあったことを伝えるときの注意点

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問題は伝え方です。

パワハラの伝え方については、以下3点に気を付けましょう。

1.一方的な悪口をだらたら言わない(簡潔にまとめる)
2.環境に対して自分なりに努力したことや、自分も力不足であったことを素直に語る。
3.最後は前向きに頑張りたい気持ちをまとめる。

2については、上司と改善策について話し合ったが解決に至れなかったとか、自分から率先して話しかけるなど環境改善に努めたが、周りをまきこめなかったなど、改善に向けて起こした行動をまとめるのがよいでしょう。

正直なところ、パワハラという言葉を使うかどうかにも疑問を持っています。響き自体に「私は被害者で悪くありません」というニュアンスが強く含まれている気がするためです。(もちろん本当にそういう方もいるとは思います。)

志望理由全体の構築方法

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志望理由をつくる流れとしては、以下のような感じがよいでしょう。

1、メインの志望理由(その会社で仕事をしたい理由)→2,パワハラについて(上記ポイントを気をつけながら)→3、パワハラに対して行動を起こした事→4、新たな環境で頑張りたい気持ち(前向きな理由で締める)

「転職=前向きな理由ばかりではない」

これは現実だと思います。

後ろ向きな理由であっても、一つ手放す(会社を辞める)ということは、新たな可能性のチャレンジに一歩踏み出したということです。

むしろ大事なことはその転機に自分自身をしっかりと見つめ直し、次は失敗しないことだと思います。

ピンチはチャンスです。人生はいつどのタイミングでも好転できることを忘れないでおきましょう。

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