デザイナーの苦悩:解決しました

記事
コラム
こんにちはSAPOTEです。

デザインの仕事をしていると、
こんなことがあります。

・お客の希望が二転三転する
・お客がゴールを見失い迷走する
・途中で仕事がキャンセルになる
・終わらない修正地獄

そんなときに自分は
こう思っていました

・最初と言っていることが
違うじゃないか

・ゴールが見えないんじゃ
修正するだけ無駄だ

・ここまで仕事をして
キャンセルなんてふざけるな

・完璧を求めるのはわかるが、
このへんで何とかお願いします

そんな過去の自分に
言い聞かせたいことを
今回は書いていきます。

【はじめに】


最近はSNSやココナラなどの
クラウドソーシングを通して
デザインの仕事を
任せていただけるようになり、
日々感謝しております。

そんな私ですが、
過去にはデザインの仕事を
請け負う側として
あるまじき感情を抱いておりました。

それが冒頭でも述べた
「自分勝手な」感情です。

すべて自分主体で考えていた為、
少しでも自分の違う結果になると
すぐにイライラしていました。

例えば、
この仕事だったら1日でできると思い、
受注したものの、
お客様のOKが中々頂けず
、結局3日程かかった。
(時給にすると100円ほど)

そんなときに必ず芽生える感情として

「この金額でなんでここまでの
クオリティーを要求されなくては
いけないのだろう」

などと身勝手な感情です。

会社員からフリーランスに
転向した人によくある
「時給で物事を考えてしまう」
という沼にはまっていたのです。

そんな気持ちで働いていては、
「この案件はハズレ」
「この案件はアタリ」
などと一喜一憂して、
とてもじゃないけど
精神状態に悪影響を及ぼします。

そんな三流時代を乗り越え、
現在の自分の持論を主張したいと思います。

過去の自分に向けた内容でもありますので、
現在仕事で悩んでいる方の
お役になれば幸いです。


【デザイナーとアーティストの違い】

■デザイナーとは
デザイナーとは、
お客様の希望を形にする
職人だと思っております。

いかにお客様のイメージに
近づけていけるかが勝負です。

提案することもあるが、
基本はお客様の希望を
最優先につくっていきます。

お客様のイメージと完成したものが
合致したときがゴールです。

■アーティストとは
自分の色を全力に出し、
多くの人の共感を得る
人気者といった印象です。

デザイナーとは違い、
頼まれた仕事に関しては、
文句も言わせず自分の表現で
作品をつくっていきます。

頼む人もその人の過去の作品から
影響を受けている人が多いでしょう。

もしアーティストが
お客に寄り添ったものを作っているのなら、
それはデザイナーと
呼ぶこともできるかもしれません。

このように、
デザイナーは、
◆お客のイメージを具現化する仕事

アーティストは
◆自分のイメージを具現化する仕事


【不満はどこからくるのか】

そう考えると、
お客のイメージを具現化する過程で
なんでストレスが
生まれてしまうのでしょうか。

そこには、
「自分がアーティスト」だと
思っている可能性があります。

自分のデザインに
プライドを持ちすぎると、
お客が納得してくれないときに、
プライドが傷つけられたと
感じてしまうのです。

そんな私も過去には
この感情が邪魔ををしておりました。

■このデザインは絶対に喜ばれるだろう
■こんなに試行錯誤して作ったんだ。
きっと喜んでもらえる

そんなときに必ず待っている現実が、
■このデザインは思っていたものと違う

といったものでした。


【自分の色は隠し味程度】

自分のデザインに気持ちが強すぎると、
このような結果に終わることが多いです。

なぜこのようなことが起きるかというと、
ヒアリング不足が
原因のひとつとして考えられます。

仕事を請け負う際に、
お客「10」言ったことに対して
「100」理解したような気持ちで
始めてしまうからです。

実際は「10」言ったことに対して
「100」聞くべきなのです。

ここがしっかりとできていないと、
途中から自分の色を全開で
挑むことになります。

結果それはお客のイメージと
かけ離れたものになってしまうのです。

その為、
お客のイメージを最大限尊重した上で、
自分なりの提案をしていく方が
丁度いいと考えられます。

料理の最後に隠し味を加えるように。

【ゴールに導くのもデザイナーの仕事】

冒頭でも伝えましたが、
デザインの仕事をしていると、
お客が迷走してしまうことがあります。

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完成イメージが絞り切れずに、
こちらが提出するものすべてが
「何かが違う」と思ってしまう状態です。

こうなってしまうと、
何を提出してもお客は
「うーーん」とうなるばかりです。

こちらもどうしらたいいかわかりません。

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そこで昔の私は
「そろそろ決めてほしい」
といった感情が芽生えていました。

でもそれはただの
ワガママだったと思います。

お客は見えないゴールに
光を当ててほしいのです。

そんなときはこちらが
自信を持って
提案してあげるようにしています。

「これもいいが、こっちもいい」

などと迷っている場合は、

「私の感想で恐縮ですが
、今回イメージで言うと、
やはりこっちの方がいいと思います。
なぜならばこちらは
○○で、こちらは○○だからです。」

などと、
最後の最後に一歩登り切る
手を差し伸べてあげることで
解決する場合があります。

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決して適当に言ってるわけではなく、
プロの感覚からこちらが提案しているので、
お客の立場からも
納得していただけると思います。

デザイナーの色が
発揮するのはそのときだと思っています。

【まとめ】

このように、
デザイナーが全力で
自分の色を主張すると
大抵失敗に終わります。

お客に
「あなたにすべてお願いします」
と言われた場合、
それはアーティストとしての
仕事だと思っています。

お客の感情の介入が一切ない、
自分だけのものづくりは
アーティストと言っていいでしょう。

でも、
デザインの仕事のほとんどが、
お客にはしっかりとしたイメージがあります。

そのイメージを形にするのが
私の仕事だと思っております。

そう考えると、
冒頭の私の愚痴など
三流の考えだと
わかっていただけると思います。

・お客の希望が二転三転する
➡こちらが提案し道を絞ってあげる

・お客がゴールを見失い迷走する
➡こちらが提案し迷いを無くしてあげる

・途中で仕事がキャンセルになる
➡自分の実力不足
(よいものだったら最後まで任せてもらえたはず)

・終わらない修正地獄
➡こちらが提案して残した方が
いい部分をはっきり伝える。そうすることで、
ゴール向けての道が絞られてくる。

つまり、
うまくいかない原因を
お客のせいにするのではなく、
すべての原因は自分にあると考えることで、
ものごとはよい方向へと
動きだすと思っております。

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このように考えることで、
思考停止で相手を批判するのではなく、
現状をよくするには
どのように行動するのが
得策かを常に意識することができます。

すでに活躍されている人からしたら、
今回の内容はいたって
当たり前の話だったかもしれませんが、
過去の自分はこんな基本的なことも
考えられていませんでした。

最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。

ではでは


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